金環日食の朝

「あちゃ～、雲が厚い・・・」

家の近所は朝から曇り空。とても金環日食が見られそうに無い状態。
ところが、名古屋の中心地栄のＴＶ局からの中継では
欠け始めた太陽が映し出されていました。

「名古屋の中心地へ行かないと無理か・・・」

家での観測を半ばあきらめかけていました。
しかし金環日食直前になって、雲が切れてきました。

そして奇跡的に金冠日食の最中は、太陽の周りから雲が全く無くなりました。
それで日食観測遮光板を使って金冠日食を見ることができました。

せっかくの機会ですから、台所から穴あきお玉を持ち出してきて
光を通過させてみました。



丸い穴の中心に黒い玉が影のように見えています。
なんかとても神秘的な感じです。

玄関先で観測をしている時に、散歩中の年配のご夫婦が通りかかりました。
太陽を背に向けていて、日食のことには気が付いていない感じでした。

「今、ちょうど金環日食ですよ。よかったらこの遮光板で見ませんか」

と声をかけたところ

「ぜひとも見せてください」との返事。

どーぞとお渡ししたところ

「きれいに見えますね、ありがとうございます」

ちょっとしたことですが、お互いに気持ちが良かったです。



金環日食の直後に再び雲がかかってきました。
しかしそれが幸いしてデジカメで写真が撮る事が出来ました。

世紀の天体ショーを家で観測する事が出来て良かったです。