趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

雪割草

2007-02-28 | 山野草など


 正月明けから咲き始めた雪割草もこの暖かさと陽光で一斉に開花しました。
 雪割草の魅力は、その花色や模様の豊かさが大きなポイントになっていますが、
 さらに、ほかの植物には見られないほど花型の変異が多いことです。
 花型変異とは、ひとことで言えばオシベ・メシベが花弁化することであり、
 その変異の形態によって、いくつかのグループに分類されます。
 標準花、乙女咲き、日輪咲き、丁子咲き、二段咲き,三段咲き、唐子咲き、
 千重咲きおよび特殊芸の9グループに分類するのが一般的です。
  
   
    乙女咲き、無銘。オシベの退化したタイプで、花弁とメシベだけのすっきりとした花容。

     
     札落ち、越後(新潟)弥彦産だったと思う。花弁の数が6~8枚の一重咲きの標準花。

  
      <白鳥> 新潟県弥彦産。 純白の厚い花弁に丁子弁が盛り上がり、
      ときには、メシベまで弁化することもある。
      一見千重咲きのようであるが、花の形態から丁子咲きに区分される。
      強健で繁殖はよいほうで、花つきもよい。         

                
                新潟県佐渡産。薄紫とピンクの咲分け標準花。

     
     新潟県(越後)ピンク花。

          
          新潟県弥彦産。標準花でピンク花だが、開花が遅い。
                    
    
   産地不詳。濃い紫。5年まえ、神戸山草会の新年会のお土産にもらった株。        
         
         <霞野>青軸青花で中斑入りの特殊芸代表品種。花弁の形が今ひとつ。

  


  雪割草12品種12鉢の置き場。さくらそうの棚の前。冬の日当たりはよい。
  鉢はすべて丹波立杭の伝市鉢。
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さくらそうの発芽

2007-02-25 | さくらそう

 今年は暖冬のせいか、さくらそうも発芽・成長がはやい。
  栽培管理表の記録では最初に発芽した日は17年度2月15日、18年度
  2月11日、今年度2月1日で例年比2週間も早い。
  また昨年3月8日付けのブログの記事で、その日現在128品種中<榛名> 
  を除きすべて発芽と書きましたが、今年は今日現在で133品種中偶然の
  一致か<榛名>を除きすべて発芽しました。
  発芽状態はどの品種も早い遅いの違いがあるだけで、画像では格別の違いが
  ないため、<標野行>の姿を掲載しました。
  
  
   1月28日発芽を確認、2月6日朝撮影したものです。

       
       標野行(しめのこう)昨年4月18日撮影。
       この花は浪華さくらそう会会長山原 茂氏が作出された品種。
       花の表は白で裏は濃い桃色の染め出し。鑼弁、抱え車咲き。
            
            標野行の拡大写真。

       
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椿

2007-02-25 | 庭木

 白木蓮の木の下で、椿は年中青々とした照葉を輝かせています。
 まだ園芸に興味のなかった30年まえ、亡くなった先妻が実家から貰ってきた
 苗木が大きくなったものです。
 椿は室町時代ごろからの長い栽培の歴史があるうえに、自然の変わりものが
 できやすいことなどから、江戸時代中期にはすでに700品種もあったようで、
 その図譜が残っているそうです。
 今だったら品種名を調べたり、産地を選んだりして買い求めますが、
 何時ごろか気がついたら、赤花と赤と白の絞りの花に咲き分ける椿だったのに、
 5年まえ強剪定したせいか、赤花が一輪しか咲かなくなってしまいました。
  
      

          

  <                  
                   込み合った枝の剪定以外、とくに手入れをしないが、
                   毎年数え切れないくらい蕾がつくので、下向きの蕾や
                   枝の先端に2個できる蕾はひとつに整理する程度。
                   肥料などはやったことがない。

  
  一輪の赤い椿
        




    
    3月3日撮影。 別の小枝にもう一輪赤い花が開く。

 
  2007年3月13日午前、花の文化園で「春蘭展」を開催、その初日、
  会場の当番で出向き、一時園内を散策、椿園で数枚の画像を撮影した。
 
  

                
               
               

  

        
           
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ユキワリイチゲ

2007-02-23 | 山野草など

 ユキワリイチゲ(雪割一華)はキンポウゲ科イチリンソウの仲間で、
 近畿、四国、九州の山腹に自生します。
 我が家の庭では椿の下で、セツブンソウのとなりに、ひっそりと
 目立たないで咲いています。
 特徴のある葉は切れ込みが浅く、ミツバそっくりです。茶褐色の葉の裏は
 紫色で、淡い色の斑紋があります。
 キンポウゲ科では珍しく新葉が11月ごろに伸びだし、開花は2~3月
 です。
 

      
           
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2007-02-19 | 庭木


  
  梅盆栽<思の儘> 白とピンクの咲き分け

    

     開花が早い、白とピンクの咲き分け

   
   花も散り急いだため剪定。  2月27日撮影。

   
    地植えの白梅、樹高80㌢

        
       <参考>花の文化園で開催中の盆梅展。<思いの侭>

             

             同じく<思いの侭>
               
               会場風景の一部。
     

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節分草

2007-02-10 | 山野草など

 まだ咲く花の少ない早春に、春を呼ぶ使者のようにかわいい花を開きます。
 毎年必ず節分の前後に開花する節分草は、我が家の白木蓮と椿の根元の
 斜面に咲きます。
 白木蓮は落葉樹ですから、その根元は冬のあいだは一日中よく陽があたり、
 夏は木陰になるため、節分草にとっては、居心地のよい場所です。
 今年は暖冬のせいか、1月10日には10芽も発芽して,驚きました。
 数年まえまでは30芽ほどでしたが、年々増えて今年は90芽余り重なりあう
 ように密集しています。
 花は径2㌢で白に近い淡紫色ですが、花弁に見えるのは萼(がく)で、
 普通5枚あります。種は1袋に数個あり、茶色で丸く、径2㍉です。
 球根は分球しないため、もっぱら種を蒔いて増やします。

 3月ごろ、種が熟すのを待って、取り蒔きします。
 発芽は翌年の1月末か2月初めで、丸い1枚葉の芽が出てきますが、
 2年目に三裂した本葉が出て、3~4年目にやっと開花します。
 晩春には、地上部はすべて枯れ、地下10㌢位の深さにある球根(塊茎)
 だけで夏を越します。
 


      

          

               


  
  丸い葉は昨年3月に蒔いた種から発芽したもの。写真に写った3芽のほか、
  7芽あり、これを加えると今年は100芽となる。
  写真の左上隅の芽は花が散ったあと。



   
   3月3日撮影。花が終ったあと、できる種をとって、直蒔きする。
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