北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

さびしき町

2013-11-07 21:23:31 | 日記
石川啄木が明治41年の冬の夜、当時は終着駅だった雪の降る釧路へ降り立った時に詠んだ歌がある。
「さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」」

駅の場所は、当時とは変わってしまったが、今日は、娘の送迎の都合で釧路川から釧路駅まで歩いた。

先ず、昨日眺めた釧路川の対岸から「かもめ市場」の方を逆に眺める。



久しぶりに、河畔の商業施設、フィッシャーマンズワーフMOOの中を覗いてみようと思ったら自動扉が開かない。中には人がいる気配。年末年始以外は営業しているはずなので、別の入口を試してみたがダメ。
メンテナンスのために2日間だけ休業しているらしい。
表示がきちんとされていないために、同じように入ることができない人がウロウロしている。


仕方がないので、釧路駅方向へ北大通りを歩いてみる。ここは釧路市のメインストリートのはずだが、大型店が郊外に次々と開店してからはシャッター通の様相を呈している。

山下書店も鶴屋デパートも建物だけが残り、通り過ぎる人を冷たく拒んでいる。

所々に新しく開店した菓子店やコンビニ、ラーメン店が新鮮な息吹を感じさせるが、未だ土地代だけは高いままなので、駐車場が見つけられない客を遠のかせている。
広い通りだけが残っているので、端の車線を他県ナンバーだけでも時間制限付きで駐車可にしてしまえば、最近流行の車でウロウロしている観光客が数時間でも滞在してくれるかも知れない。


ウォーキングしているハズなのに、あまりにも閑散としたメインストリートを見ていると、心配で色々と考えてしまう(笑)

考えながら歩いていたら、目の前に釧路駅。946をクシロと読ませて公然と駅に掲げる素晴らしい発想。頭が固い人ならダメ出ししたかも知れない。

どうせアイヌ語から転化した釧路なので946市にしてしまえば面白いかも。


(怒られるかな……笑)
毎日9時46分に一斉に何かをやるとか、全品946円の店とか。

この町のメインストリートを、また「さびしき町」に戻したくないな~と思いつつ歩いてしまった。