趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

花の文化園に咲くユリ

2007-06-17 | 山野草など


花の文化園のアジサイ園を一番奥まで登りきると、ブッシュや笹が茂る小道が
 どこまでも続いています。 その北側に今年もササユリが見え隠れしています。
 オウカンユリやコマユリ、ヒメユリの作場はゲート近くの下り坂を下りきった
 広がりのなかに点在します。

 


      

    ブッシュの生い茂る遊歩道は人影もなく、里山の奥を散策する気分に
   浸れます。
   このステッカーを見てさらに奥へ進むとよいでしょう。
   ササユリは細い葉に上品な花姿、甘い芳香。梅雨時の陰鬱な季節に、
   新緑の過ぎた山野に咲く姿は魅力的で美しい。
   葉が笹の葉に似たところからこの名がつきます。花期は6~7月。
   草丈40~80㌢。花は多少濃淡がありますが,淡紅紫色から淡桃色で、
   12~13㌢。広いロート状で1~6輪、茎の先にうつむき気味に咲きます。
   姿は見えなくても風に運ばれてくる香りにその存在を知ることができます。
   秋には朔果が実り、種は風に飛んで広がっているはずなのに、
   発芽環境が悪いのか元に戻るところまでにいかないようです。
   たとえ発芽しても、開花までに6~7年が必要です。








    

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月22日の記事を転記

2007-06-15 | ふうらん、富貴蘭
6月14日の記事の参照用

6月12日(火)から17日(日)まで花の文化園イベントホールで
「富貴蘭とウチョウラン展」を開催する。
 すでに会員あてにはその展示会の案内状を作成発送済みで、
 私も富貴蘭17点を出展するため、化粧鉢に植え替えて準備を完了した。
 富貴蘭の開花は早くて6月の下旬以降のため、花がなくても鑑賞できる
 大株のものを主として選んだ。
なかでも今年の目玉は超大株の<麒麟丸>と本芸の<鶴の舞>だ。
 
 置き枠A  1麒麟丸  
 置き枠B  2曙    3朝日殿   4雲海  5大波青海  6兜丸
       7紀州雪虎 8金兜    9紫宸殿 (50音順)
 
 置き枠C 10朱天王 11春及殿  12瑞雲  13青海  14鶴の舞
      15富貴殿 16羅因の光 17連城丸 (50音順)
  
       
       置き枠A <麒麟丸>1点。
  
          
          置き枠B <曙>など8点。
                
                置き枠C <朱天王>など8点。




   
  
   <麒麟丸> ①(きりんまる)小型豆葉の標準とされる典型的な葉姿。
           襟組み・葉重ねが良く、強健で子吹きも良いので、
           株立ち作りに最適な品種。薄い泥軸で、薄い泥根。
            
            <麒麟丸> ② 「赤富士」の六角化粧鉢。
            
            <麒麟丸> ③ 鉢の裏側。
                   
                   <麒麟丸> ④ 鉢の横。
                         
                      <麒麟丸> ⑤ 鉢の真上から。

     
     <曙> (あけぼの)独特の中斑のなかに細かい松葉が散り、
          一風変わった雰囲気を持っている。
          他の中斑品種と違い、中斑が葉先まで抜け、
          葉の縁の両サイドに紺色を残す。
          京都府伏見で発見された<東陽殿>からの変化種。

         
          <朝日殿> (あさひでん)大阪府の産。
                 よく増え、作りやすいので、入門品種として最適である。
                 泥軸泥根だが、柄のところから出る根は
                 ルビー色に近い赤根を出す。

              
              <雲海> (うんかい)宮崎県産。
                    小型で幅広の姫葉である。                       
                   <青海>と同系統のピンク変わり花を咲かせる。                 
                 
  
  <大波青海> (おおなみせいかい) まさにその銘どおりに
         大型の湾曲葉が重なった姿は、大型の青海波を連想させる。
         兵庫県の産。性質も強健で子吹きもよい。泥軸で青根。
         並みの白花であるが、大輪多花性で天咲き。
         
     
    <兜丸>(かぶとまる) 肉厚の豆葉で、作のよい株は葉重ねもよく、
         青軸のためすっきりとして見映えがする。
         比較的新しい品種で、昭和の半ばに京都四条の
         かぶとり神社の境内で発見された。
         富貴蘭界に初めての青軸・豆葉種としてデビューした当時は、
         人気も高く、豆葉種ブームの先鞭をつけた。
         人気絶頂期には、葉型のよく似た<麒麟丸>を日陰で作り、
         青軸に見せかけたものなど偽物が流通した。

          
         <紀州雪虎> (きしゅうせっこ)銘のとおり和歌山県産。
                 斑は白の虎斑で「雪山」によく似ているが、
                 本種は泥軸で澄んだ青根という変わり物で、
                 根の成長している時期なら品種鑑定は容易。

    
   <金兜> (きんかぶと) やや直刀型の葉で、まとまりのよい中型品種。
         三重県の産。肉厚の葉に、後冴えの黄縞が入る。
         斑は出芽からはっきりしているが、萌黄色に出て極黄色に冴える。
         秋にはとくに黄色が冴え、富貴蘭中一番と言われている。

          
        <紫宸殿> (ししんでん) <駿河覆輪>(白覆輪)が黄覆輪に変化したもの。
                 愛知県で変化したものとの記録がある。
                 母種同様、幅広の広葉で、ややひねってような葉も交える。
                 新葉は緑色を含んだクリーム色に出て、すぐ先端より黄色に冴える。
                 日に当てると極黄色の斑になる場合が多い。


<朱天王> ① (しゅてんのう) やや大振りの並葉で立ち葉性である。
         この花が出現するまで、フウランの花は純白が基本で、
         99%以上が白花。 まれに薄く紅をさる程度であった。
         濃い赤紫色の花で、花弁の中心部は白くなる。              
       <朱天王>② 真上から撮影。

       
       <春及殿> (しゅんきゅうでん)軸元から立ち葉で伸び、
              葉先で少し姫葉となる。
              フウランで初めて出現した八重の段咲き花である。
              花は大輪で、黄緑色のベースに白と紅を交える。
              花弁の基部がとくに濃い紅となる。
              豪華な花で、花持ちも並みのフウランよりは
              はるかに長い。
              昭和6年の高知県産で、昭和17年に横浜の
              春及園園主鈴木吉五郎氏が発表した。
              銘も同氏の屋号が冠されている。

     
     <瑞雲> (ずいうん)中型でバランスのとれた葉姿となる。
           昭和50年ごろ岸和田市のある神社の境内で発見された。
           木が若いためか繁殖力はきわめて旺盛である。
           葉芸の特色は<金牡丹>のように、出芽のとき
           黄色の幽霊に出て後に暗み、古葉は緑色の無地葉となる。
           デビュー時は<金牡丹>より高値で取引されたが、
           繁殖よく、現在では実生も出回り、安価で入手できる。
           花は蕾まで極黄色で、開くとクリーム色となる。
           
            
         <青海>① (せいかい) これほど葉姿と銘がぴったり当てはまる 品種も少ない。
          肉厚で丸みのある葉が軸元から半円を描くように湾曲する。
          その葉が重なった姿は、まさに江戸文様の青海波そのものである。
          産地不詳で、昔は「青海波」と呼ばれた。 
          花もピンク色の強い大輪の変わり花で人気が高い。
     
     <青海> 青海波の文様をあしらった<青海>用の鉢。    
           
           <青海> ② 裏側から撮影。

    
    <鶴の舞> ① (つるのまい)<十二単>の上芸品。
             濃紺の葉は幅広く先で鋭く尖る。 葉重ねよく、
             付けが重なる独特の襟組みをしている。
             今までにない新しいタイプの青軸豆葉品種として
             デビューし、豆葉人気の時代を引っ張ったスター。
             平成6年度の登録品種であるが、登録前から人気
             絶頂であった。熊本県産。 青軸青根。             
       <鶴の舞>② 鉢の右横から。
           
           <鶴の舞>③ 鉢の左横から。
                 
                 <鶴の舞>④ 鉢の裏側から。
                   
                   <鶴の舞> ⑤ 鉢の真上から撮影。

  
  <富貴殿> (ふうきでん) 葉幅広く、ゆったりとした姫葉で風格がある。
         富貴蘭を代表する人気品種で、常に銘鑑の上位中央にその座を
         保っている。万延年間に豊後国(大分県)で発見された。
         天冴えの乳白色大覆輪で、緑地のうえに白く糊を引く。
         新子は幽霊に出て、2年目に細く紺の中通しが現われ、
         大覆輪として完成するまで5~6年を要する。

          
          <羅因の光> ① (らいんのひかり) 中型の斑切れのよい黄縞品種。
                    葉の艶も良く、地の紺性もよいので、斑が際立つ。
                    やや後冴えである。泥軸で泥根。
                
                <羅因の光> ② 鉢の裏側から撮影。

    
    <連城丸> (れんじょうまる) 葉肉厚く、ボリューム満点の葉姿は、
           その斑色(黄樺色)の渋さも手伝って重厚感を漂わせる。
           神奈川県の鎌倉山で採取された。
           芽だし時には萌黄色の覆輪で伸びて黄色に冴え、
           秋口には黄樺色へと変化する。
           その時の冴え方が一様ではなく、
           一見すると虎覆輪のように見える。
           また寒さにあたると、オレンジ覆輪のようにも見え、
           他品種では味わえない独特の雰囲気が楽しめる。
           泥軸で泥根。

     番外          
     
     <金星> (きんぼし) 虎斑の名品<金鏤閣>のセルフ実生から
           出た花変わり。花は距のない六弁花で、星車咲き。
           虎斑で花変わりという二芸品。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

河内長野愛蘭会初夏の展示会

2007-06-14 | らん

 6月12日から17日まで花の文化園で河内長野愛蘭会の初夏の展示会を開催しています。
 <富貴蘭>160鉢、<ウチョウラン>150鉢、<その他の野生蘭>9鉢を
 出展者20名が搬入して展示しています。
 平成2年の開園以来17回となりますが、出展者の増加に比例して展示鉢数も
 増えるとともに質の面でも向上しています。

 私も富貴蘭17鉢を出展し、別添5月22日のブログに載せています。ご参照ください。

  
 <即売品コーナーの風景>①
    
    <即売品コーナーの風景>② 初日の午後、若い20台の女性が
     富貴蘭1鉢を買い上げたので、居合わせた会員の話題になった。
        
        <即売品コーナーの風景>③
        
         
         辻野 勝氏の<富貴蘭>ほか<寄せ植え>などの展示コーナー①
            
            辻野 勝氏の<富貴蘭>ほか<寄せ植え>などの展示コーナー②      
     
   
   私の<富貴蘭>17鉢と遅咲き<セッコク>1鉢の展示コーナー①
      
      私の<富貴蘭>17鉢と遅咲き<セッコク>1鉢の展示コーナー②
        
        私の<富貴蘭>17鉢と遅咲き<セッコク>1鉢の展示コーナー③
           
           私の<富貴蘭>17鉢と遅咲き<セッコク>1鉢の展示コーナー④
              
              セッコク<紅一点花>ほか
                  
                  富貴蘭<麒麟丸>
                       
                       富貴蘭<紫宸殿>
 
  
   木下 敏彦氏の富貴蘭展示コーナー
                
 
   
    <富貴蘭>の展示コーナー①

       
       <富貴蘭>の展示コーナー②



    
   桑原 成子さん提供の画像① <富貴蘭>の展示コーナー
      
      桑原 成子さん提供の画像② <富貴蘭>の展示コーナー


        
        桑原 成子さん提供の画像③ <ウチョーラン>の展示コーナー



<ご参照>
この記事の続き6月15日に転記して掲載。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初夏の山野草

2007-06-07 | 山野草など


   庭に涼風を呼ぶ初夏の山野草の季節が到来した。
   なかでも<ホタルブクロ>が好きだ。
           
           <ホタルブクロ>①
                 
                 <ホタルブクロ>②

   
   <風知草> 
 
       
       <高隈ホトトギス>

           
           斑入り<白花ホトトギス>

                     
                     斑入り<ギボシ>

   
   <山アジサイ・七段花>①
      
      <山アジサイ・七段花>②
           
           <山アジサイ・七段花>③
           
            <山アジサイ紅>①
                    
              <山アジサイ紅>②
                  
                  <山アジサイ・紅剣>
                     
                     <山アジサイ>
      
      <アマチャ>     
         
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

遅咲きの長生蘭4点

2007-06-06 | らん


 先に開花した長生蘭を32種4回シリーズで紹介したが、そのうち20種は
 まだ咲き続けているものの、花の盛りは過ぎたようだ。
 
 今回はやっと開花した<南山の月>といま花盛りの<白鶴>のほかに、
 花弁の大きな<大宝>と<流星晃>、もっとも遅咲きの<紅一点花>、
<紅小町>の母種である<梅ヶ枝>の登場。
 
    
   <南山の月>① 5月13日の竜神温泉行きの途中の山草店で
          買い求めた和歌山産の黄花。
          5月15日のブログ記事の末尾を参照。

             <南山の月> ② 黄花の黄色を
              鮮明に出すのは難しい。
         
               
          <白鶴>① (はくつる) 
                5月5日のブログのトップに載せたが、
                まだ蕾もはっきりしないまま撮影/登場。
                                    
                    <白鶴>② 今花盛り。


<大宝> (たいほう)

                 
                 <流星晃> (りゅうせいこう)

           
           <紅一点花> (こういってんか)

     
    <梅ヶ枝> (うめがえ) 既出の<紅小町>の母種として有名だが、
          <梅ヶ枝>が飴矢に進化したものが紅小町。
          <紅小町>については5月15日付けのブログ記事参照。
           花は淡い紅色を含み、喉元には紅点があるので、
           淡い紅一点花といえる。  
                 
                <梅ヶ枝と紅小町> 紅小町にはすでに花はないが、
                葉と軸の状態を比較できる。
                葉はともに三光中斑で、泥軸から飴矢(=飴軸)に
                変化した姿を対比。            
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする