何と驚く勿れ=この漢字を一度使ってみたかった(笑)
最低気温からマイナスが消えた。
屋根に積もっていた雪が氷に変わり、それが轟音と共に滑り落ちる。
ズズンと云う音が響き家を揺らす。
札幌の方では庇の下を歩いていて突然滑り落ちてきた氷塊の直撃を受けて亡くなった人が出ている。
今日は郷土作家展の美術部門最終日。マイフレさんが何か作品を出品しているのかも知れないので出掛けることにした。
会場の駐車場は満車なので、少し離れているが坂を上がった所にある第2駐車場へ車を置いてカメラ片手にウォーク。
ロケ地としても知られる途中にある出世坂は冬の寒々とした景色が良く似合う。
建物の3Fにある会場まで階段を上がった。
10Fにある展望室まで何度も上がったことのある懐かしい階段だが、運動不足がモロに出て息が切れた。
受付で名前と連絡先を書き体温を測定して入室。
実は私、絵を見る目が無い。美術が苦手で幼稚園児なみの絵しか描けないので選択科目では書道を選んだほどだけれど、その書道の先生からも「汚い字」と眉をひそめられた過去がある。
それで絵と書道から離れて今はカメラを手にしているのだ。
見る目が無い私は「見る目がある」フリをして展示されている作品を次々に鑑賞した。
写真を撮るときに考える構図は絵を描くときの構図と同じようだ。
私が撮った場所と同じ場所で描かれた絵が数点あったので、説明が無くても何処かは分かった。
能取湖畔の珊瑚草は、私の撮った写真より鮮やかな色に包まれていた。
「家族」と云うタイトルの絵は、頑固そうな顔の爺さんを座らせ、多分息子さんだと思える人がバリカンを片手に真剣な表情で刈っている表情が微笑ましい。
「水辺」と云う油彩画は、まさに水を描いている。
湖水に半分浸かった草花と風で水辺に打ち寄せるさざ波。
透明を描くというのはかなり難しそうだ。
骸骨がバイオリンを奏でている「回想」を描いたのは女性だ。
これは何を云いたいのだろう。
私は見なかったことにしてサッと離れた。