趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

さくらそう開花 ⑧

2007-04-24 | さくらそう


  3月31日以来8回にわたり連載したきた<さくらそう開花>シリーズ も、
 下記の遅咲き品種15点(通番99~113)で最終です。

  99 阿蘇山  100 松の位  101 倍王  102 童子梅  103 高根の雪
  104 白梅   105 白妙   106 琴の調 107 赤城山  108 思の儘
  109 隠れ蓑  110 羅生門  111 梅ヶ枝 112 人丸   113 飛鳥の曙

  以下の10品種は蕾もないため、開花は期待できません。
   1  鹿島    2 臥龍梅    3 桜狩    4 十二単    5 竹取姫
   6  濃紅梅   7 春告鳥    8 榛名    9 春の雪    10 緋の司
  なお、これらのうち  
   2  臥龍梅  3 桜狩      5 竹取姫   6 濃紅梅    10 緋の司
  の5品種は昨年も開花しませんでした。

       
      <阿蘇山> (あそざん)熊本県産の野生種。桃色花で強健・増殖種。
 
 <松の位> (まつのくらい)櫻弁抱え咲き。花弁の裏側は淡紫色、表は染出し。
         秦の始皇帝が雨宿りをした松を大夫に封じた故事により、
         江戸の遊女の大夫職を「松の位」と呼んだという。
         しかし花形や花の色合いなどから見ても、名前負けである。
         この記事は鳥居恒夫氏著「花図鑑桜草」から借用。 明治中期の作。           
    
    <倍王> (ばいおう) 4月25日撮影。
          櫻弁抱え咲き。裏は紅ぼかし、表は底白で刷毛目。大輪花。
          昭和初期。
      
      <倍王> 花の裏側を18年4月23日撮影。
         
   
   <童子梅> (どうじばい)梅弁受け咲き。裏側は紫桃色ぼかしで爪白。表は曙白。
           梅弁咲きの品種はいずれも野生的な性質で育てやすく、繁殖力もよい。
           
           <高根の雪> (たかねのゆき)櫻弁狂い抱え咲き。
                   表裏とも純白色の巨大輪花。
                   性質も強く、よく増える。高木勇氏作。
      
      <白梅> (はくばい)梅弁車咲き。表裏とも白色、筒薄緑。伊丹 清氏作。

    
    <白妙> (しろたえ)鑼弁掴み咲き。表裏とも純白。大正時代か。

          
          <琴の調> (ことのしらべ) 鑼弁平咲き。表裏とも濃いピンク。尾崎康一氏作。
                        
                        <琴の調> 4月20日撮影。

 
  <赤城山> (あかぎやま) 群馬県自生種。
         4月12日撮影済みの早咲き品種なるも、掲載漏れ。
    
    
    <思の儘> (おもいのまま) 櫻弁掴み咲き。裏側は淡い藤紫色で糸覆輪表は純白。 
           古くから最高の評価を受けてきた品種。性質は弱い。江戸末期。

         
     <隠れ蓑>① (かくれみの)18年4月23日撮影。鑼弁抱え咲き。
             裏側は薄色表は純白。育てやすく、繁殖力も強い。江戸末期。
               
             <隠れ蓑>② 18年4月23日撮影
   
   <羅生門>(らしょうもん)17年4月23日撮影。櫻弁抱え咲き。
         裏側は紫色、表は底白。
         江戸の花らしい中輪でにぎやかに咲くが、肥料をやりすぎるといじけて、
         花弁が広がらず、持ち味がでない。江戸末期。
       
       
       <梅ヶ枝> (うめがえ)梅弁咲き、受け咲き。美しい濃い紅色で
              爪白。 遅咲きで、ゆっくり楽しめる。
             「源氏物語」の「梅ヶ枝」の巻を出典として、
              謡曲や音曲などに例が多く、花形にちなむ命名。
              江戸末期。
              4月24日現在、まだ蕾が堅く、開花まで日数がかかるため、
              下に2年前の画像を載せる。          
            
            <梅ヶ枝> 17年4月23日撮影。

   
   <人丸> (ひとまる) 櫻弁星抱え咲き。花弁の裏側は美しい桃色、
         表は底白でおおきな弁咲きが両側からうちに向けてよじれ、
         全体は星形になる。花茎は短いが、明るい桃色に人気がある。         
         明治後期。    
       
       <人丸> 花蕾のあがった頃(3月29日)撮影。

 
 <飛鳥の曙> ① (あすかのあけぼの) 鑼弁波状車咲き。
           濃い桃色で底白、白覆輪。浅田 雅巳氏作。
        
        <飛鳥の曙> ② 花の接写。 


     
      
      今年は開花を期待できない10品種。                      


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さくらそう開花 ⑦

2007-04-19 | さくらそう

 遅咲きの5品種。 (通番94~98)
 94 枝珊瑚  95 柴垣の桃園  96 初烏  97 玉珊瑚  98 新梅ヶ枝
     
    <枝珊瑚> (えださんご) 波打ち広弁、掴み咲き。花弁の裏側は濃い紅色で、
         白い斑点が入ることもあり、表は純白。江戸末期。
        
        <柴垣の桃園>① (しばがきのとうえん)抱え咲き、表裏とも濃いピンク。 
                    
                    <柴垣の桃園> ② 花の裏側。
  
  
  <初烏> (はつがらす)櫻弁平咲き。花弁は表裏とも紅色で、目はぼかし。
        江戸時代から伝わる古花で、単純ななかに愛らしさが宿る。
        江戸末期。
        
          
  <玉珊瑚>① 4月24日撮影。
     
      <玉珊瑚>②  4月22日撮影。
          
          <玉珊瑚>③ 4月19日撮影。
          <玉珊瑚>(たまさんご) 鑼桜弁、玉咲き。垂れ咲き。
                花弁の裏側は沈んだ赤色の特異な花で、
                花弁の基部はぼかしとなり、表は底白だがほとんど見えない。
                明治中期。
      
         
      <新梅ヶ枝> (しんうめがえ) <梅ヶ枝>の実生新花。


  
   恒例の「浪華さくらそう会」の展示会が長居公園で
   4月17日から23日まで開催されている。
   まだ開花していない鉢(=品種)も散見され、全体に花軸もまだ短くて、
   最終日までには全開~成長してほしいと思った。 出展数90鉢。 
   
      
      
          
                
                <珊瑚礁> (さんごしょう) 切り弁平受け咲き、濃い紅に白目。
                       加茂花菖蒲園の一江豊一氏作の実生八重咲き種。
                       私の棚にない品種なので、とくに目についた。
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さくらそう開花 ⑥

2007-04-17 | さくらそう

遅咲きの品種13点、ここ数日の開花分をまとめて載せる。(通番81~93)

 81 三保の故事 82 流れ星  83 姫桜  84 駅路の鈴  85 乙女の袖
 86 東雲     87 緋の袴  88 源氏車 89 銀覆輪   90 京の雛桜
 91 フェニックス 92 汐煙   93獅子奮迅 

                 
<三保の故事> (みほのこじ)鑼弁抱え咲き。花弁の裏側は濃い紅色、
            表は内白で、花の表側がよく見え、繊細な鑼りと
            紅白の色の対照が美しく、古くから名花として伝えられる。
            弁質が堅くて柔らかさに欠け、花茎が短くて葉に隠れるなど、
            改良の余地はある。
            今まで多くの人が実生を行ってきたが成果はでていない。
            江戸末期。(この記事は鳥居恒夫著〔花図鑑桜草〕より)
                    
                    <三保の故事> 花の裏側。
 
   <流れ星>(ながれぼし)  切り弁車咲咲き、 白色赤目。山原 茂氏作。
     
     <姫桜> (ひめざくら) 梅花咲き極々小輪、濃い紅白覆輪。
           中村長次郎氏作。
      
      <駅路の鈴> (えきろのすず)梅弁。花弁の裏側は桃色で爪白。
               表も桃色で目白。最も古くから存在する花のひとつ。
              江戸後期、寛政~文化年間。
    
    <乙女の袖> (おとめのそで)桜弁掴み咲き。桃色底白。
                 
                 <東雲> (しののめ) 切り弁、とき色。
  
  <緋の袴> (ひのはかま)鑼弁抱え咲き。
         花弁の裏表とも濃い紅色で、
         表の中央に淡い目がある。
        
        <源氏車> (げんじぐるま) 最大輪、紅底曙白。
     
     <銀覆輪>① (ぎんふくりん) 鑼桜弁、掴み咲き。
             花弁の裏側は濃い紅色で糸覆輪、
             表はわずかに染み出し。江戸末期。
                    
                    <銀覆輪>② 花弁の裏側。
      
      <京の雛桜> (きょうのひなざくら)櫻弁平咲き糸覆輪。
              濃い紅色。徳永雅明氏作。
    
    <フェニックス> 入手日、経路記録なし。
             鑼弁掴み咲き。花弁の表裏とも濃い桃色。
        
        <汐煙> (しおけむり)鑼弁掴み咲き。花弁の裏側は紫桃色ぼかし。
              表は純白。江戸末期。

<獅子奮迅>① (ししふんじん) 波打ち広弁、星形掴み咲き。
           花弁の裏側は濃い紅色、表は染出しだが、
           どの弁もよじれているので、花裏の紅色だけが
           強調される。花弁が細かく,波打つ獅子咲きという
           特異な花だが、変異も多い。江戸末期。

           平成12年以来苗(=芽)を求めて栽培したが、
           発芽はしても花芽が出来ず、その後立ち消えする
           ことが多く、この品種だけ毎年購入しては挑戦
           した結果、やっと3年前から我が家の作場で育つ
           ようになった。購入先の群馬県〔みやこ花壇〕に
           よれば、こんなに丈夫で育てやすい品種はない
           のに、不思議なことですとのこと。
    
    <獅子奮迅>② 別の角度から撮影。
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さくらそう開花 ⑤

2007-04-13 | さくらそう

  本日以降開花するサクラソウを便宜「遅咲き種」として取扱う。
  下記の16品種を含め、「早咲き種」を若干下回る60品種を残す。
  ところで、<72 岩雪の下 および 73 雪野山>  の2点は
  すでに4月4日に開花して撮影済みのところ、手違いで画像の掲示が
  遅れてしまった。
  最も早い時期の開花で、早咲き種として取り扱うべき品種だった。
 
 (通番66~80)
  66 十六夜   67 雪舞   68 桃の盃  69 母の恵  70 玉川
  71 筑紫の光  72 岩雪の下 73 雪野山  74 日暮   75 唐縮緬
  76 千島    77 赤蜻蛉  78 石山寺  79 須磨の松 80 有明
  
   
  <十六夜> (いざよい) 鑼弁抱え咲き。花弁の裏側は薄色(*注)
           表は純白。十六夜は十五夜の翌日の月で、月の出が
           少しずつ遅くなることから、ためらう想いをこめた
           和歌などにも登場する趣のある言葉。
           花容をその月に見立てたものか。昭和前期。

        (注)薄色とは一般には薄い色全般を指すのだが、
           伝統的な色名としては紫の薄い色のことである。
           日本で官位を象徴する衣服の色の最高位は、古来
           紫と決まっていて、紫は常に色の王者であったので、
           濃色(こいいろ)、薄色といえば、紫の濃淡である
           ことは断るまでもなかった。
     
     <雪舞>(ゆきまい) 切り弁梅受け咲き。紫染出し。玉井忠幸氏作。

 
 <桃の盃> (もものさかずき) 重ね弁抱え垂れ咲き。桃色底白。山内勝貞氏作。

               
               <母の恵> (ははのめぐみ) 盃咲き。花弁の裏側は淡紫桃色、
                      表は酔白で底桃。花数多く、花茎が著しく伸びる特色がある。    
                      大鐘あぐり女史の実生花。
  
  <玉川> (たまがわ)広弁盃咲き。花弁の裏側は淡紅色、表は底白ぼかし。
        花つきがよく、そろってにぎやかに咲く。野生的で強い。江戸末期。

       
       <筑紫の光> (つくしのひかり) 出典はないが、平成6年2月花の文化園より購入。


  
  <岩雪の下> (いわゆきのした) 出典はないが、平成7年2月友人より入手。
       
       <岩雪の下> 3月29日午後撮影。
    
   
   <雪野山> (ゆきのやま)重ね弁抱え咲き。花弁の表裏とも純白。
          浪華さくらそう会会長 山原 茂氏作。
       
       <雪野山> 昨年4月3日撮影。

    
    <日暮>  (ひぐらし) 桜弁抱え咲き。裏淡紫色筋ぼかし、表純白。
           遅咲きだが、大形で花もよくそろって咲く。江戸末期。
        
        <日暮> 花の裏側。
    
    <唐縮緬> (とうちりめん) 鑼重ね弁抱え咲き。表裏とも紅色。
           江戸時代より名花として伝承された品種。
           肥培しないとよい花が咲かず、栽培の力量が試される品種。
          
           <千島> (ちしま) 出典はないが、平成6年2月
                 花の文化園より購入。
                  
                   <千島>  花の裏側。

  
  <赤蜻蛉> (あかとんぼ)鑼弁平咲き。花弁の表裏とも赤色で、淡い目があり、
         花茎が伸びて不ぞろい。葉は縮みが多く、野生的な性質。
         明治中期。
 
        
        <石山寺> (いしやまでら)梅咲き。裏紫表白.富増和彦氏作。

    
    <須磨の松> (すまのまつ)桜弁平受け咲き。紫桃地に絞り。

           
           <有明> (ありあけ)丸弁平咲き。とき色地に紅絞り。
                 花芯に目がある。変わった花形に花色で、
                 初めて見る人を驚かす。
 
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遅咲きの春蘭2点

2007-04-12 | らん

 <乙女素心>は4月10日、<山の端>は4月8日にやっと全開した。
 3月13日に開催した河内長野愛蘭会の春蘭展にまだ堅い蕾のまま出展した。
 会期中(3/13~3/18)に開花を期待したが、さらに3週間も遅れた。
 
  <乙女素心> 4月10日撮影。  
        
        <乙女素心> 3月12日撮影。
                    
                    <乙女素心> 4月10日撮影。
                           
                       <乙女素心> 4月10日撮影。         

  
      <山の端>  4月8日撮影。

               
               <山の端>  3月12日撮影。


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サクラ散り急ぐ

2007-04-12 | 庭木


今年はどこのサクラも開花期間が長かったようだ。4月に入って「花冷え」と
いうか、気温の低い日がつづいたせいだろう。
それでも我が家のソメイヨシノもこの2~3日の強い西風に、「花吹雪」となって
散り急いでいる。

昨年4月11日付けのブログに掲載した記事は読み応えがあったので、あらためて
読み直しがてら、コピーして貼り付けた。  

  新刊の藤原正彦著「国家の品格」は、すべての日本人に誇りと自信を
  与える画期的日本人論として話題作となっているが、その書のなかに
  日本人の感性の鋭さの一例として、桜の花について我が意を得た記述が
  あるので、少々長いが引用する。
 【桜の花が本当に綺麗なのはたったの三、四日です。しかも、その時を
  狙っていたかのように、毎年雨風や嵐が吹きまくる。それで、アアアーと
  思っているうちに散ってしまう。
  桜の木なんて、毛虫はつきやすいし、むやみに太いうえにねじれていて、
  肌はがさがさしているし、花でも咲かなければ引っこ抜きたくなるような
  木です。しかし日本人は、桜の花が咲くこの三、四日に無上の価値を置く。
  たったの三、四日に命をかけて潔く散っていく桜の花に、人生を投影し、
  そこに他の花とは別格の美しさを見出している。だからこそ桜をことのほか
  大事にし、「花は桜木、人は武士」とまで持ち上げ、ついには国花にまで
  したのです。桜の花の時期になると、みながうきうきします。 以下省略】


4月8日隣の駐車場から撮影。ほぼ満開のソメイヨシノ。
         
           4月9日歩道にラダーを持ち出して撮影。
  

    4月9日蘭舎の南から撮影。

   
   4月12日強い風で散り急ぐ。
  
        
        4月12日もう葉桜。
              
              4月13日撮影。
         
        4月13日撮影。サクラも終わり。
  
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さくらそう開花 ④

2007-04-10 | さくらそう

  下記の41品種が開花した。(通番25~65)
  25 有馬山    26 伊達男  27 武蔵野  28 花霞   29 三田自慢
  30 紅葉川    31 吉祥天  32 喝采   33 宇宙   34 遠山桜
  35 田島濃紅  36 やすらぎ 37 獅子頭  38 瑠璃殿  39 月天心
  40 濡 燕   41 七賢人  42 江戸紫  43 南京小桜 44 瑠璃源氏
  45 穀雨晴   46 紫式部  47 紫光梅  48 十州の空 49 由布岳
  50 墨田の花火 51 黒染源氏 52 峰の雪  53 飛天の舞 54 晩春
  55 天晴    56 朝日   57 但馬の舞 58 石橋   59 春湖
  60 春の詩   61春の海   62 汐煙   63 滋賀の都 64 寿 
  65 喰裂紙    

  我が家のさくらそうは庭のサクラ=ソメイヨシノの開花と同じ時期に開花し、
  サクラが満開を過ぎて散り急ぐころに早咲き種が咲きそろう。
  4月1日ごろ開花し、10日前後にピークを迎える。

               
          早咲きの65品種全景               

<有馬山> (ありまやま)櫻弁平咲き。江戸末期。
花弁は表裏とも濃い桃色。
         平咲きのため、花は大きく見える。

     
     <伊達男>① (だておとこ)重ね弁狂い咲き。江戸末期。
             花弁の裏側は紫色。表は紫の目流れの筋ぼかし。
             大きく波打った花形に見所があり、これが伊達男の
             名の由来か。
            
             <伊達男> ② 真上から撮影。

  
  <武蔵野> (むさしの) 桃色、細弁。
          
         
         <花霞> (はながすみ) 櫻弁掴み先。花弁の表は純白裏は薄桃色。
               竹岡泰通氏作。
     
     <三田自慢> (みたじまん) 櫻弁抱え咲き。花弁の裏側は紫色、
             表は白。性質は強く、繁殖力もある普及品種。
             大正の初め伊集院兼知の作。住いが三田のあったから。
          
          <三田自慢> 花の裏側を撮影。

  
  <紅葉川>  (もみじがわ) 鑼弁抱え車咲き。濃い桃色の染出し底白。
          竹岡泰通氏作。    
       
       <吉祥天>  (きっしょうてん)鑼弁受け咲き。桃色地絞り。
               中村 宏氏作。
      
      <喝采> (かっさい)切り弁抱え車咲き。紅色染出し。
            加茂花菖蒲園 一江豊一氏作。
            我が家で唯一の八重咲き種。 
  
   <喝采> 花の拡大写真。

    
  <宇宙> (うちゅう)櫻弁抱え咲き。花弁は表裏とも白色だが、
        よく見ると裏側にごく淡い紫色が霞のようにかかっている。
        草姿がそろってよく咲き、桜草園芸品種の代表花といえる。
        宇宙とは、千字文の冒頭「天地玄黄 宇宙洪荒・・・]に
        出てくる言葉であろう。 江戸末期。
   
   
  <遠山桜> (とおやまざくら) 櫻弁抱え盃咲き。
         花弁の裏は桃色、表は白で少し染出し。
         花弁が厚いので花形が堅く、花持ちがよい。 
         昭和初期の作か。
   
  <田島濃紅> (たじまのうべに) 埼玉県田島ケ原産の濃い紅花。強健種。

 
  <やすらぎ> 切り弁反り受け咲き。桃色底白。伊丹 清氏作。

      
   <獅子頭> (ししがしら) 鑼重ね弁、抱え咲き。花弁の裏側は紫色、
          表は底白。江戸末期。

       
       <瑠璃殿> (るりでん)桜弁抱え咲き。花弁の裏側は淡紫色、
              表は白でわずかに淡紫色が入る。江戸末期。

   
   <月天心> (つきてんじん) 桜弁抱え垂れ咲き。白色筒緑色。伊丹 清氏作。

       
        <濡燕>① (ぬれつばめ)櫻弁平咲き。花弁の裏側は淡桃色、
              表は底紅で目がある。花形、花色ともに野生品に
              近く花茎は長く伸びる。江戸末期。
              どうしたわけか、植え替え前から札落ちで、
              開花して、やっと同定できた。
             
             <濡燕>② 花の裏側。
                      
                     <濡燕>③ 花の拡大写真。

    
     <七賢人> (しちけんじん) 桜弁盃咲き。花弁は淡桃色地に
            紅絞りで目流れ。江戸末期。

          
         <江戸紫> (えどむらさき)細弁抱え咲き。紅紫に白絞り。

    
    <南京小桜> (なんきんこざくら)梅弁受け咲き。花弁は紅色で爪白。
            最も小輪。享保年間、最古の品種と伝えられている。

            
           <瑠璃源氏> (るりげんじ) 梅弁咲き、受け咲き。
                   花弁の裏側は淡紫色で爪白、
                   表は底紫で目がある。江戸後期。
                   
                  
                  <穀雨晴>① (こくうばれ)櫻弁掴み車咲き。
                          表白裏桃色染出し。
                          三浦千代丸氏作。
                       
                        <穀雨晴>② 真上から撮影。

     
      <紫式部> (むらさきしきぶ) 鑼弁平咲き。表白裏薄紫。

            
            <紫光梅> (しこうばい)桜弁梅咲き。
                   花弁は表裏とも紫色。爪白で目がある。
                   育てやすく、よく増える。昭和前期か。
      
       <十州の空> (じゆっしゅうのそら)微鑼弁狂い抱え咲き。
               花弁の裏側は富士紫色、表は純白。
               全品種をとおしても最高の花都されてきた名花。
               江戸末期。

               
               <由布岳> (ゆふだけ)大分県産。紅色。

                    
                    <墨田の花火> (すみだのはなび)
                             鑼弁平咲き。
                             表裏ともくすんだ紅色で爪白。
                             昭和初期。

    
    <墨染源氏> (すみぞめげんじ) 紫に白覆輪梅花咲き。
            なかむら長次郎氏による<紫光梅>の実生。昭和44年。          
         
           <峰の雪> (みねのゆき)

               
               <飛天の舞> (ひてんのまい)重ね弁抱え垂れ咲き。
                       表白裏桃色。徳永雅明氏作。

     
     <晩春> (ばんしゅん)鑼弁の最大輪。裏桃色表移り白。

          
          <天晴> ① (あっぱれ)櫻弁受け咲き。裏表とも濃い紫紅色。表は底白流れ。
                  江戸末期。
                  
                    <天晴> ② 花の裏側から撮影。
     
      <朝日>① (あさひ)鑼弁盃咲き。濃い赤色。伊藤十兵衛により明治40年発表。
         
         <朝日>② 真上から撮影。

      
      <但馬の舞> (たじまのまい) 橋本 徹氏作。

                  
                   <石橋> (しゃっきょう) 櫻弁掴み垂れ咲き。
                         紅色底白。松本 俊一氏作。                  
      
     <春湖>① (しゅんこ)  酔白中輪。大正13年西田信常氏作。
            
            <春湖>② 花の裏側から撮影。

    
    <春の詩> (はるのうた)桜弁受け咲き。薄桃色。中村 宏氏作。

           
           <春の海>① (はるのうみ)桜弁掴み車咲き。
                   表白うら薄紫色。伊丹 清氏作。
                   
                  <春の海>② 花の裏側から撮影。
  
  <汐煙>(しおけむり)鑼弁掴み咲き。花弁の裏側は桃色ぼかし、表は純白。
       
     
     <滋賀の都> (しがのみやこ)櫻弁盃咲き。花弁は表裏とも紫紅色。             表は目流しとなる。日光が強いと花色が濃くなる。
             江戸末期。  

             
             <寿>① (ことぶき) 鑼弁平咲き。
                   花弁の表裏とも濃い紅色。
                   昭和前期か。
                  
                   <寿>② 真上から撮影。
     
     <喰裂紙> (くいさきがみ)鑼弁狂い抱え咲き。
            純白の古花で、白花の代表品種で名花都されてきた。
            性質は強く、よく増え、花つきもよい。 江戸末期。           
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庭の山野草③ータツタソウの花後の管理

2007-04-07 | 山野草など

  
  花の終ったタツタソウ、3月26日午後撮影。
  よく伸びた葉はこれから緑が濃くなってくる。
  軸(=茎)が細く折れやすいので、支柱をする。
      
       4月6日撮影。 葉の緑が濃くなってきたタツタソウ。
       鉢の周りに長い支柱を6本、
       さらに中心に近い部分に短い支柱を4本立てる。
         
       4月7日撮影。
       支柱を柔らかい針金で固定し、その内側に葉を1枚1枚誘導する。
       追って、鉢を直射光の当らない東の通路に移動して夏越しさせる。
       葉を一月でも一日でも長く保つのが根茎を増やすコツ。
       1昨年までは7月の終わりに葉がなくなったが、
       昨年は最後の葉が11月初めまで残った。
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さくらそう開花 ③

2007-04-07 | さくらそう

  下記の9品種開花。(通番17-25)
   17旭鶴   18京鹿の子 19浮れ獅子  20還城楽 
   21真如の月 22紫鑼   23漁火    24零れ紅  25玉芙蓉
   
  
  <旭鶴> (あさひづる)櫻弁抱え咲き。明治中期の作。
        花弁は表裏ともにとき色。

     
     <京鹿の子>(きょうかのこ)鑼弁平咲き。
            花弁の表裏ともに紅色。紅色で目白であることから、
            京染めの鹿の子絞りを連想したものか。 

              
              <浮れ獅子> (うかれじし) 鑼弁掴み咲き。
                       花弁の裏側は淡紅紫色、表は底白で筋ぼかし。
                       にぎやかな花でそろってよく咲く。
                
 
 <還城楽> (げんじょうらく) 櫻弁掴み咲き。表裏と薄い藤色。
           
           還城楽の花の裏側。

  
  <真如の月> (しんにょのつき) 櫻弁星抱え咲き。
          花弁の表は純白、裏は淡い桃紫色のまだらぼかし。
           
          真如の月の花の裏側。  

             
             <紫鑼> (むらさきかがり)鑼弁抱え咲き。
                   花弁の裏側は紫色、表は底白筋ぼかし。
                   鑼(かがり)とは鋸の目立てをすること。江戸末期の花。                
     
         
         <漁火> (いさりび) 鑼弁狂い抱え咲き。
               花弁の裏側は桃色、表は底白で染め出し。
               弁先の繊細な鑼(かがり)と桃色が美しい。
               花つきも良い。江戸末期。

               

      
      <零れ紅> (こぼれべに) 櫻弁抱え咲き。花弁の表裏とも紅色。
             野生的な花容だが、花形は端正で色彩もよく、
             さくらそうの良さである可愛らしさを身上とする品種。       
                 
           <零れ紅> 4月6日撮影。

   <玉芙蓉>(たまふよう)

      
      <玉芙蓉>(たまふよう) 櫻弁掴み咲き。花弁は裏紅、表は白で染め出し。
           花の形が玉状の掴み咲きなので、裏の紅色だけが目立つが色は淡い。
           江戸末期。 



      
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グラジオラスの原種

2007-04-07 | 山野草など

 グラジオラスの原種だといって3年前、ご近所のN.山下さんに苗をいただいた。
 それがずいぶん増えて20号の鉢からはみ出すほどになっている。
 グラジオラスはアヤメ科の球茎植物だが、そのどちらにも似ていない。
 しかし寒さにも暑さにも強く、長い葉の始末さえ厭わなければ、たいへん
 手数のかからない宿根草である。夕方から早朝にかけてよい香りを発する。 
      
      4月6日撮影。      
 
      4月8日撮影。

             4月8日撮影。


      4月9日撮影。

         4月9日撮影。
    
     4月17日撮影

               
                4月17日撮影 ほぼ満開の状態

   
  
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