新青森駅に行ってきたのですが、駅自体の話は後日にして、今回は駅前周辺の信号機のお話です。
新青森駅は開発途中の住宅地みたいな所に駅を新しく造ったので、駅前周辺の道路も新しいものがほとんど。それらの道の信号機も駅開業に合わせて新設されたようだ。
新青森駅周辺略図。上が北(赤丸は後で説明します)
※Google Mapsなど一部の地図サイトでは、駅周辺の道路はおろか新幹線すらまだ記載されておらず、「新幹線が開業していないことになっている」ものがあります。
まず、上の地図にはかいていないが、駅南口の路線バス乗り場などのロータリーから南側の県道に出る交差点。
右に新幹線の高架があり、後方が駅南口
弘前市内のと同じ、「三協高分子」製の信号機が設置されていた。
歩行者用は「2010年10月」製造となっていて、弘前市にあるいちばん新しいのと同型だが、フード(庇)が短くなっている。
やっぱり他メーカーより厚く見える
この交差点で発見が。
今まで当ブログではほとんど取り上げなかったが、交差点の電柱には、警察のマークが付いた箱が設置されている。
これ
「制御機」と呼ばれる装置で、これが各信号機を作動させたり、管制センターと情報をやり取りしている。
最近は小型化していて、丸みを帯びたデザインのものも見かけるが、これはわりとオーソドックスかなと思って銘板を見ると…
「パナソニックSSインフラシステム株式会社」製
Panasonic!
以前、弘前市内にあった松下電器産業製の信号機本体を紹介したことがあった。
松下のブランドが消えパナソニックとなった今、「Panasonic」ブランドの信号機があるかもと思っていたが、青森で本体でなく制御機だが発見できた。
でかでかと「Panasonic」とロゴが入っているわけじゃないんだね。
そして、今度は駅北東側、「東正面口」そばの交差点。(最初の図の赤丸)
交差点北西から。右後方が駅正面、奥の左右が在来線で道路突き当たり部分はホームの北端
北からまっすぐの道路が、在来線(奥羽本線)と並行する線路に突き当たる丁字路交差点。東側(上の写真左)へ進むと既存の道路になり、そこを右折すると踏切で奥羽本線を渡る。
ロータリーから直接出られる交差点ではなく、特に交差点名があるわけではない。
ここの信号機は茶色いもの。これも2010年10月製の薄型ではあるが、「京三製作所」製。大手メーカーだけど、秋田市内にはあまり設置されていない。
歩行者用は元祖お弁当箱(大手メーカー共通のボディのようで、外見は他社と同じ)
駅南側の信号機にはなかった、「歩行者自転車専用」の表示板が付いている(秋田県は省略しがちだが、青森県では設置される場合が多い)。
車両用はLEDが大粒の「面拡散型」で、ボディは秋田ではたぶん見かけないデザイン。横から見ると、
裏面が平らでなく、1色ずつカーブを描いている
以上は、駅周辺の信号機のレポートでした。
それはいいとして、この丁字路の信号機の配置が、とてもおかしい。どう考えても不必要な車両用信号機があるのだ。
交差点南東から。左が在来線、奥が駅舎
ご覧のとおり、丁字路なわけです。
丁字路交差点では、車両用信号機は3方向だけに設置すればいい。一方は道がないのだから。
ところがこの交差点、道がない側にも車両用信号機が設置されているのです!
交差点南側から(線路を背にして撮影)
北から交差点に入る車が見る信号機の裏側(=南向き)に、1台だけだが車両用信号機が設置されている。
線路を越えて駅南口のロータリーから
在来線のホーム上や線路の反対の南口ロータリーからちょうどよく見える位置。
この信号機を必要とする人っているのだろうか?
この信号機は、何のために設置されているのだろう?
・軽車両のため?
自転車については、歩行者用信号機の表示通り、そっちを見ればいい。
リヤカーなどの自転車以外軽車両のためだろうか? でも、ここをそんなにたくさんそうした車両が通るとは考えられないし、他の丁字路でこのような設置方法を見たことはない。
・将来の十字路化に備えた?
駅舎2階の自由通路から東側(青森駅方向)。矢印が丁字路
線路を越えたり潜ったりする道を造れば、この丁字路を十字路にすることもできなくはない。それに備えて今から信号機を設置したのだろうか?
でも、それには大掛かりな工事と長い工期が必要で、気が早すぎる。
信号機と電気代がもったいないよ!
なんでこういう設置をしているんだろう。気になってしょうがない。
(もし、これが秋田だったら魁新報の「なんだこれクション」の格好のネタになりそうだけど)
理由をご存じの方、あるいは推測できる方、教えてください。
※10月下旬に再度行った時も変化なし。
※2017年9月でも変化なし。
【2018年10月29日追記】コメントをいただいたように、この後、青森県内では、他にも同様の設置方法の丁字路ができた。したがって、青森県警では軽車両用として、このような設置を進めていく方針なのかもしれない。ただ、全部の丁字路ではなく中途半端だし、コストを踏まえるとそこまで必要かという感じがする。
※新潟県でも同様の設置がされていた。
新青森駅は開発途中の住宅地みたいな所に駅を新しく造ったので、駅前周辺の道路も新しいものがほとんど。それらの道の信号機も駅開業に合わせて新設されたようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/1c/af68224eecce15e5b11daf671d4392ba.jpg)
※Google Mapsなど一部の地図サイトでは、駅周辺の道路はおろか新幹線すらまだ記載されておらず、「新幹線が開業していないことになっている」ものがあります。
まず、上の地図にはかいていないが、駅南口の路線バス乗り場などのロータリーから南側の県道に出る交差点。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/67/d7f5ad08342ff98e3c332c0eeea6e873.jpg)
弘前市内のと同じ、「三協高分子」製の信号機が設置されていた。
歩行者用は「2010年10月」製造となっていて、弘前市にあるいちばん新しいのと同型だが、フード(庇)が短くなっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/16/79da40d6d905a566fbf8d46b73e3ea9e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/ac/f99d08a64e574810383707db60b27a9d.jpg)
この交差点で発見が。
今まで当ブログではほとんど取り上げなかったが、交差点の電柱には、警察のマークが付いた箱が設置されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/d8/d4070c5dfc4413eee043cca3b970064e.jpg)
「制御機」と呼ばれる装置で、これが各信号機を作動させたり、管制センターと情報をやり取りしている。
最近は小型化していて、丸みを帯びたデザインのものも見かけるが、これはわりとオーソドックスかなと思って銘板を見ると…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/77/8ce019b5504f1789ec4f2039c3a5ef0f.jpg)
Panasonic!
以前、弘前市内にあった松下電器産業製の信号機本体を紹介したことがあった。
松下のブランドが消えパナソニックとなった今、「Panasonic」ブランドの信号機があるかもと思っていたが、青森で本体でなく制御機だが発見できた。
でかでかと「Panasonic」とロゴが入っているわけじゃないんだね。
そして、今度は駅北東側、「東正面口」そばの交差点。(最初の図の赤丸)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/ab/ccdc062f46547eda553b0ab3175bd9ee.jpg)
北からまっすぐの道路が、在来線(奥羽本線)と並行する線路に突き当たる丁字路交差点。東側(上の写真左)へ進むと既存の道路になり、そこを右折すると踏切で奥羽本線を渡る。
ロータリーから直接出られる交差点ではなく、特に交差点名があるわけではない。
ここの信号機は茶色いもの。これも2010年10月製の薄型ではあるが、「京三製作所」製。大手メーカーだけど、秋田市内にはあまり設置されていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/c4/c86927172716fa1c87d5ef5519a98fdf.jpg)
駅南側の信号機にはなかった、「歩行者自転車専用」の表示板が付いている(秋田県は省略しがちだが、青森県では設置される場合が多い)。
車両用はLEDが大粒の「面拡散型」で、ボディは秋田ではたぶん見かけないデザイン。横から見ると、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/ed/fe2298500f805214021c26ab612b8622.jpg)
以上は、駅周辺の信号機のレポートでした。
それはいいとして、この丁字路の信号機の配置が、とてもおかしい。どう考えても不必要な車両用信号機があるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/7d/1bf6f4f37e8fc5d6f7834cbc8520b947.jpg)
ご覧のとおり、丁字路なわけです。
丁字路交差点では、車両用信号機は3方向だけに設置すればいい。一方は道がないのだから。
ところがこの交差点、道がない側にも車両用信号機が設置されているのです!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/0d/64729f30d8270d2c49963f29bbe5ce31.jpg)
北から交差点に入る車が見る信号機の裏側(=南向き)に、1台だけだが車両用信号機が設置されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/8f/2b05852056d62e69356bb16a39722316.jpg)
在来線のホーム上や線路の反対の南口ロータリーからちょうどよく見える位置。
この信号機を必要とする人っているのだろうか?
この信号機は、何のために設置されているのだろう?
・軽車両のため?
自転車については、歩行者用信号機の表示通り、そっちを見ればいい。
リヤカーなどの自転車以外軽車両のためだろうか? でも、ここをそんなにたくさんそうした車両が通るとは考えられないし、他の丁字路でこのような設置方法を見たことはない。
・将来の十字路化に備えた?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/80/d6f055198a149ad8296cb9460fae447a.jpg)
線路を越えたり潜ったりする道を造れば、この丁字路を十字路にすることもできなくはない。それに備えて今から信号機を設置したのだろうか?
でも、それには大掛かりな工事と長い工期が必要で、気が早すぎる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/30/dfbaffca1036b9ca3e6dfa1360bde7c1.jpg)
なんでこういう設置をしているんだろう。気になってしょうがない。
(もし、これが秋田だったら魁新報の「なんだこれクション」の格好のネタになりそうだけど)
理由をご存じの方、あるいは推測できる方、教えてください。
※10月下旬に再度行った時も変化なし。
※2017年9月でも変化なし。
【2018年10月29日追記】コメントをいただいたように、この後、青森県内では、他にも同様の設置方法の丁字路ができた。したがって、青森県警では軽車両用として、このような設置を進めていく方針なのかもしれない。ただ、全部の丁字路ではなく中途半端だし、コストを踏まえるとそこまで必要かという感じがする。
※新潟県でも同様の設置がされていた。
自分の推測としては「付け間違え説」が有力なのではと思います。本来は不要なのに、最近は両面に信号機を付けるのが流行っているので、いつものように疑いも無くついついとか…。
更に推測すると、T字路の中でも「秋田方面から交差点に流入して来る道路」に対して1基しか信号機が無いようですが、本来なら新幹線の高架橋が邪魔になって見通しが悪いハズなので2基(左路側に1基と右路側に1基)は必要なのではと感じます。ひょっとしたら、この道路に対して付けなければならない両面信号機を間違って、「北側から交差点に流入してくる道路」に付けてしまったとか。
昨年度に弘前市桝形の交差点がLED化されたのですが、実はこの時にこれまで片面しか信号機が設置されていなかった箇所に両面が取り付けられ、しかも現示がアベコベで「青」でなければならない時に「赤」になっていたりして即日撤去されていたような覚え(少し自信無いですが)ありました。
付け間違えかとも思ったのですが、プロの設置業者と警察が、道のない方に向かって信号機を設置するなんて、まさかナンボナンデモないだろうな…と思い留まっていました。
でも、確かにご指摘の通り、線路沿いの道側には1つしか信号機がないですね。こちらに設置するべき分を間違って付けてしまったというのは、あり得るかもしれません。
新説のご提示ありがとうございます。
以前の秋田の「お歩道橋」表示なんかもそうですけれど、設置する側も見る側も、まさか間違っているとは思わないものが間違っていることは、けっこうあるのでしょうね。
この箇所(電柱)だけ両面で、他の箇所が全て片側というのも気になります。
いずれ、頻繁に行く場所では無いですが、自分も今後気を付けて経過を見守ってみたいと思います。
あとは、一方通行路なら、緊急車両や万一の逆走車用に裏側にも設置していますが、それもここではあり得ないし…
う~ん。まったく検討がつきませんねー
奥羽線の車窓から見えるとはいえ、僕はほとんど行かない場所です。
とびいりさんのついでの時にでも、たまに観察していただけると助かります。
古い記事へのコメントで申し訳ありませんが・・・。これは原付用の信号だったと思います。二段階右折とかだったかな・・・。
>、「歩行者自転車専用」の表示板が付いている(秋田県は省略しがちだが、青森県では設置される場合が多い)。
この表示板が取り付けていない場合は車灯に従うのでしたね。しかしここの交差点には表示板が取り付けてありますね。
東京都では細い丁字路等に「自転車用」などの表示板を取り付けたりしています。
車灯は京三製作所の面拡散粒灯器ですね。県内では現在大館市と北秋田市で2箇所のみしか確認できていません。もともと灯器交換がない時期で、更にステンレス灯器に早い時期から移行したので・・・。弘前市内では結構設置されていましたが。
原付用ですか!
原付に乗らないとはいえ、原付を運転できる免許を保有しながら気づかなかったとは、我ながら恥ずかしい限りです。
青森県内でも他には見たことがない設置ではありますが、それらしき理由が分かってよかったです。
秋田県中央部には京三製はあまり設置されないようですが、秋田では全県的にもあまり多くないタイプなんですね。
メーカーといえば、以前教えていただいた、秋田県警のメーカー・設置年識別のシールを見ました。
南大通りの途中も一部更新されました。でも、緑色の柱なのに通常のグレーの信号機が設置されてしまったのが残念です。
このような信号機どこかで見たことがと思ったら
弘南鉄道平賀駅前の信号機も同じ構造でした
ストリートビューやその他サイトで調べると、2014年頃には縦型電球式の信号機で、普通の丁字路の設置でした。その後、横置きのフラット式に交換され、その時に、道路がない駅舎向きにも設置されたようです。
ということは、青森県警では、丁字路の車道がない側向きにも、軽車両用に車両用信号機の設置を進めているようです。
LED化されて消費電力は減っているのでしょうが、正直、そこまで必要かなという気もします。