弘前駅・土手町方向から富田大通りを進むと、右が弘前大学文京町キャンパス。
※当記事では、自分で撮影した写真もあるのですが、ド逆光だったのでGoogleストリートビューの画像も使わせてもらいます。
国立病院前を過ぎると、右は弘大の敷地。まもなく正門前
左側に緑色で縦長の「みちのく銀行」の看板が目に入る。
みちのく銀行の各店舗にあるのと同じ(年明けで閉店する秋田支店にもある)看板。
じゃあ、ここにみち銀の支店でもあるのかと思えば、何もない。
看板の付いた柱が立つだけ
反対方向からは、隣の不動産屋に隠れてあまり見えない。
よく見れば、「みちのく銀行」の下に小さな看板がある。
「自動サービスコーナー」
近くの弘大構内と国立病院内にあるATMを案内している。
ATMの案内のためだけに、こんな立派な看板が設置されている形になるが、無意味というか無駄なようには思えないでしょうか?
これには事情がある。
僕のような少し昔(2000年以前?)のこの場所を知る人なら、この看板が本来は違う意味で立っていたことをご記憶のはず。
実は、以前は、ここにみちのく銀行のATMコーナーがあった。
地井武男さんが「♪便利なみちのくミニバンク(ヘイ!)」とCMをしていた。
元々は、そのATMコーナーの存在を示す看板だったのだ。
その後、いつの間にか、ATMコーナーが廃止され建物も解体されたが、看板だけは残され、近隣のATMを紹介する役目を担っていることになる。
僕は、年に1回はこの場所を通っているが、気が付いたら、ATMがなくなって更地になっていた。
看板が残っていたので、それにつられてATMも存在し続けていると思い込んでいたのかもしれない。
ATMコーナー跡
ATMコーナー跡には、富田大通り(大学正門)に面してコンタクトレンズ屋の野立て看板が設置されている。
誰が所有する土地なのか知らないけれど、みちのく銀行の看板が立っているということは、みちのく銀行側で現在も何らかの費用負担(借地料や屋外広告物手数料)はしているのだろう。そうまでして必要な看板かな…
ATM跡前は、富田大通りから大富町方向に伸びる小さな道が斜めに分岐する、Y字路。
その分岐点の三角形の土地の有効活用としてATMが置かれていたのかもしれないが、なくなってみればとても狭い土地だった。
駐車場はなく、車で来た人は路上駐車していたと思う。
裏側から。ちょうどATM1台は置けたのでしょう
そんなわけで、このATMの廃止によって、車で来てATMを利用する人は少々不便になったかもしれない。
しかし、ここのメインターゲットであろう弘大生にとっては、看板の通り学内にATMがあるので、支障はないだろう。(今現在、ここにATMがあったのを知る弘大生は皆無でしょうけど)
現在の学内のATMは、大学会館正面前(旧教養部棟や人文学部側)の広場内、図書館寄りに、青森銀行、ゆうちょ銀行とともに、3行のATMが並んで設置されている。
これは1998年度末(1999年の2月とか3月?)頃に3行揃って新設されたと記憶している。
みちのく銀行については、学内のATM設置と引き換えに、正門向かいが廃止されたのかもしれない。
また、かつては文京町キャンパス周辺の別の位置にも、みちのくミニバンクが存在した。
正門と反対側の第一体育館裏、“寒沢スキー場”のほうにある大学生協の「組合員センター店」である。
現在は、文京町キャンパスの大学生協の店は大学会館内に集約されているが、かつては家電などは組合員センター店で扱っていた。
センター店は1997年に廃止され、現在は同じ建物(一部改装)のまま、大学生協の本部や駐車場になっている。
2013年9月発行「弘前大学生活協同組合創立50周年記念誌」によれば、1984年度に組合員センター店1階に青森銀行とみちのく銀行のCDが設置されたという。
後にATMに更新され、センター店閉店後もしばらくは稼働していたはず。(後述の通り、1999年には、まだ稼働していた模様)
※CDはキャッシュディスペンサー、現金自動支払機。カードでの引き出ししかできず、ATMのような入金(もちろん振込も)や記帳はできない。1990年代後半には、ATMに更新されて、ほとんど見かけなくなった。
センター店は厳密には大学の敷地外だし、学内からわざわざ行くには、少々面倒な位置。
正門向かいにしても大通りの横断が必要だし、かつては2か所あったのが1か所に集約されたと言っても、利便性は今のほうが向上していると言えよう。
【3日追記】一方、ゆうちょ銀行は、富田大通り沿いの弘前富田郵便局にATMがあり、立地的に農学生命科学部や理工学部の利用者が多いようだ。青森銀行は、富田大通りのミニストップに(イオン銀行でなく)イーネットのATMが設置されており、平日昼の引き出しは手数料なし(イーネットは昔はみち銀と提携していたが解消したそうだ)。ATMの位置や数としては、やっぱりみち銀の分が悪いかも。
【11日訂正】いただいたコメントによれば、ミニストップのATMはイオン銀行に更新されたとのこと。青森銀行は引き出し手数料がかかるようだ。
こんなモノを保管していた。
「現金自動サービスコーナー一覧」
1995年1月20日現在のATM・CDコーナーの一覧表。
当時はCDもまだ散見され、現在では一般的な振込などができるATMを「多機能ATM」と呼んでいた。
その一部
正門向かいは「弘前大学前」、組合員センター店は「弘前大学生協」という名称だった。
赤い■は多機能ATM、黒い■はATM、緑の●はCDを示す。センター店はCDで平日のみの稼働で、朝は10時からと遅かった。
※他のATMコーナーの稼働時間を見ると「朝8時45分から夜は8時まで」が標準の模様。おそらくこの直後に、標準稼働時間が拡大され、地井さんが「♪朝7時から夜は9時まで」と歌うようになるのだろう。
さらに、みちのく銀行の通帳には、「適用」欄に取り扱い店舗やATMコーナーの名称が半角カタカナで印字される。「旅行貯金」のように、この印字を集める趣味もあるのだとか。
秋田銀行と同じ沖電気製ATMなので、通帳の書体も同じ(現在の秋銀は一部異なる)。
1999年の「セイキヨウ」
「ヒロタ゛イマエ」
「カ゛クイン」とあるのは、弘前学院大学正門前のATMコーナー。おそらく1997年頃に新設されたはず。
現在はみちのく銀行のATMリストには掲載されていない。
2013年5月のGoogleストリートビューでは、青森銀行とみち銀の共同ATMが1台あるのが確認できた。以前はみち銀の単独(あるいは2行別々)だったと思うけど。
しかし、現在、青森銀行のホームページのATMリストにも、ここと思しきATMコーナーは載ってない。廃止されたのだろうか。→廃止されていた。
【2018年3月19日追記】Googleストリートビューで確認すると、正門向かいのATMコーナー跡の看板が撤去されていた。2015年8月にはまだ存在し、2017年8月にはなくなっていた。
※当記事では、自分で撮影した写真もあるのですが、ド逆光だったのでGoogleストリートビューの画像も使わせてもらいます。
国立病院前を過ぎると、右は弘大の敷地。まもなく正門前
左側に緑色で縦長の「みちのく銀行」の看板が目に入る。
みちのく銀行の各店舗にあるのと同じ(年明けで閉店する秋田支店にもある)看板。
じゃあ、ここにみち銀の支店でもあるのかと思えば、何もない。
看板の付いた柱が立つだけ
反対方向からは、隣の不動産屋に隠れてあまり見えない。
よく見れば、「みちのく銀行」の下に小さな看板がある。
「自動サービスコーナー」
近くの弘大構内と国立病院内にあるATMを案内している。
ATMの案内のためだけに、こんな立派な看板が設置されている形になるが、無意味というか無駄なようには思えないでしょうか?
これには事情がある。
僕のような少し昔(2000年以前?)のこの場所を知る人なら、この看板が本来は違う意味で立っていたことをご記憶のはず。
実は、以前は、ここにみちのく銀行のATMコーナーがあった。
地井武男さんが「♪便利なみちのくミニバンク(ヘイ!)」とCMをしていた。
元々は、そのATMコーナーの存在を示す看板だったのだ。
その後、いつの間にか、ATMコーナーが廃止され建物も解体されたが、看板だけは残され、近隣のATMを紹介する役目を担っていることになる。
僕は、年に1回はこの場所を通っているが、気が付いたら、ATMがなくなって更地になっていた。
看板が残っていたので、それにつられてATMも存在し続けていると思い込んでいたのかもしれない。
ATMコーナー跡
ATMコーナー跡には、富田大通り(大学正門)に面してコンタクトレンズ屋の野立て看板が設置されている。
誰が所有する土地なのか知らないけれど、みちのく銀行の看板が立っているということは、みちのく銀行側で現在も何らかの費用負担(借地料や屋外広告物手数料)はしているのだろう。そうまでして必要な看板かな…
ATM跡前は、富田大通りから大富町方向に伸びる小さな道が斜めに分岐する、Y字路。
その分岐点の三角形の土地の有効活用としてATMが置かれていたのかもしれないが、なくなってみればとても狭い土地だった。
駐車場はなく、車で来た人は路上駐車していたと思う。
裏側から。ちょうどATM1台は置けたのでしょう
そんなわけで、このATMの廃止によって、車で来てATMを利用する人は少々不便になったかもしれない。
しかし、ここのメインターゲットであろう弘大生にとっては、看板の通り学内にATMがあるので、支障はないだろう。(今現在、ここにATMがあったのを知る弘大生は皆無でしょうけど)
現在の学内のATMは、大学会館正面前(旧教養部棟や人文学部側)の広場内、図書館寄りに、青森銀行、ゆうちょ銀行とともに、3行のATMが並んで設置されている。
これは1998年度末(1999年の2月とか3月?)頃に3行揃って新設されたと記憶している。
みちのく銀行については、学内のATM設置と引き換えに、正門向かいが廃止されたのかもしれない。
また、かつては文京町キャンパス周辺の別の位置にも、みちのくミニバンクが存在した。
正門と反対側の第一体育館裏、“寒沢スキー場”のほうにある大学生協の「組合員センター店」である。
現在は、文京町キャンパスの大学生協の店は大学会館内に集約されているが、かつては家電などは組合員センター店で扱っていた。
センター店は1997年に廃止され、現在は同じ建物(一部改装)のまま、大学生協の本部や駐車場になっている。
2013年9月発行「弘前大学生活協同組合創立50周年記念誌」によれば、1984年度に組合員センター店1階に青森銀行とみちのく銀行のCDが設置されたという。
後にATMに更新され、センター店閉店後もしばらくは稼働していたはず。(後述の通り、1999年には、まだ稼働していた模様)
※CDはキャッシュディスペンサー、現金自動支払機。カードでの引き出ししかできず、ATMのような入金(もちろん振込も)や記帳はできない。1990年代後半には、ATMに更新されて、ほとんど見かけなくなった。
センター店は厳密には大学の敷地外だし、学内からわざわざ行くには、少々面倒な位置。
正門向かいにしても大通りの横断が必要だし、かつては2か所あったのが1か所に集約されたと言っても、利便性は今のほうが向上していると言えよう。
【3日追記】一方、ゆうちょ銀行は、富田大通り沿いの弘前富田郵便局にATMがあり、立地的に農学生命科学部や理工学部の利用者が多いようだ。青森銀行は、富田大通りのミニストップに(イオン銀行でなく)イーネットのATMが設置されており、平日昼の引き出しは手数料なし(イーネットは昔はみち銀と提携していたが解消したそうだ)。ATMの位置や数としては、やっぱりみち銀の分が悪いかも。
【11日訂正】いただいたコメントによれば、ミニストップのATMはイオン銀行に更新されたとのこと。青森銀行は引き出し手数料がかかるようだ。
こんなモノを保管していた。
「現金自動サービスコーナー一覧」
1995年1月20日現在のATM・CDコーナーの一覧表。
当時はCDもまだ散見され、現在では一般的な振込などができるATMを「多機能ATM」と呼んでいた。
その一部
正門向かいは「弘前大学前」、組合員センター店は「弘前大学生協」という名称だった。
赤い■は多機能ATM、黒い■はATM、緑の●はCDを示す。センター店はCDで平日のみの稼働で、朝は10時からと遅かった。
※他のATMコーナーの稼働時間を見ると「朝8時45分から夜は8時まで」が標準の模様。おそらくこの直後に、標準稼働時間が拡大され、地井さんが「♪朝7時から夜は9時まで」と歌うようになるのだろう。
さらに、みちのく銀行の通帳には、「適用」欄に取り扱い店舗やATMコーナーの名称が半角カタカナで印字される。「旅行貯金」のように、この印字を集める趣味もあるのだとか。
秋田銀行と同じ沖電気製ATMなので、通帳の書体も同じ(現在の秋銀は一部異なる)。
1999年の「セイキヨウ」
「ヒロタ゛イマエ」
「カ゛クイン」とあるのは、弘前学院大学正門前のATMコーナー。おそらく1997年頃に新設されたはず。
現在はみちのく銀行のATMリストには掲載されていない。
2013年5月のGoogleストリートビューでは、青森銀行とみち銀の共同ATMが1台あるのが確認できた。以前はみち銀の単独(あるいは2行別々)だったと思うけど。
しかし、現在、青森銀行のホームページのATMリストにも、ここと思しきATMコーナーは載ってない。廃止されたのだろうか。→廃止されていた。
【2018年3月19日追記】Googleストリートビューで確認すると、正門向かいのATMコーナー跡の看板が撤去されていた。2015年8月にはまだ存在し、2017年8月にはなくなっていた。
おっしゃる通り、Y字路の細い道と並行にもう1本細い道があり、そこに弘大附属養護学校(現・特別支援学校)があります。
なるほど。小田急さんから、継続して中古がもらえなくなりそうなのですか…
「小田急にばっかり頼らないで、自力で探せ!」と突っ込みたくもなりますが、排ガス規制は大都市の各社とも同じでしょうし、地方の各社では中古をほしいいでしょう。需要と供給から簡単ではないのでしょうね。
中央交通と小田急の関わりの強さを感じさせるエピソードです。
日野は昔に比べれば減っていると感じますが、一定数は置いておきたいのでしょうか。
小田急バスは友人が住んでいた関係で新百合ヶ丘駅発着の路線に乗ったことがありますが
マンションや住宅地が丘陵地帯に立ち並んでいて細い道や急勾配な割に交通量が多いなどバスにとっては泣き所が多いのですが
運転手さんが華麗なハンドルさばきでクリアしていくのが印象に残っています。
しかも首都圏の私鉄系な所為か客への対応がとても親切。
秋田のバスしか知らなかった当時は衝撃さえ感じました。
川崎市営バスもそうなのですが
この辺りを走るバスの運転手さんは運転テクニックがとても素晴らしいです。
そういえば、青森銀行もそのミニストにおけるイーネットATM撤去→イオン銀行ATMへの置き換えによりイオン銀行との連携をしたみたいです。
でも、青銀からの引き出しは、平日昼間でも手数料がかかってしまうみたいですね。その意味では、利便性は低いでしょうか。
このATM事情、ちょうど在学中に起こった出来事で記憶に残ってます。
確かに入学当初はみち銀のATM利用のために横断歩道渡ってたなぁ、と。
卒業時は大学構内のATM群がすっかり馴染んでいたので忘れてました。
ミニストップも在学中に出来たもので、開店当時は軽くフィーバーしてましたね。
あおもりのコンビニといえばサンクスかサークルK、たまにローソンくらいでしたから。
物凄く懐かしいことを思い出させてくれる記事で嬉しかったです。
ミニストップのソフトクリームを食べて、ソフト型のキーホルダー(?)をもらったとか話題になっていました。
ローソンも当時は進出間もなかったですが、茂森町辺りまで行かないとなかったので、縁遠い存在でした。
当時は、学内のリニューアル工事が始まった頃でもあり、いろいろ変化が出始めていたように記憶しています。僕は卒業間際だったので、なんとなく寂しい気持ちにさせられたものです。
つい最近のことのようにも思えますが、もうだいぶ時が経ってしまいました。
それも、店舗外の場合、管理母店となる支店名ではなく、個別の拠点名が表示されるのが、みちのく銀行の特徴。
りそなグループでは、母店と同じ支店コードの出張所の窓口では独自の表示になりますが、ATMは、母店の表示と変わらないそうです。
> 秋田銀行と同じ沖電気製ATMなので、通帳の書体も同じ
みちのく銀行の窓口端末は日立です。なので、窓口繰越は日立の印字がされます。また、Leadusの支店および店舗外も一応はありますよ。
能代支店のATMは確か沖だったので、窓口で対処しなくてすめば問題ないかと思います。
秋田支店は、沖の時期とLeadus日立の時期があったのでLeadus機だった頃は記帳を躊躇した記憶があります。
10数年前の荘内銀行秋田支店もそうだったけど(現在はほぼOKI。NTTデータの勘定系になる前は富士通メインフレームだったためか、窓口が富士通印字で発行で、宮城県内のISB系では富士通が多かった記憶があります)。
20年ほど前の弘前市内のみち銀は、沖ばかりだったような気がします。画面も秋銀とそっくりでした。