タカサゴユリはもともと台湾原産の外来植物で、暖地を中心に野生化したユリです。
テッポウユリに似た花で、秋に種を蒔くと、すぐに発芽して成長を続け、環境が
適していると、翌年の夏には開花します。
種ができたあと、球根は消えるそうですが、私は掘り起こしてみたことがないため、
確かめていません。
以下の写真は我が家の庭に咲く花ではなく、私の住む北貴望ケ丘住宅地の入り口
に近い桜並木の法面(傾斜地)に自生しているものです。
ここは河内長野市の所有地で、毎年背丈ほどにススキと雑草に覆われるため、
数年前までは初夏のころ市は電動草刈機でユリの株ごと草を刈っていました。
折角の花を保存したい思いで、私は市に申し出て、ここ数年ユリの株を
確かめながら、手鎌で草刈を続けています。
法面の傾斜はきつく、危険を伴いますが、1週間がかりで早朝に作業します。
おかげで今年は約150本のタカサゴユリを確認できました。
タカサゴユリの開花は遅く、今年は7月に着蕾し8月のお盆過ぎに白い花が
開きました。
お盆の前後に咲くタカサゴユリは、初夏に咲くテッポウユリによく似ているが、
タカサゴユリ
1)花に香りがなく 2)普通一茎に一輪咲く 3)遅咲き(8月中旬)
テッポウユリ
1) 強い香りがある 2) 茎の頂に数輪咲く 3)早咲き(6~7月)
7月はじめに刈り取ったススキが、ユリの咲くころには、もう伸びてきた
花は朝日に向かって茎に直角に咲く習性がある
蕾が開く直前にシャッターを切った
ユリの前景にある楕円形のものは松の切り株
9月4日、すべてのユリが咲き終わったあと、撮影した桜並木下の傾斜地。
路面から斜面下の田畑まで約30メートルの絶壁。
法面=傾斜地の遠景。新宅歯科医院の庭から撮影。
法面直下の田畑から見上げた写真、
法面の幅と傾斜の険しさを表現できない、9月5日朝撮影。