goo blog サービス終了のお知らせ 

広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新津駅と三色だんご

2019-09-13 00:20:40 | 各地お土産・食べ物
旅行記の続き。行程順ではなく順不同ですが、今回も食べ物で恐縮です。

GV-E400系気動車に乗るため新津駅へ行ったので、ちょっとだけ途中下車。4方向の路線が集まり、JR東日本の車両製造工場もある鉄道の町。資料館もあるのだけど割愛。
新津は2005年まで新津市、現在は新潟市秋葉区。新潟駅からは信越本線の普通列車で20分で、1時間に3本と運転本数も多い(新津より先は毎時1本)。
新津駅東側
新津駅は2003年にできた橋上駅舎。外観は大きく感じ、駅前広場も広いけれど、駅舎の中はそれほどでもなく、地方都市の駅によくある雰囲気。
東口の正面。わりと最近まで歩道にアーケードがかかっていたそうだ
↑丁字路だが、軽車両用に道がない向きにも車両用信号機が設置されている。青森県でも見られるが、秋田県民には珍しい。
東側が昔からの市街。街もこじんまりに見えた。
駅周辺にスーパーマーケットはなさそう。数百メートル進むと、アーケード商店街があるそうだ。【13日補足】商店・商業施設は駅からやや離れたところに多いようで、元長崎屋だった建物に入るスーパーなどがある。
東口から右方向
奥に「三新軒」の大きな看板。本家三新軒に加え、今は新発田三新軒の駅弁も、ここで作っているようだ。その向こうに「新潟市新津地域交流センター」という、新しめのコミュニティーセンター・公民館的な施設。
右手前・駅と隣接する位置にデイリーヤマザキ新津駅前店。JR東日本新潟支社では、駅の建物内や敷地内にデイリーヤマザキをいくつか出させていて(秋田支社では、秋田駅近くの元購買部の跡に1店だけあるけど)、ここは駅舎整備直後2004年にできた。店内でパンを焼く「デイリーホット」、手作り弁当やATMもある、本格的なデイリー。
一方、改札口の脇(改札外)には、NewDaysミニもあり、どちらもJR東日本が関わっているはずなのに、ある程度競合してしまっている。

駅の中に戻るが、新津駅は2017年に環境に配慮した「エコステ」としてリニューアルされた。改札内にきれいで、わりと広い待合室があった。
木材が多用されている
窓・壁向きの席はコンセントも設置。


さて、新津名物のお菓子の話を耳にしており、買えたらいいなと思っていた。
製造元「羽入(はにゅう)」は、駅前(三新軒の裏側)に店を構えるが、新津駅のデイリーヤマザキでもNewDaysミニでも、レジ周りに数個積み上げて売っていた。さらに、新津まで来なくても新潟駅万代口改札外のNewDaysでも、3箱ほど置いていた。
名物 三色だんご NewDaysで税込み648円
1916年(大正5年)から売られている、折り詰めのだんごである。餅好きとしては食べてみたかった。

秋田では(駅では売っていないが)「しんこ餅」「だんし」などあんこの中に一口大の餅を入れたものが食べられるし、北海道の「大沼だんご」というのもある。大沼だんごは、容器が2区画に分かれていて、4対6ほどの配分でみたらしとこしあん。団子が小粒なのが予想外だった。
新津の三色だんごは?

掛け紙を取る。
つまようじ2本付き

ほぼ3等分
こしあん・白あん・ゴマ。
写真ではこしあんが若干多く、厳密に3等分ではなさそう。ネット上の写真でもその傾向が見られ、そういう配分なのかも。

上の写真の特に白あん部分が分かりやすいが、あんこの中に真っ白い団子1つ1つが透けて見えており、規則的に並んでいる。
掛け紙の内容量欄に「290g(24ケ)」とあり、だんごの個数まで指定してあるのにびっくりしたけど、各区画4個×2列が3色で24個と偽りなし。

つまようじで、だんごを1粒持ち上げる。
まっ白
だんご部分にはあんこが混ざっておらず、もち肌に粉をまぶしてあるのが見える。
つまり、24個のだんごを先に容器に敷き詰め、そこに3色のあんを塗りこめるという製法だと考えられる。
秋田のしんこ餅は、だんごとあんが渾然一体となっており、先に両者が混ざったものを容器にすくって入れているだろうから、粒数が一定でないのが普通。だんごを食べ終わってもあんこが残ってしまうこともある。

だんごは、大沼だんごよりは大きいが、やや小さめ。「上新粉」でできているようで、柔らかい。あん3色それぞれは好き好きだけど、あっさり傾向。こしあん好きだからこしあんがいいけど、白あんも悪くなかった。総合的にも、あっさりして食べやすかった。


日持ちは製造日とその翌日のようで(季節によって違う可能性もある)、短いのが難点だけど、食べやすいから1人で食べ切れると思う(餅好きならば)。
「冷蔵庫に入れても固くならないので、冷暗所に保存して」というシールが貼られる場合もあるようで、冷やして食べるのもいいみたい。

販売場所は、製造元、コンビニのほか、新津駅創業である駅弁業者2社(神尾商事神尾弁当部と三新軒)でも、駅弁といっしょに売っているとのこと。【13日補足・訪れた時は新津駅内での駅弁販売は確認できなかった。SLばんえつ物語号が運行される日などは、立ち売りが出ることもあるらしい。】
実は、三色だんごは、元々は神尾弁当が製造販売していて、後に羽入として独立したもの。その名残で、神尾弁当で販売する三色だんごの掛け紙は、その名が入った別仕様だそうだ。【13日補足・こうした歴史・販売形態のためか、三色だんごを駅弁の一種として紹介するサイトも見られる。】
さらに、季節によっては、桜とかハロウィンとか違う色(違う味)の3色のものも売られるとのこと(直営店舗のみ?)。

掛け紙といえば、
こんな絵が
ドームの上にアンテナが載ったようなのは「平和塔」と書いてある。秋田市の平和公園にあるのと同様の仏舎利塔が新津にもあるそうで、それだろう。
周辺にあるやぐらのようなものは、油田のやぐらか。秋田と同じく新潟も産油地。


昔は、駅弁でなくお菓子の立ち売りも各地にあったようで、秋田の東雲羊羹(東能代)やあけがらす(大館)も、昔はそうだったと聞く。
まして昔の新津駅は、4方向の列車が行き交い長めに停車し、乗り換え客も多かったはず。その合間に三色だんごを買い求め、車内で食べたりお土産にしたりしたことだろう。鉄道の町だからこそ、三色だんごができたのかもしれない。

旅行記の次の記事
新津駅の隣の駅の話

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« コシヒカリ弁当+思い出 | トップ | うさぎケーキ月見だんご/りん... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りお)
2019-09-14 05:09:59
三色だんごの形は、八郎潟町の「畠栄のあんごま餅」に似ていますね。たまにイベントで秋田市でも手に入れられることがあり、そういうときはラッキーと思ってつい買ってしまいます。
餅といえば、峠駅の力餅を食べてみたくて、奥羽本線で峠駅を通ったことがあります。
あらかじめ電話で予約しておいて、短い停車時間の間に女将さんからホームで受け取り、代金を支払いました。柔らかくて美味しかったです。
返信する
餅いろいろ (taic02)
2019-09-14 19:13:14
たしかに似ています。畠栄はこしあんとごまの2層構造なのと、サイズが大きいですが。そのため、腹持ちはだいぶ違います。新津のは軽く食べられました。
最近は、たけや製パンで類似品も出しています(なかなかおいしい)。あと八郎潟町で畠栄でないもう1つのお店が存在し、「そちらのほうがおいしい」説もあり、いつか食べたいと思っているのですが、現地でないと入手できないようです。

峠の力餅を予約するとはさすが。僕は予約なしで30秒の停車中に買いました。実直な大福といった感じで、いいですね。
米沢市内で買える力餅は、別の店のものだそうで、これも現地でないと手に入らないおいしさです。
返信する

コメントを投稿