秋田市の広小路沿いの千秋公園の外堀「大手門の堀」には、現在、冒頭の写真のような赤い花が咲いている。
直径10数センチの赤い花が水面すれすれに咲くこれは、モネの絵画でもおなじみの「スイレン(睡蓮)」。
同じ堀には、「ハス(蓮)」もあることが市民などに知られている。(堀の広小路側がスイレン、それ以外の大部分がハス)
そのためか、スイレンとハスを混同されている方が非常に多い。
以前も当ブログで何度か取り上げているように(この記事など)、ハスとスイレンは雰囲気は似ているものの、大きさや美しさは比較にならず、一度ハスの花を見ると間違うことはないと思う。しかし、特に今の時期は、ハスはまだ咲かずにスイレンだけが咲いているため、スイレンの花を見てハスだと思ってしまう方が少なくないようだ。
※さらに、この堀ではただのハス(=「漁山紅蓮」という品種だと推定される)を「大賀ハス」だと思い込んで育てていたという恥ずかしい過去もあり、それも誤解を招いている。(後に譲り受けた“本物の大賀ハス”は二の丸の胡月池にある)
手前がスイレン、奥がまだ芽が出たばかりのハス
ネット上や日常の会話でも間違って紹介されてしまうことがあり、秋田市民であり多少植物の知識を有する者としては、そのことが歯がゆくてしょうがない。
(もちろん誰にでも間違い・勘違いはあるのだから、間違いを責めるつもりはありません。)
おせっかいだと知りながら、今までに何人かの方のブログにそのことを指摘させていただいたのだが、どなたも快く修正していただいた。この場で改めてご無礼をお詫びします。
今流行の「ツイッター」でも、同様の勘違いがある。
Googleの「リアルタイム」検索というので、ツイッターの投稿が検索できるのだが、6月中だけで5件の「千秋公園で蓮が咲いている」という投稿があった。
もちろん現段階でハスは咲いていないし、写真を掲載している投稿もあり、それは明らかにスイレン。
中には、「久しぶりに秋田に来たので、千秋公園の蓮の花を見たかった」としてスイレンの写真を載せた投稿があった。
この方は、スイレンを見て「ハスが見られた」と思って帰ってしまわれたのだろうか。わざわざ来ていただいたのに申し訳ない。
ブログは一般的に誰でもコメントやメッセージを投稿・送信できるが、ツイッターはIDを持っていないと投稿者とコンタクトを取ることができない(んだよね?)。
だから、IDを持たない僕がこうした方々にお知らせする術がなく、もどかしい。
それから先日、堀端を歩く奥様グループがスイレンを見て、「おや、このハスは赤いんだなー」と感心して歩いておられたのをお見かけした。
よほど、「違います。これはスイレンですよ」と教えてあげようと思ったが、奥様方のパワーに圧倒されてしまい、できなかった…
そもそも、こんな間違いが起きてしまう最大の原因は、同じ堀にハスとスイレンが“同居”していることが原因だろう。
いっそ、どちらか(というかスイレン)を撤去する…というわけにもいかないだろうから、だったら説明の表示を設置するべきだと僕は思っている。
動物園や水族館には飼育動物の、美術館や博物館には展示物の説明があるのと同じように。
実は、昨年、秋田市役所市民相談室(現・市民相談センター【8月3日訂正】2011年度から広聴広報課へ業務を移管)を通して「両者を混同する人がとても多い。現地に説明書きを設置してはどうか」と提案させてもらった。
回答を求めなかったので、どう対処されたかは知らない(管轄の建設部公園課などへ伝わっているはず)が、現在のところ説明板などは設置されていない。
こうした誤解が生じないようにするのが、公園を管理する秋田市やそこに暮らす我々秋田市民の努めではないだろうか。
ところで、一部報道によれば、今年8月から9月にかけて、秋田市でオールロケの映画が撮影され、それに千秋公園のハスが関わるのだそう。
来年初夏公開予定の「ヴァカンス」(仮題)という作品で、監督:長澤雅彦(秋田県大館市出身)、主演:相武紗季。
主人公が事故で失った記憶をたどっていくサスペンスタッチの作品で、記憶を取り戻すのにハスの花が“活躍”するらしい。
※この映画について、後日の記事
ということは、今以上に千秋公園のハスが注目を集めることになる。
だからこそ、その存在を正しく知らせる必要があると思うのだが。
そんな中、ハスは順調に生育している。
5月29日にぽつぽつとジュンサイのような芽が出ているのを紹介した。その後、
6月17日(サイレンでたたき起こされた日です。スイレンじゃなく…)
葉が大きくなり、水面の上に立ちがってきた。
※葉が立ち上がるのがハスの特徴。スイレンでは水面すれすれ付近に密生する。
6月19日
わずか2日しか経っていないが、急に葉が大きくなった印象。
6月26日
さらに生長し、水面がほとんど隠れるほどびっしりと葉で埋まった。
※続きはこちら
直径10数センチの赤い花が水面すれすれに咲くこれは、モネの絵画でもおなじみの「スイレン(睡蓮)」。
同じ堀には、「ハス(蓮)」もあることが市民などに知られている。(堀の広小路側がスイレン、それ以外の大部分がハス)
そのためか、スイレンとハスを混同されている方が非常に多い。
以前も当ブログで何度か取り上げているように(この記事など)、ハスとスイレンは雰囲気は似ているものの、大きさや美しさは比較にならず、一度ハスの花を見ると間違うことはないと思う。しかし、特に今の時期は、ハスはまだ咲かずにスイレンだけが咲いているため、スイレンの花を見てハスだと思ってしまう方が少なくないようだ。
※さらに、この堀ではただのハス(=「漁山紅蓮」という品種だと推定される)を「大賀ハス」だと思い込んで育てていたという恥ずかしい過去もあり、それも誤解を招いている。(後に譲り受けた“本物の大賀ハス”は二の丸の胡月池にある)
手前がスイレン、奥がまだ芽が出たばかりのハス
ネット上や日常の会話でも間違って紹介されてしまうことがあり、秋田市民であり多少植物の知識を有する者としては、そのことが歯がゆくてしょうがない。
(もちろん誰にでも間違い・勘違いはあるのだから、間違いを責めるつもりはありません。)
おせっかいだと知りながら、今までに何人かの方のブログにそのことを指摘させていただいたのだが、どなたも快く修正していただいた。この場で改めてご無礼をお詫びします。
今流行の「ツイッター」でも、同様の勘違いがある。
Googleの「リアルタイム」検索というので、ツイッターの投稿が検索できるのだが、6月中だけで5件の「千秋公園で蓮が咲いている」という投稿があった。
もちろん現段階でハスは咲いていないし、写真を掲載している投稿もあり、それは明らかにスイレン。
中には、「久しぶりに秋田に来たので、千秋公園の蓮の花を見たかった」としてスイレンの写真を載せた投稿があった。
この方は、スイレンを見て「ハスが見られた」と思って帰ってしまわれたのだろうか。わざわざ来ていただいたのに申し訳ない。
ブログは一般的に誰でもコメントやメッセージを投稿・送信できるが、ツイッターはIDを持っていないと投稿者とコンタクトを取ることができない(んだよね?)。
だから、IDを持たない僕がこうした方々にお知らせする術がなく、もどかしい。
それから先日、堀端を歩く奥様グループがスイレンを見て、「おや、このハスは赤いんだなー」と感心して歩いておられたのをお見かけした。
よほど、「違います。これはスイレンですよ」と教えてあげようと思ったが、奥様方のパワーに圧倒されてしまい、できなかった…
そもそも、こんな間違いが起きてしまう最大の原因は、同じ堀にハスとスイレンが“同居”していることが原因だろう。
いっそ、どちらか(というかスイレン)を撤去する…というわけにもいかないだろうから、だったら説明の表示を設置するべきだと僕は思っている。
動物園や水族館には飼育動物の、美術館や博物館には展示物の説明があるのと同じように。
実は、昨年、秋田市役所市民相談室(
回答を求めなかったので、どう対処されたかは知らない(管轄の建設部公園課などへ伝わっているはず)が、現在のところ説明板などは設置されていない。
こうした誤解が生じないようにするのが、公園を管理する秋田市やそこに暮らす我々秋田市民の努めではないだろうか。
ところで、一部報道によれば、今年8月から9月にかけて、秋田市でオールロケの映画が撮影され、それに千秋公園のハスが関わるのだそう。
来年初夏公開予定の「ヴァカンス」(仮題)という作品で、監督:長澤雅彦(秋田県大館市出身)、主演:相武紗季。
主人公が事故で失った記憶をたどっていくサスペンスタッチの作品で、記憶を取り戻すのにハスの花が“活躍”するらしい。
※この映画について、後日の記事
ということは、今以上に千秋公園のハスが注目を集めることになる。
だからこそ、その存在を正しく知らせる必要があると思うのだが。
そんな中、ハスは順調に生育している。
5月29日にぽつぽつとジュンサイのような芽が出ているのを紹介した。その後、
6月17日(サイレンでたたき起こされた日です。スイレンじゃなく…)
葉が大きくなり、水面の上に立ちがってきた。
※葉が立ち上がるのがハスの特徴。スイレンでは水面すれすれ付近に密生する。
6月19日
わずか2日しか経っていないが、急に葉が大きくなった印象。
6月26日
さらに生長し、水面がほとんど隠れるほどびっしりと葉で埋まった。
※続きはこちら
あと1月もすれば花が咲くでしょうから、楽しみです。