広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

ニューラスク

2011-07-13 22:59:58 | ランチパック
焼き菓子「ラスク」のお話。(たけや製パン関連なので「ランチパック」カテゴリーにします)
最近は、高級な(お上品な)ラスクが流行っているけれど、元々ラスクはどちらかといえば駄菓子的・庶民的なお菓子だったと思う。

僕はなぜか、ほとんど食べたことがなかったが、「ニューラスク」という商品名の駄菓子的なラスクがあるのは知っていた。
スーパーのパン売り場に、ニューラスクが2種類売られていたので購入。
どちらも80円
店頭にはどちらにも「たけや ニューラスク」という表示があり、「ああ、そういえばニューラスクもたけやの製品だったんだな」とその場ではなんとなく納得した。

「アベックトースト」などと同様、秋田県内で展開している「たけや製パン」のオリジナル製品なのだと思ったのだ。

しかし…
まずは、
ニューラスク チョコ」3枚入り
包装左上に犬みたいなキャラクターと「ナカダ」というロゴがある。
裏面を見ても、東京都足立区の「中田製菓株式会社」で製造された表示があり、「たけや」の「た」の字もない。

???

では、もう1つの方、
ニューラスク ミルク」4枚入り
この包装には見覚えがある。こちらの方がオーソドックスなのだろう。
そしてこちらには、「ナカダ」ロゴの代わりに「Takeya」のたけや製パンのロゴがある!

裏を見ると、製造者が中田製菓、販売者が株式会社たけや製パンとなっていた。

その「たけや製パン」の文字、現在は一般に使われていない旧ロゴ(1992年頃まで使用?)だ!

ということは、
「ニューラスク」は秋田限定のものではなく広く流通しているものであり、ミルク味の秋田県内販売分のみ、たけやブランドで流通しているということのようだ。
ナカダさんが、秋田での販路を拡大すべく、秋田では絶大な知名度と流通網を持つたけやの力を借りたのだろうか?

チョコの方に「たけや」とあったのは、スーパーの間違いということになるが、もしかしたら納品はたけやが一緒に行っているのかもしれない。


となると、気になるのは、青森県での事情。
ネットで「工藤パン ニューラスク」で検索してみると、なんと、青森でもたけやとよく似た性格の企業である工藤パンが、同様にニューラスクを販売していた。包装は同じで、ロゴが違うだけ。

となると、さらに気になるのは、中田製菓について。もしかしたらヤマザキ系列なのだろうか?
同社のホームページはないようだし、山崎製パンのページの関連企業のところにも記載されていない。
ネットでごく少数だが、ヤマザキで「ニューラスク」という商品を販売していたというような記述があったが、ヤマザキと何らかの関係がある企業なのだろうか?



そもそも「ニューラスク」というからには、「ニュー」じゃない「ラスク」があるのかとか、
製品側面にある、
「NEW RASUKU」
英語なら「RUSK」なのに、なんでローマ字表記なんだとか、疑問は尽きない。

なお、ネットで調べたところ、他地域で売られている中田製菓版のニューラスク ミルクでも、側面に「NEW RASUKU」表記はあるが、書体が異なるようだ。
また、包装正面の「ミルク」の文字も、たけやでは右下に赤地だが、本家では左下に青地で異なる。

チョコは片面に塗られていた

ミルクはローストしたココナツがついている
個人的には、チョコはちょっと安っぽい味に感じたし、手にチョコが付く。
ミルクの方は、ココナツがいい味を出しているし、サクサクして食べやすく、1枚多いのでお得感もある。


最近アップしていませんが、ランチパック・フレッシュランチの新商品や秋田・青森のパン事情にも若干の変化があったので、後日アップするつもりです。

※工藤パン版のラスク、たけやの旧ロゴについてはこちらの記事
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救急車のサイレン

2011-07-12 23:59:59 | 秋田のいろいろ
※パソコンの調子が悪いので、画像なしの記事です。

秋田市中心部を歩いていると、救急車のサイレンが聞こえてきた。
「ピーポーピーポー」というおなじみの音だけど、聞き慣れたものとは微妙に違う。なんというか音が割れているというかこもっているというか、「作った音」みたいな感じ(←作ってないサイレンってナンダ?)。
また、交差点進入時は「ウー」というサイレンと「交差点に進入します。ご注意ください」とかいう自動音声も流れていた。

これは秋田市消防本部の救急車ではないなと思ったら、案の定、やって来たのは男鹿地区消防一部事務組合(男鹿市、大潟村、潟上市のうち旧天王町地区が管轄)の救急車だった。


各自治体の方針や装置のメーカーによって、同じ「ピーポー」でも音が微妙に違うのだろう。
昭和の頃から、秋田市外から秋田市内にやってくる救急車はサイレンの音が違っており、うちの婆さまも「あれ。田舎の救急車でねが?」と聞き分けができていた。

交差点などで鳴らす音や音声もいろいろで、秋田市の場合、ここ十数年ほどの間に、
隊員の肉声によるアナウンス → 「ウー」 → 自動音声の「救急車が通ります。進路を譲ってください」「右/左を走行します」 などと変遷があった。
現在は、交差点でも音声は流さずに「ひゅんひゅんひゅん」という、アメリカのパトカー(?)みたいなサイレンが鳴る車両もあるが、これは救急車側の意志が周囲の車両や人に伝わりにくい気がする。救急車がどちらへ進もうとしていて、周りの車(や人)にどうしてほしいのか、はっきり伝達した方がいいのではないかと、僕は思う。
【9月11日追記】現在の秋田市の救急車でも、「ウー」音が鳴る車両(「救急車が通ります。進路を~」の音声も流れる)があった。また、「ひゅんひゅんひゅん」の車両でも、同時に自動音声も流れていたが、音声の音量が低い気がする。
緊急車両最優先なのは言うまでもないが、ぼーっとしている運転者や緊急車両通過時の対応を知らない運転者も少なくないのが実情なのだから。男鹿の救急車も大きな交差点で右折する際、数台の車によって“妨害”されていた。

救急隊員は安全運転や患者の処置が最優先だろうから、複雑な放送機器の操作やアナウンスまでさせたくないという考えなのかもしれないが、例えば、肉声で「市役所側から山王十字路を右折します」「白い車、右へ寄ってください。歩行者の方もその場でお待ちください」とか、具体的に意思表示や指示をしてくれれば、より安全により確実によりスムーズに救急搬送できるようにも思う。



ところで、秋田市では、救急車を呼んだのに消防車が来ることがある
通報した人にしてみれば、何かの間違いじゃないかとあわてるし、近所の人にしてみれば、消防車が来たのだから火事ではないかとあわてさせられる。

これは秋田市では、119番通報段階で患者の意識がない場合、同時に消防車も出動することになっているため。
救急車よりも消防車の台数が多いため、消防車のみが配置されている消防署(出張所)も少なくない。
一刻を争う意識のない患者の場合、救急車出動と同時に、現場により近い出張所などに配置されている、蘇生措置などができる消防隊員が消防車に乗って駆けつけるという仕組み。(「救急隊応援事案」と言うらしい。「救急隊応援救助事案」だったかな)消防車だから「ウー」というサイレンを鳴らしてやって来る。
何度かそうした出動を見たことがあるが、たしかに救急車より消防車が先に到着するケースが多く、実際にそのおかげで助かった人もいるから、効果はあると言えよう。

ただ、やって来るのは消防車だから、大きな車(ポンプ車が多いようで、さすがにはしご車などは出動しないようだ)。狭い道などでは通行の妨げになってしまう場合もあるかもしれない。
万一、救急隊応援の出動中に、後から火災での出動指令があった場合に備えて、車両と隊員を効率的に動かすためなのだろうが、ちょっと非効率的に思えなくもない。

そしてやはり、火事なのではないかと、びっくりさせられてしまう。(やはり人命最優先ではあるが)
実は、この点は、音で区別することができる。
秋田市では火災で出動する場合は「ウー」というサイレンと「カランカラン」という鐘の音(がスピーカーから)が流れ、それ以外で出動する場合は「ウー」のみとしている。
※昔(20年以上前?)は、火事が消えて消防車が帰ってくる際、「カランカラン」という音だけを流していたが、その音を流用していると思われる。

意識のない患者がいる場合は「ウー」というサイレンでやって来るわけで、火事と違って何台も出動することもないので、それらの点によってある程度区別することができる。
ただし、交通事故の救助、河川での災害や事故、強風で屋根が飛ばされたなどの場合も「ウー」のサイレンで出動しているようなので、完璧に識別できるわけではない。

秋田市以外の消防でも、同様に音で出動目的を区別している所があるようだ。秋田市消防本部では、このことを「火災出動は『ウーウーカンカン』です」として、いちおう告知しているが、市民にはあまり浸透していない。


【10月31日追記】毎日新聞(ウェブ)で、この「消防車が救急出動すること」について全国的な状況が記事になった。
まず、このような態勢を「PA連携」と呼ぶそうだ。ポンプ車(Pumper)、救急車(Ambulance)の頭文字から。
東京消防庁のサイトによれば、東京都では「ファイヤ・クイック・エイド」という愛称がある。

毎日の記事によれば、「PA連携は95年の阪神大震災後、神戸市が試行したのが始まり。」「各地の自治体に広がり、09年時点で約6割の消防本部が実施している。」
ただし、一部の県では、実施できていないという。火事の時に緊急走行する消防車が、救急出動において緊急走行するのは「消防車の目的外使用で道路交通法違反」と公安委員会に指摘されるそうだ。松山市や高知市では、実施したいが公安委員会に反対され見送った経緯があるとのこと。
警察庁は「許されると解している。」との見解だという。ずいぶん頭の固い県警(公安委員会)もあるものだ。
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蓮の蕾/三皇祭

2011-07-10 21:25:54 | 秋田の季節・風景
東北地方以外は早々と梅雨明けしてしまった。
まだ梅雨の秋田もこの週末は暑かった。秋田市では昨日は最低気温24.2度、最高気温33.2度、今日は最低気温24.3度、最高気温31.4度と、寝苦しく昼もツライ。
今日は昼頃から真夏のような青空が広がり、からりと晴れて、暑いながらもまあまあの天候だった。
そんな秋田市内の話題です。

●ハスにつぼみ※前回の記事はこちら
千秋公園の広小路沿い、大手門の堀のハス
スイレンに続いて、ハスにもつぼみが出ていた。
早いものはまもなく咲きそうな感じ?
ぽつぽつとつぼみが見られた。
ちょっと気になったのは、一部のつぼみやその茎(花茎)に、アブラムシがびっしり付いていたこと(上の写真でも、奥の2つに付いています。あえてボカしました)。
手入れを怠りがちのバラなどでよく見るような状態。茶色いタイプのアブラムシだったけど、ハスにも付くとは知らなかった。(アブラムシは何百種類といて、それぞれ“好み”の植物が違うから、珍しくはないと思うけど)
分泌物で汚れて見栄えが悪いし、生長・開花が阻害されたり、病気を媒介されたりすることもある。ホームセンターで売ってる薬をかければ、すぐに退治できるんだけどね…

ところで、「二十四節気」をそれぞれ5日くらいずつ3つ(初候・次候・末候)に分けた、「七十二候」というのがある。
それによれば、今は「小暑」の初候と次候の変わり目あたり。小暑の初候は「温風至(あつかぜいたる。暖い風が吹いて来る)」で、次候はその名も「蓮始開(はすはじめてひらく)」。なんてピッタリなんだ。
※上記七十二候は日本におけるもの。中国では異なる。

※続きはこちら

●ポケットパーク※前回の記事はこちら
大手門の堀の西隣、「穴門の堀」沿い(木内向かい)に造っていた、「ポケットパーク」。看板によれば工事は6月末までだった。
現在(西側、古川堀反通りから)
看板はなくなって工事は一段落しているが、立ち入りできず、完成とは言えない状態。そもそも、現場を囲むのが仮設の柵とロープ。
謎の穴(たぶん木を植えるのだろう)

謎の配線

砂利敷きの謎のスペース(手前側)

竿燈には間に合いますか?

※ポケットパークについて続きはこちら

●三皇さんのお祭り
まったくノーマークだったのがこちら。
牛島方面の路線バスに乗っていたら、「この先、三皇神社のお祭りのため迂回します」とのこと。

三皇神社は正式には「三皇(さんこう)熊野神社」といい、通称「三皇神社」「三皇さん」として親しまれている。秋田の宗教施設としては珍しく、ホームページ開設が早かった。
雄物川近くの茨島地区の「本宮(もとみや)」、旧羽州街道である太平川近くの牛島商店街の「里宮(さとみや)」と、2つのお社がある。
7月の第2土曜・日曜が「三皇祭」、7月11日が「例祭(例大祭)」だそうだ。


牛島経由のほとんどのバス路線では、秋田駅側から行って、里宮の前に「新屋敷(しんやしき)小路」のバス停があり、その後「牛島東一丁目」(踏切を渡って)「牛島東五丁目」と続いて商店街を抜ける。
この土日は、一丁目と五丁目のバス停を含む区間(秋田銀行牛島支店前の交差点は除く)が交通規制にかかっていた。

迂回中は、新屋敷小路通過後、左折。
すれ違いがままならない狭い道だが、秋田銀行牛島支店から北(楢山愛宕下方面)へ行く新しい道路ができる以前(市営バス当時)に「城南中学校経由上北手線(現在は日赤病院止まり)」が走行していた道であり、それを思い出させる。
その後、金照閣踏切を渡って、城南中学校の下などを通過。この辺りは本来の経路との間隔を徐々に広げながら進んでいく。
だいぶ進んだところで、牛島小学校の前の通りへ右折。小学校前、南部公民館前を通り、マルダイの交差点を左折して正規ルートへ合流する。
正規650メートルの区間を実に2.4キロもかけて走行していた。もちろん時間的にも余計にかかり、ダイヤへの影響もあっただろう。(おまけに今日はプロ野球が開催されたため、その特発バス運行の無線が飛び交っていて大変そうだった)

迂回経路は、牛島経由日赤病院線や福島二ツ屋線の通常ルートと大部分が重複するので、途中におそらく6か所のバス停がある。しかし、そのいずれでも、少なくとも降車は扱わなかった。(バス停で待っていた人がいなかったので乗車は不明)
そして「牛島東一丁目は通過扱い」で「牛島東五丁目の代替としてマルダイ前付近で下車」させていた。
マルダイ前にはバス停のポールがないため、乗務員によって止める位置がずいぶんアバウトだったような…

そして、バス停に迂回運行の告知が一切なかったのはいかがなものか。
牛島商店街を通る路線は、全便秋田営業所管轄(秋田東営業所が統合されたため)だと思われるが、一言「◯日の何時から何時まで迂回します」って紙を貼れないものでしょうかね。

ちなみに、臨海営業所管轄の各路線が迂回運行する、大町のヤートセ秋田祭の際は、バス停に迂回の説明とともに、迂回対象便にラインマーカーで線を引いてラミネート加工した時刻表が昨年あたりから掲示されるようになっていて、親切なのだけど。
【15日追記】と思ったら、土崎港まつりに関連する迂回運行については、バス会社のホームページに掲載された。土崎方面は秋田・臨海(今年度から)両営業所を中心に管轄しているはずだが、告知したりしなかったり、いかにもこのバス会社らしい…


せっかくなので、牛島地区をぶらぶらしてみた。
三皇熊野神社里宮
屋台の数はあまり多くなかったが、たくさんの人が訪れていた。

三皇神社のお祭りというものを、僕はしっかりと見たことがなかった。
てっきりお神輿が出るのかと思っていたが…(実際、神輿もあるようだけど)
曳山
7月下旬に行われる、秋田市北部の土崎神明社の「土崎港曳山まつり(港まつり)」と同じような、歴史上の場面などをデザインした曳山(山車)が運行されるとは知らなかった。
土崎のよりはたぶんやや小型で、僕が歩いた限りでは2団体しか見なかったが、なかなか本格的な造りで、引っ張る皆さんも気合が入っていた。
お囃子も、港まつりのものに似ていた。(=微妙に竿燈の囃子にも似ている)

牛島東一丁目付近

牛島東五丁目付近

いつもは狭い道を車が多く通り、店をたたんだ商店もあって寂れ気味の牛島商店街も、通行止めされて人出が多く、賑わっていた。
ただ、この程度の曳山や人出なら、路線バスだけを徐行で通行させてもいいんじゃないだろうか。


少し離れて、猿田川沿い、卸町の対岸付近。
「開神明社」。夏のような秋のような青空
猿田川に「開(ひらき)◯号橋」という橋が架かっているが、その近くに「開神明社」というのがあり、その神社でも何か行事があるようだ。(この時はのぼり旗が立っていただけ)
三皇熊野神社と関連があるのか、たまたま時期が重なっただけなのかは分からない。

この一帯は、昔は農村だったはず(現在も農家とおぼしきお宅が多い)で、神明社は“村の鎮守の神様”なのだろう。
農村のお祭りといえば、収穫に感謝する秋祭りが多そうな気がするが、秋田では田植えが終わって夏までの間にお祭りをする所もけっこうあるようだ。先月は、大森山の下の浜田地区でお神輿を見かけた。

長く住んでいる秋田市内でも、まだまだ知らないことが多いものです。
※新青森駅など、青森関係の記事もアップしたいのですが、なかなかできていません。しばらくお待ちください。

【11日追記】11日に、東北地方(南部・北部)も梅雨明けしてしまった。
過去3番目に早い(1978年の8日、1955年の9日に次ぐ)梅雨明けで、平年の7月28日より17日も早い。
大雨はあったけど、あっさりと明けてしまった。農作物への影響はどうなるだろう。
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蓮の映画中止

2011-07-09 19:25:39 | 秋田のいろいろ
先日ちょっと触れた、8月から秋田市内においてオールロケでの撮影が行われる予定だった、映画「ヴァカンス」(仮題)。
来年初夏公開予定、監督:長澤雅彦(秋田県大館市出身)、主演:相武紗季で、主人公が事故で失った記憶をたどっていくサスペンスタッチの作品で、記憶を取り戻すのに千秋公園のお堀のハス(蓮)の花がカギになるということだった。

しかし、今朝の報道によれば、このほど関係者が秋田市役所を訪れて報告があり、(少なくとも)今年夏の映画製作は行われないことが明らかになった
↑要は「中止」ということらしいが、ちょっと回りくどい言い回しになったのはなぜかというと、下記の通り新聞社によって言い回しが違っているから。

3紙で報道されたのを確認できたが、それらをピックアップしてみる。
朝日新聞秋田版資金難で制作中止へ
資金不足を主な理由に、制作者側が同日までに市に伝えた。
人気の若手女優を主役に起用

読売新聞秋田版秋田でロケの映画撮影中止
恋愛映画「ヴァカンス」(仮題)」(←サスペンスタッチと聞いていたが、恋愛モノなの?)
「(撮影中止となった理由について)映画の製作委員会は「製作サイドの事情」としている。
脚本家の狗飼(いぬかい)恭子さんが秋田市を訪れた際、千秋公園のハスの花の美しさから着想し、オリジナルの脚本を書いた。主演はドラマやCMで活躍する若手人気女優で、8月から撮影に入る予定だった。
プロデューサーの加藤賢治氏(48)が7月7日、市役所を訪れ、撮影中止を伝えた。加藤氏は読売新聞の取材に対し、「製作委員会の構成を組み直すなどして、何とか再開にこぎ着けたい」と話した。

秋田魁新報社会面製作いったん白紙に
資金面を含めプロジェクトの見直しが必要になったため
長澤さんは同日、秋田市役所を訪れ、(中略)製作の白紙化を報告した。※同日=8日」
「(長澤監督は)「(略)今後も製作再開に向けて活動を続ける」と話している。」」

まず、今回の件を、朝日は「制作中止」としており、記事中にも今後の意向は書かれていない。したがって、未来永劫この映画が作られることはないかのようにも取れる。
しかし、読売では「撮影中止」、魁では「製作の(いったん)白紙化」としており、再開される可能性を含んだ表現になっている。関係者のコメントからもそう理解できる。
ちなみに朝日は「制作」、他の2紙は「製作」と表記している。この場合はどちらも間違いではなさそうだが、映画の“製”作委員会というのがあるので、正確には「製作」なのだろうか。

中止の理由は、朝日ではズバリ「資金難」、魁は「資金面を含め見直しが必要になった」とややぼやかした表現。読売は「製作サイドの事情」と踏み込んでいない。

中止することを秋田市役所を訪れて報告した日付と人物は、読売では7日にプロデューサー、魁では8日に監督と異なっている(2人が別々に来たのか?)。
また、各紙とも主演者の名前は出していない。


読売や魁の報道によれば、秋田市商工部観光物産課が中心となって商工関係団体などとともにロケ支援の組織を作っていたそうで、その関係者は今回の中止を知ってガッカリしているようだ。
市ではエキストラ募集などロケ支援を民間に委託する事業費1740万円を予算計上し、市議会の承認を得ていたが、執行停止されるとのこと。



読売の引用部分にもあるが、この作品が作られることになったきっかけは、作家が千秋公園のお堀の美しさに心を動かされたことだそうだ。
やっぱり千秋公園のハスはとても美しい。
何度も繰り返して恐縮ですが、だからこそ、秋田市はもっともっとハスを観光資源や街の“財産”として活用するべきだと思う。映画を作ってもらうのもいいが、市民や観光客にその美しさを知ってもらい、訪れてもらってじかに見てもらうことも大事で、そのための努力をしてほしい。


【2012年6月13日追記】
NHK秋田の報道によれば、同じ監督が改めて2012年夏に、秋田を舞台にした映画を撮影するという。
「狗飼恭子さんの小説、「遠くでずっとそばにいる」で、狗飼さんが旅行で訪れた秋田をモチーフに物語が展開されます。
 作品は、交通事故で記憶を失った27歳の女性が記憶をたどりながら恋愛に向き合うミステリーで、主人公が記憶を取り戻す過程に、いくつかの謎解きが隠されているということです。」
「撮影は8月から3週間、秋田市の千秋公園のほか、県内の田園風景が広がる場所で行われ」
「倉科カナさんが主役を演じます。」
「映画は、来年5月以降、全国で公開される予定です。」
ということで、タイトルと主演は違うが、内容は「ヴァカンス」と同じような雰囲気のようだ
【2012年6月14日追記】
14日付秋田魁新報社会面によれば、「ヴァカンス」と「遠くで~」は、「同じ脚本」とのこと。
製作費の見直しや新たなスポンサーが見つかったため、改めて撮影することになったそうだ。秋田駅や中通一丁目再開発エリア周辺での撮影も検討している。
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再開発現場見学会

2011-07-08 23:27:05 | 秋田のいろいろ
秋田市中心部、秋田駅近くの中通一丁目地区(日赤病院・婦人会館跡地、通称 日赤跡地)の再開発事業。※前回の記事
再開発事業で造られるのは、マンション・商業施設・秋田市にぎわい交流館(仮称)・新しい県立美術館の4つの建物。
県立美術館を設計した安藤忠雄氏を招いた講演会が今日の夜に実施された(県・市・秋田商工会議所による「にぎわい創出会議」と県教委主催)。

それに合わせて、今日の午後に、工事現場の見学をさせてもらえるとのことなので、行ってみた(講演会には行っていません)。
見学と言っても、工事現場内に立ち入りできるわけではなく、工事現場東側にある「秋田明徳館ビル」の階段から、道路越しに勝手に見てちょうだいというもの。
講演会パンフレットより
「秋田明徳館ビル」は2005年にできたビルで、県立秋田明徳館高等学校、県福祉相談センター、上記パンフには書かれていないが「大学コンソーシアムあきた カレッジプラザ」などが入居する。
この近くにある、「秋田市立中央図書館・明徳館」とややこしいが、別物であり、できたのは市立図書館の方がずっと先。(由来はいずれも旧秋田藩の藩校名にちなむ)

工事現場はついたてで囲われていて、地上の(道路沿いの)すき間などから覗いたとしても、現在のところ、なんか基礎工事をやってるなということしか分からない。
こんな感じ(西側から撮影。奥左の建物が明徳館ビル)
パンフには「8階でパネル展示」する旨があるから、そこまでは上ることができるのだろう。高い所から見下ろすのは貴重な機会。
秋田明徳館ビル。写真正面の南西角がガラス張りの階段室
ビルに入ると、ちょうど高校の休み時間だったらしく、ぞろぞろと生徒が階段を昇り降りしていた。
明徳館高校は単位制課程(と通信制)なので、生徒は比較的自由に学校を出たり入ったりしているようだ。
※明徳館高校は、秋田市内にあった定時制高校(秋田東、秋田工業定時制、秋田中央定時制)を統合・再編したもの。開校に伴って秋田東高校が廃止された。

見た限り、玄関などには特に見学に関する表示はなく、階段の上り口などに張り紙があった程度。
職員が1人いたが、僕が生徒に混ざって階段を上っていったためか、特に何にもなく上へ。パンフレットなどもなかった模様。3階まではエレベーターが使えた。

明徳館ビルは、1階に福祉相談センターと障害者作業施設による喫茶コーナー、2階にカレッジプラザ(大学が連携して公開講座などを行う施設)があり、ここまでは一般人でも自由に出入り可能。3階以上の全フロアが明徳館高校となっている。
3階
階段のすぐそばが、高校の受付・事務室。その先に自動改札機みたいなのがあり、そこから先はIDカードを持っていないと立ち入りできない、高校の「校内」ということのようだ。
4階以上の各階
4階以上は、各階とも階段から先が封鎖され、高校部分に立ち入りできなくなっていた。エレベーターもその中にあるので、3階までしか使えなかったわけだ。
高校内にももう1つ階段があるようだ。

3階くらいだと、電柱がジャマなのでさらに上へ。
こんな眺め(5階くらいからかな?)
やっぱり高い所からだと分かりやすい。

途中の所々に説明パネルがあった(内容は見なかったけど)
パンフでは3階と8階にパネルがあることになっていたが、3階と8階ではなかった。
そもそも、明徳館ビルは7階建てでしたよ!
これがてっぺん

「終点」
これは「現場見学会」っていうイベントなのね。

7階からの眺め。
北~正面。右端が広小路
北側(広小路側)には、広場・県立美術館・にぎわい交流館ができる。

正面~南
南側大部分が、商業施設・駐車場棟。
左奥「中央通り」と文字を入れた部分の手前が、住居棟(マンション)。
他は基礎工事がだいぶ進んでいるのに、住居棟だけはまだ土が見えている状態で、やはり工事が遅れている(立ち退きが遅れたため)のが分かる。

 なんだかよく分からないが、おもしろい
ガラスとの距離は若干あるがそれほど気にならず、曇りとはいえ、眺めはよかった。

右側を見ると、
千秋公園の外堀(穴門の堀)や県民会館のケヤキも見えた(右端にかろうじて大手門の堀のハスも見える)


工事現場とは関係ないけれど、
南側の眺め
向かいのお菓子のくらたがデーンと見えて、右奥にはたまご公園(中通三丁目街区公園)。あとはマンションやビルばかりで、それほど眺めはよくなかった。


タイミングのせいかもしれないが、僕のほかにはどこかのテレビ局が1組いただけ。(インタビューでもされたらどうしようと思っていたが、県の担当者が来るのを待っていたようだ)
あとは巡回していた警備員(今日に限らず日頃からいる民間警備会社の人)が、すれ違うときに挨拶してくれただけで、なんとも寂しい見学会だった。

個人的には、税金が投入され、秋田市の要である中心市街地の今後を決定づける事業なのだから、工事の進捗状況をもっと知らせてほしいと思う。
ホームページなどでの情報公開と、今回のような見学会の実施を継続してもいいのではないだろうか。(明徳館の3階手前までは、普段でも立ち入りできそうだけど)

秋田市都市整備部まちづくり整備室のサイトより
明徳館ビル側から見た完成予想図はこんなもの(今日見た位置より、やや右=北側からの視点)。
再開発地区(エリア自体の)とにぎわい交流館の愛称の募集も実施されていて、着々と進展してはいるようだが、どんなモノができて、街はどう変わっていくのだろう。


それにしても、明徳館ビルの階段室は南西向きのガラス張り。今日は曇っていたから何ともなかったが、真夏の晴天ならどうなるのだろう。
温室のようになるか、莫大な冷房費がかかるんじゃないでしょうかね…

※続きはこちら
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七夕の竿燈

2011-07-07 21:28:27 | 秋田の季節・風景
東北三大祭りの1つ、秋田市の「竿燈(かんとう)まつり」まで1か月を切った。
恒例の「合同練習会(※昨年の記事)」も1日・2日に市役所前庭、4・5日に秋田銀行馬口労町支店の駐車場で実施された。

ところで今年は「秋田市竿燈会」の発足80周年とのこと。
「秋田市竿燈会」は、竿燈に参加する各町内で組織する団体。企業や学校単位で竿燈に参加するところは所属しない(できない?)ので、昔ながらの本来の竿燈をやる集まりと言えるのかもしれない。【8日訂正】間違ってました。「竿燈をやる人とその人たちが所属する各団体すべてが所属する組織」かな? じゃあ、なんで今回町内竿燈だけだったんだ? ということになるけれど…

なお、秋田市竿燈会と混同される場合がある組織に「秋田市竿燈まつり実行委員会」と「秋田市役所竿燈会」がある。
「秋田市竿燈まつり実行委員会」は、8月の竿燈まつり本番のイベントを取り仕切る組織。秋田市役所の観光担当課などが中心なのかな。
「秋田市役所竿燈会」は、他の企業や学校の竿燈会と同じく、職場としての秋田市役所が竿燈に出ているもの。

その秋田市竿燈会80周年を記念して、今日7日の19時から20時まで、広小路と交わる千秋公園の「中土橋」で竿燈の演技が特別に行われることになった。全町内から約50本の竿燈が出る(=「出竿(しゅっかん)」と言う)という。
秋田市竿燈会にはホームページがないためか、竿燈まつり実行委員会のホームページなどで告知された。
ちょうちんに「七夕」と書かれるように、竿燈は月遅れの七夕の行事でもあるので、ひと月早い、七夕の日にやることにしたのだろうか。

8月の本番の竿燈の会場は、現在のように竿燈大通り(山王大通り)で行われる以前は、中土橋で行われていた。外堀の水面に竿燈の灯りが映って、きれいだったと聞いているので、今回、それが再現されるかもしれないと楽しみにしていた。

気になるのは天気。今が梅雨真っ盛りの秋田では、例年、七夕の夜も星空が見えないことが多い。
しかし、終日前までの週間予報では、7日は晴れマーク。当日朝になっても、終了後の21時頃から雨でそれ以前は曇りの予報で、期待が持てた。

いざ当日になると、朝はいい天気で最高気温は32.4度。今年初めての真夏日になった。
ところが、午後から曇り、夕方には雨がぱらぱらと降りだしてしまった。
19時前には傘が必要なほどの降り方になり、実施できるのかどうか分からない(悪天候時どうするのかの告知はなかった)。

千秋公園に近づくと、お囃子が聞こえてきた。雨の中見物に向かう人も多い。仕事の都合なのか、遅れて現地に直接やって来た半纏姿の竿燈会員も。
市立中央図書館“明徳館”前の丁字路から広小路との交差点までが通行止めになっており、そこが会場だった。昼竿燈(妙技会)会場と同じであり、「中土橋」というより「中土橋通り」とした方が正確か。
雨にも関わらず、結構な人出だった。
そんなわけで、人が少ない、上の県民会館の土手から見下ろしたものを中心に撮影しました。
本番同様、竿燈のてっぺんには白い御幣が付いている

県民会館から外堀(穴門の堀)・広小路・再開発エリアを見る
木々が茂って見えづらく、残念ながら水面に映る竿燈は見られなかった。
広小路側などからは見えたかもしれないが、今日は裏側から来てしまったし、この雨と人の中そっちまで行くのが面倒で。

「休憩を挟んで2回演技する予定でしたが、この雨なので1回で終わりにします。あと5分です」と放送が流れた。
残念だけど、この雨の中、やる方も見る方も大変だからしょうがない。

無風に近く、竿燈は安定している
空にはまだ少し明るさが残る。

太鼓を載せた屋台に「祝 発足80周年」

木々の間に竿燈が揺れる

明徳館前から。濡れた路面に灯りが映る
荷物を片付けたババヘラアイスのおばちゃんも、迎えが来るまで竿燈を眺めていた。

19時20分頃、終了
天候のせいとはいえ物足りなかったが、まつり本番が近いことを感じさせられた。

【8日追記】38町内から41本が参加したとのこと。
市民にゆっくり見物してほしいとの意図で、2001年の70周年時にも同様に実施したそうだ。
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新青森駅1

2011-07-06 21:02:46 | 津軽のいろいろ
新青森駅を紹介します。今回は在来線エリア・南口周辺を中心に。
「新」でない青森駅は青函連絡船のりばがあったことからも分かるように、海の近くに位置している。そこに新幹線を通すと遠回りになってしまうなど不都合なので、新たに造られた駅が新青森。

このように昔からの町の中心駅と新幹線の駅が別々にある例としては、横浜(と新横浜)や大阪(と新大阪)が代表的。
駅名が「新◯◯」という駅だけに絞って全国的にみると、なぜか西日本に多い。東日本では新花巻と新白河(上越・長野新幹線には1つもない)、東海道新幹線では新横浜、新富士、新大阪だけなのに対し、山陽新幹線に6駅(新大阪を除く)、九州新幹線に4駅もある。
(実際には、水沢江刺や燕三条のような「合成地名」の駅名の場合もある)


新青森駅は、青森市街地の西、石江地区に1986年(昭和61)年に在来線の奥羽本線の駅として開業した。青森駅からの営業キロは3.9キロ。ホームは1つだけの無人駅で、JR東日本秋田支社の管轄だった。
新幹線駅工事本格化に伴い、2007年に秋田支社から盛岡支社へ移管(JR東日本「青森支社」は存在しないので)された。昨年12月4日の新幹線が開業に合わせ、在来線ホームが1本増え(1面2線と呼ばれる1つのホームの両側に乗り場がある形式)、駅員・駅長も配置された。

線路の配置は、在来線が東西方向に走り、その上を新幹線の高架が南北に走っていて、ほぼ直角に交わっている。
現在のところ、新青森が日本の新幹線網の“最北端”なわけだが、線路が駅で途切れてはおらず、さらに北へ続いている。
北側に車両基地(盛岡新幹線車両センターの青森派出所)があることと、将来の函館方面への北海道新幹線延伸に備えてのもの。
最南端の鹿児島中央駅も、在来線と新幹線がほぼ直交するが、桜島にぶつかるかのように駅で新幹線の線路が途切れていて、これ以上南へ伸びないことを示しているのとは対照的。


駅は新幹線に沿った南北方向に長い建物。
新青森駅に近づく奥羽本線の電車に乗って前方を眺めていると、まるで大きな門(凱旋門みたいな)かついたてのように駅舎が立ちはだかっていた。


新青森駅には、新幹線開業時に全列車が停車するようになった。
奥羽本線の普通列車・特急列車などに加え、従来は青森止まりだった函館からの特急も新青森まで来るようになった(青森駅も通り、新青森が始発/終着)。
新青森-青森間だけの乗車であれば、特急列車自由席に特急券なしで乗車できる特例ができた。

僕が降りた時は、弘前始発の青森行き普通列車と函館からの特急「スーパー白鳥」が同時に到着。
新青森駅近くに青森西高校があるため通学の利用もあり、普通列車に乗り込む高校生はいた。しかし、下り新幹線がない時間帯だったので、新幹線からの乗り換え客は少なかった模様。
在来線ホーム
降りる客は両列車とも多かった。ホームの幅は一般的な小さな駅レベルなので、乗り換え客でごった返す。
ホームから改札階へは、階段・エレベーター・エスカレーターがある。(車掌が乗っている列車では、到着前の車内放送でそれぞれの位置を案内していた。)

2本のホームは、どちらがどっち方面と明確に決まっていないようなので、要注意。
上の写真の発車標には、「浅虫温泉」「青森経由 函館」「秋田」と多方面の行き先が表示され、交通の要衝となったことを示している。
1番線の16時27分発「浅虫温泉」とあるのは、青森から第3セクター「青い森鉄道」(旧東北本線を転換したもの)に乗り入れる列車。ここにも「青森経由」を入れたほうが親切な気がする。

※以下、駅構内の写真は節電消灯が実施されているため、暗く写っています。

2階へ
エスカレーターからまっすぐ進むと自由通路へ直接出る在来線改札口、左へ曲がって数十メートル進むと、新幹線との乗り換え改札。
在来線改札と新幹線改札の間は比較的距離があるため、在来線から乗り換え改札までの通路が長いという点では、東海道新幹線の小田原駅や豊橋駅を連想させられた。

上の写真の通り、在来線改札内にJRのコンビニ「NEWDAYS」があった。
比較的大きな店舗で、東北地方の在来線改札内にこうしたコンビニがあるのはとても珍しい。キオスクなどは他になく、新幹線側の店舗まで遠いため、乗り換え客や高校生など地元客のために設置したのだろうか。

乗り換え改札の方へ進む。
現在の震災後の特別ダイヤでは1日1往復だけの速達列車「はやぶさ」への乗り換え客でこみ合っていた。
この日は「大人の休日倶楽部」会員向けの格安パスの利用期間中だったが、同パスでははやぶさの利用に制限がある(運賃部分のみ有効)ためか、会員とおぼしき乗客は少なかった(別記事でアップしますが、後続の「はやて」には多かった)。「はやぶさ」には子供連れが多かったような気がした。
「青森へまたお越しください」という横断幕が(デスティネーションキャンペーン実行委員会・新青森駅長名)
その裏側の新幹線を降りた人が見る面は
「歓迎 よぐ来たねし青森」こっちは方言なのね
乗り換え客が途切れると、構内は閑散とした。

戻って在来線改札口から外へ。
改札外側から
自動改札機は3通路(出/入専用1本ずつ、兼用が1本)。
有人改札は、ガラスと自動ドアで囲まれたカウンター風のタイプ。最近のJR東日本の駅ではこの方式が多いようだ。冬の防寒にもなるだろうが、客としてはちょっと入りにくい。
自由通路と在来線改札
在来線改札口横の自動券売機は、タッチパネル式の近距離用(JR東日本標準型、Suica使用不可)が1台だけ。秋田の土崎駅や新屋駅にだって2台あるのに…
在来線側には「みどりの窓口」やクレッジトカードが使えてネット予約したきっぷが受け取れる「指定席券売機」はなく、新幹線側へ行かないとならない。

券売機の初期画面
この券売機では新幹線のきっぷは購入できない。JR東日本では、近距離券売機でオレンジカード(もちろん現金も可)を使って新幹線の乗車券・自由席特急券(または特定特急券)を購入できる駅が多いが、新青森駅ではそれができないことになる。

このタイプの券売機では、原則として近距離券売機の担当範囲外である100キロ以上の区間であっても、いくつかの駅までは専用のボタンが表示されていて乗車券を購入できるのが一般的。
新青森では上り方面は秋田県の二ツ井と東能代までなら購入できるが、秋田までのボタンはない。
しかし、ちょっとした裏技で、この券売機で秋田までの乗車券を購入する方法はある。「(左側の列の)特急」→(駅名を選択してからだったかな?→)「乗車券のみ」と選択すれば、特急が停車する各駅までの乗車券だけを購入できるはず。(新幹線側の指定席券売機でも購入可)

それから、JR北海道エリアの木古内や函館までの乗車券も購入できるのが意外。一般的には特急券も同時に購入するだろうから、この画面に乗車券だけのボタンを設置しても使う人は少なさそう。
青い森鉄道を間に挟んだJR線である大湊線内は、下北駅と大湊駅までのものしか券売機では購入できないようだ。

自由通路南側から
西側が木目調の壁、東側がガラス張りで遠くに青森市街が少し望める。天井はあまり高くなく、シンプルな印象。通路に小学生が並んでいた。修学旅行だろうか。
列車がない時間は人通りがまばらだが、地元の人が散歩でちらほら通る。

南口へ降りる。
 南口
階段・エスカレーター部分は天井が高くて開放的。
南口駅前は、若干きゅうくつな感じで、裏口の趣。
南口にはバス停が2つあり、一般路線バスはこちらを発着する(急行・高速や観光バスは反対側の東口発着)。路線バスが裏側に追いやられたのではなく、従来からのルートであった県道247号線(旧国道7号線)に近いからだろう。
青森駅など市街地方面から青森市西部や浪岡地区(旧浪岡町)を結ぶ青森市営バスと、矢田前地区・青森駅から五所川原や浪岡・黒石方面の弘南バスが乗り入れる。(反対の東口側も含めて、弘前市内へ行く路線バスはない)

ちょうど、青森営業所(矢田前)発五所川原行きの弘南バスが来たが、乗った人はなし、降りた人もたぶんいなかった。
バスが来ない時には、
バス乗り場にタクシーや自家用車が乗り付けて、乗り降りする光景が
屋根付きで南口のすぐそばで、バスの本数はそれほど多くないとはいえ、これはいかがなものか。

バス停後方の新幹線の高架の下が駐輪場になっていた。
そのマーク
自転車の形がちょっと珍しい。

南口側から駅舎。右が在来線
駅前はちょっとした広場に整備されている。数年前に少し見た、整備途中の状況と比べると、立派になったなという感はする。
駅前(在来線を背にして南方向)
住宅など古くからの建物が比較的あり、他の新幹線新駅ほど「何にもない」感はしないが、お店はほとんどなく、県庁所在地の新幹線駅としては、寂しすぎる。
強いてあげれば、
コーヒー&社交ダンス
という、よく分からない取り合わせの店(?)くらい。


最後に、踏切の話題。
昨年3月に、JR東日本秋田支社管内の踏切に通し番号が振られていることを紹介した。
奥羽本線では秋田駅を境にいったん番号をリセットしており、下り方向では秋田駅側から改めて1番、2番…と北へ向かうほど増えていく。奥羽本線最北端の青森駅付近では何番だろうかと思っていた。

新青森駅のすぐ東側に「石江踏切」がある。
新青森駅南口側から
上記の通り、新青森駅より下り側は盛岡支社管轄になるので、もしかしたら番号がリセットされているかもと思ったが、番号と表示板のデザインからして、秋田から通しの秋田支社仕様のものだった。(盛岡支社管内では、緑色地に白文字の表示板のはず
201番!
地図を見ると、石江踏切より青森寄りにはさらに7つの踏切が存在するようなので、208番が奥羽本線最北の踏切かもしれない(未確認です)。

今回は在来線部分と南口を紹介しましたが、次回以降、正面である東口や駅舎の新幹線側を紹介するつもりです。→こちらです
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新青森駅前の信号の謎

2011-07-04 22:44:24 | 津軽のいろいろ
新青森駅に行ってきたのですが、駅自体の話は後日にして、今回は駅前周辺の信号機のお話です。
新青森駅は開発途中の住宅地みたいな所に駅を新しく造ったので、駅前周辺の道路も新しいものがほとんど。それらの道の信号機も駅開業に合わせて新設されたようだ。
新青森駅周辺略図。上が北(赤丸は後で説明します)
※Google Mapsなど一部の地図サイトでは、駅周辺の道路はおろか新幹線すらまだ記載されておらず、「新幹線が開業していないことになっている」ものがあります。

まず、上の地図にはかいていないが、駅南口の路線バス乗り場などのロータリーから南側の県道に出る交差点。
右に新幹線の高架があり、後方が駅南口
弘前市内のと同じ、「三協高分子」製の信号機が設置されていた。
歩行者用は「2010年10月」製造となっていて、弘前市にあるいちばん新しいのと同型だが、フード(庇)が短くなっている。
 やっぱり他メーカーより厚く見える


この交差点で発見が。
今まで当ブログではほとんど取り上げなかったが、交差点の電柱には、警察のマークが付いた箱が設置されている。
これ
「制御機」と呼ばれる装置で、これが各信号機を作動させたり、管制センターと情報をやり取りしている。
最近は小型化していて、丸みを帯びたデザインのものも見かけるが、これはわりとオーソドックスかなと思って銘板を見ると…
「パナソニックSSインフラシステム株式会社」製
Panasonic!
以前、弘前市内にあった松下電器産業製の信号機本体を紹介したことがあった。
松下のブランドが消えパナソニックとなった今、「Panasonic」ブランドの信号機があるかもと思っていたが、青森で本体でなく制御機だが発見できた。
でかでかと「Panasonic」とロゴが入っているわけじゃないんだね。


そして、今度は駅北東側、「東正面口」そばの交差点。(最初の図の赤丸)
交差点北西から。右後方が駅正面、奥の左右が在来線で道路突き当たり部分はホームの北端
北からまっすぐの道路が、在来線(奥羽本線)と並行する線路に突き当たる丁字路交差点。東側(上の写真左)へ進むと既存の道路になり、そこを右折すると踏切で奥羽本線を渡る。
ロータリーから直接出られる交差点ではなく、特に交差点名があるわけではない。

ここの信号機は茶色いもの。これも2010年10月製の薄型ではあるが、「京三製作所」製。大手メーカーだけど、秋田市内にはあまり設置されていない。
歩行者用は元祖お弁当箱(大手メーカー共通のボディのようで、外見は他社と同じ)
駅南側の信号機にはなかった、「歩行者自転車専用」の表示板が付いている(秋田県は省略しがちだが、青森県では設置される場合が多い)。
車両用はLEDが大粒の「面拡散型」で、ボディは秋田ではたぶん見かけないデザイン。横から見ると、
裏面が平らでなく、1色ずつカーブを描いている

以上は、駅周辺の信号機のレポートでした。
それはいいとして、この丁字路の信号機の配置が、とてもおかしい。どう考えても不必要な車両用信号機があるのだ。
交差点南東から。左が在来線、奥が駅舎
ご覧のとおり、丁字路なわけです。
丁字路交差点では、車両用信号機は3方向だけに設置すればいい。一方は道がないのだから。
ところがこの交差点、道がない側にも車両用信号機が設置されているのです!
交差点南側から(線路を背にして撮影)
北から交差点に入る車が見る信号機の裏側(=南向き)に、1台だけだが車両用信号機が設置されている。
線路を越えて駅南口のロータリーから
在来線のホーム上や線路の反対の南口ロータリーからちょうどよく見える位置。

この信号機を必要とする人っているのだろうか?
この信号機は、何のために設置されているのだろう?
・軽車両のため?
自転車については、歩行者用信号機の表示通り、そっちを見ればいい。
リヤカーなどの自転車以外軽車両のためだろうか? でも、ここをそんなにたくさんそうした車両が通るとは考えられないし、他の丁字路でこのような設置方法を見たことはない。

・将来の十字路化に備えた?
駅舎2階の自由通路から東側(青森駅方向)。矢印が丁字路
線路を越えたり潜ったりする道を造れば、この丁字路を十字路にすることもできなくはない。それに備えて今から信号機を設置したのだろうか?
でも、それには大掛かりな工事と長い工期が必要で、気が早すぎる。

信号機と電気代がもったいないよ!

なんでこういう設置をしているんだろう。気になってしょうがない。
(もし、これが秋田だったら魁新報の「なんだこれクション」の格好のネタになりそうだけど)
理由をご存じの方、あるいは推測できる方、教えてください。
10月下旬に再度行った時も変化なし。
※2017年9月でも変化なし。
【2018年10月29日追記】コメントをいただいたように、この後、青森県内では、他にも同様の設置方法の丁字路ができた。したがって、青森県警では軽車両用として、このような設置を進めていく方針なのかもしれない。ただ、全部の丁字路ではなく中途半端だし、コストを踏まえるとそこまで必要かという感じがする。
新潟県でも同様の設置がされていた。
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節電電車

2011-07-03 20:40:23 | 秋田のいろいろ
東日本大震災や原発事故とその後の諸対応に伴い、節電が求められている。冷房需要期の現在は特に厳しい。
JR東日本では、駅やオフィスでの節電をしているが、秋田支社管内では普通列車車内(リゾートしらかみや特急は対象外)でも節電が行われている。

4月15日頃からは、車内の蛍光灯が間引かれている(滅灯)。
「701系電車」車内。右手前の蛍光灯が外されている
奥羽本線・羽越本線・津軽線を走る701系電車では、客室内天井に直管蛍光灯の長いもの(40ワット型?)と短いもの(18ワット型か20ワット型?)が1車両当たり10~11本ずつ設置されている。(トイレ内や乗務員室内分を除く)
このうち、長いの3本と短いの2本が取り外された。各車両とも同じ位置のものが撤去されているようだ。JRのリリースによれば、「蛍光灯の減灯により、室内灯の消費電力を約30%削減することができます。」とのこと。
報道によれば、読書ができる程度の明るさを確保したそうだが、実際に乗ってみても別段不便はない。天井を見なければ滅灯に気づかないかもしれない。
 やけにガラガラですが…
電車はブレーキをかけたときのエネルギーから電気を作ることができ、いわば電気を再利用する仕組みがあるので、この程度の滅灯で実際に東北電力に対してどれだけの節電効果があるのかは分からないが、やらないよりはいいか。
トンネルに入ってもそれほど気にならない

6月24日からは、さらに厳しくなった。
リリースによれば、空調では「冷房については、節電を意識し極力使用を控え窓開けを実施します。」「(冷房を使用する場合は)現行の設定温度より2℃高い設定を基本とします。
室内灯では「9 時から16 時までは「消灯」を基本としますが、天候等の状況を判断して室内灯を点灯することがあります。なお、トンネル区間については室内灯消灯の取り扱いから除きます。」「蛍光灯の減灯については継続して実施
とのこと。
また、電車でなく気動車(ディーゼルカー)を使用する男鹿、五能、花輪の各線でも同様に実施するとのこと。
僕はこれを知って、蒸し暑くて薄暗い列車で移動するイメージが湧き、気が重くなった。
実際はどうなのか、6000円で東北地方のJRとほとんどの私鉄・3セク鉄道が3日間乗り放題の「東北ローカル線パス」を使って乗ってみた。
※国が言う節電は、平日の昼間が特に求められていますが、乗ったのはいずれも土日です。
※掲載した画像は、実際の見た目の明るさと完全に同一ではありません。

まずは、蒸し暑い晴天の昼間に秋田から新青森まで北上。
701系電車は、半分ほどの窓しか開かないので、暑い日は全開にしてもたかが知れていると思っていたが、いずれも冷房(もしかしたら送風だけかも?)が入っていたのでひと安心。暑からず寒からず、適切な温度だったと思う。

そして室内灯。
秋田→東能代:消灯
東能代→大館(車掌は秋田から引き続き乗務):点灯。二ツ井近辺にトンネルがあるためだと思うが、前山駅以遠のトンネルがない区間でも、点灯したまま。
大館→弘前:ワンマン運転のため点灯(ワンマンでは細かな調整が難しいため、消灯を実施しない)
これならまったく問題ないと思えた。むしろトンネルのない鷹ノ巣から大館辺りも消してもいいんじゃないかと思ったり。

しかし、弘前から先では…
弘前駅停車中。暗くありません?
弘前駅のホームは、橋上駅舎の下にあるので薄暗い。
それなのに、消灯して停車していたものだから、もう「まっ暗」状態。
この電車の窓ガラスは着色されているため、元々外から車内が見づらいこともあるのだが、一瞬、乗ってはいけない回送列車かと思ってしまいそう。
※秋田駅も同じ構造だが、気にならなかった。光線状態や停車位置の関係だろうか。

発車後も、弘前→新青森(弘前までとは別乗務員)全区間で基本的に消灯。途中の「大釈迦トンネル」内のみ点灯し、しかもトンネルを出るやいなや消された。

新青森駅の在来線ホームも、秋田・弘前同様、上に駅舎(と新幹線ホーム)があって薄暗い。
新青森駅在来線ホーム。上の茶色いのが駅舎・新幹線ホーム
それなのに、消灯したままなものだから、
外から見てもまっ暗

車内もまっ暗
視力などによっては車内の様子が分かりにくく、ドア部分に段差があるためつまづいてしまう危険もある。
新幹線乗り換えで大荷物の客だっているんだから、駅停車中だけでも点灯するべきだと思う。
ある意味、秋田支社のリリース内容通りの対処だが、これは行きすぎた節電(もしくは気の利かない車掌)だ。
車掌個人個人の判断基準を統一するのは無理だし、もしかしたら所属運輸区ごとの方針があるのかもしれないが、誤乗や事故につながらないよう、安全第一の節電をお願いしたい。



帰りは薄曇りだった。空調は全区間で作動し、ワンマンでない(交代で3人の車掌が乗務した)のに全区間で車内灯が点いていた。
車内放送では、行きの車掌は2人とも消灯や滅灯の案内しかしなかったが、帰りの車掌のうち2人は、「冷房の設定温度を高めに設定」していることも案内していた。
これは回送なので消灯中
橋上駅舎下での消灯は危険なので要改善だと思うが、それ以外はこの程度の我慢で済むなら続けてほしい。
でも、節電とは関係のない気動車路線までも同様に節電する(最近は乗っていないので、実情は分かりません)のは、どうかなと思う。
電車路線の乗客の不公平感をなくしたり、乗客に「節電意識」を持ってもらったり、燃料の節約にはなるだろうけれど、「電力を確保するために節電する」のではなく「節電のために節電」しているような感もある。
一方で、ガラガラの特急列車が煌々と点灯しているのを見ると、もったいなく思えるし、矛盾を感じる。
【9月7日追記】8月下旬に男鹿線の気動車(キハ40系)に乗ったところ、冷房は作動し、蛍光灯は間引き点灯していた。ただし、701系と異なり、蛍光灯は取り付けたままで消灯していた。キハ40では、蛍光灯のスイッチ・配線が複数系統あるようだ。【2018年12月11日訂正】キハ40系では、車両の蛍光灯灯具1台ごとの出っ張った側面に小さなON/OFFスイッチが付いていた。それを使って個別に消していたのだろう。
※この後、気動車の滅灯は2015年春頃まで続いた。


ちなみに、JR東日本ではないが、今回乗った他の鉄道会社では、
十和田観光電鉄(全列車ワンマン):1つおきに消灯(蛍光灯は取り付けたまま)。空調停止
青い森鉄道(全列車ワンマン):間引きなしでフル点灯。空調作動
だった。
弘南鉄道など地方私鉄では、震災と関係なく、日頃から昼間は消灯している所もあるが、この2社はいずれも点灯していた。
中でもJRと親密な関係にあり、新青森駅まで車両が乗り入れている、第3セクター鉄道「青い森鉄道」は、節電しているそぶりがまったく感じられなかった。
同じ東北電力の電気を使っているのだし、もうちょっと足並みを揃えてもいいのではないだろうか。

鉄道に限らず、どんな分野(公共施設やオフィスでも家庭でも)においても、どこまで節電する必要があるのか、本当に意味がある節電なのか、判断は難しい。
今回の一件が、今までの電気との付き合い方を考え直す機会であることは間違いない。


ところで、昔の「ドリフ大爆笑」のコントでこんなのがあった。
列車内が舞台で、志村けんがワゴンの車内販売員。乗客は仲本工事かな(←違うかもしれない。「もしも」コーナーで扱われたこともあったそうだ)。
乗客がカップ酒を買って飲もうとすると、列車がトンネルに入り車内が真っ暗に。
トンネルを抜けて明るくなると、酒の量が少し減っており、志村さんの顔が赤くなっている。
トンネルが次々にあり、その度にそれが繰り返され、「あんた私の酒飲んでるでしょ?」と言われても、べろんべろんの志村さんが「おらぁ飲んでねぇーだよ」と答えていておかしかった。
(類似編として、ステテコみたいな格好のいかりや長介と学生服の前川清が、トンネルを通る度に少しずつ服装が入れ替わっていくのもあった。)

その時、「おもしろいけど、トンネルに入っても車内に照明があるからまっ暗にならないよ!」と思ったもの(昔の列車はどうだったんだろう?)だが、下手すると現実になりかねない。

そんなわけで、青森県の今まで行ったことのないエリアを中心に訪れました。おいおいアップします。
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