キンモクセイ=金木犀の花の香りが庭一面に漂う季節となった。
特に夕方から強く匂う。ジンチョウゲ、クチナシとともに3香木といわれる.
中国原産で雌雄異株の常緑小高木。日本では雄木ばかりで結実しない。
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我が家の庭の山野草のうち、一番好きで大切にしているのは
キイジョウロウホトトギス=紀伊上臈杜鵑だ。
6年前(平成19年8月)にパソコンなかまのAさんに小苗をもらい、
栽培を続け、いま大株になっている。
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ホトトギスはユリ科の植物で、日本に最も種類が多く、11種を数える。
うちジョウロウホトトギスの類の花は釣鐘状で花の外側は黄色。
太平洋沿岸に3種が点在し、「キイ」は「紀伊」。和歌山県に分布する。
花の内側の茶色の斑点は縁に達しないので黄色い外縁が鮮やかだ。
その斑点は、下の写真47のとおり下から覗き込まないと見えない。
どんな草花でも、陽を強く採りすぎると花付きはよくなるものの、
葉が焼け紺性を失って、葉先も傷んで見苦しくなってしまい、
葉を美しく作るために日陰で栽培すると、花が育ちにくい。
この数年庭でキイジョウロウホトトギスを育ててみて、
鉢とその置き場所、土のブレンド、採光、水遣りなど栽培管理面は
おおむねうまくいったと思っている。
成長期(3月~7月)の日照不足による開花不良を懸念したが、
よく咲いてくれたのでホットしている。
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下記の2枚の写真は平成22年9月5日朝撮影したものだが、
梅雨以来直射光を避けて蘭舎内で育てたためか、
葉の緑は濃く傷もないが、花の蕾が全くない。
9月6日庭の遮光ネット(遮光率50%)の下に
移動して採光の工夫をしているが、今月末までに
着蕾するかどうか気になるところだ。
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<ご参考>
平成19年9月8日づけのブログの記事から抜粋
山野草を栽培しはじめた20年も前からキイジョウロウホトトギスは
難しい花だと聞いていたため、一度も手がけたことはなかったが、
PC教室でご一緒のAさんに、先月20日一鉢を分譲していただいた。
この機会にこの難物に挑戦して、今年はむりでも来年はぜひ花を
咲かせてみたい。
キイジョウロウホトトギス(=紀伊上臈杜鵑)は紀伊半島南部の
川岸や水が滴り落ちている岩場などにダイモンジソウやイワタバコ
などとともに自生しているのを見たことがある。
キイジョウロウホトトギスは垂れ下がって育つので、庭の隅に転がって
いた深鉢を見つけて、3日前ていねいに植え替えてみた。
鉢の置き場は、蘭舎内の正面の棚で一番風通しのよい場所にきめた。
通風がよいと乾きやすいため、水やり加減が大切だろう。
蘭は3日に1回程度だが、こちらは乾き具合を見ながら毎日やっている。
Aさんにいただいた鉢。平成19年8月25日撮影。
2週間後深鉢に植え替えて、9月8日撮影。