<朱天王>
やや大ぶりの並葉で立ち葉性である。この花が出現するまでフウランの花は
純白が基本で、99%以上が白花、まれに薄く紅をさす花がある程度だった。
濃赤紫色の花で、花弁の中心部は白く底白花となる。
<猩々> (しょうじょう)
朱天王とよく似た品種である。
本種のほうが、<朱天王>より少し早く発表されている。
花は<朱天王>とほとんど同じで、葉型が違うくらいである。
<麒麟丸>
小型豆葉の標準とされる典型的な葉である。
襟組み、葉重ねがともによいので、
株立ち作りに最適な品種。
鉢の裏側から撮影。
鉢の真上から撮影。
<雲海> (うんかい) 宮崎県産。
小型で幅広の姫葉である。花に特徴があり、
<青海>と同形のピンク変わり花を咲かせる。
<行雲> (こううん)
<金兜> (きんかぶと)
20本立ち。 やや直刀型の葉で、まとまりのよい中型品種である。
伊勢国の産で、覆輪になると金甲覆輪である。
秋には、とくに黄色が冴え、富貴蘭中一番といわれる。
<巨翠> (おおみどり)
6本立ち。葉姿からみて奄美か宮崎産か。
<紀州雪虎> (きしゅうせっこ)
葉はやや細めだが、標準的な葉姿である。
その銘のとおり和歌山産である。6本立ち。
斑は白の虎斑で<雪山>とよく似ているが、
本種は泥軸で澄んだ青根という変わりもので、
根の成長している時期なら品種鑑定は容易である。
<紅扇> (べにおおぎ)
肉厚で葉幅が広く、大型の姫葉である。6本立ち。産地不詳。
特芸として、萌黄色の渋い斑色のうえに重なるようにして紅隈が乗る。
<青軸富嶽>(あおじくふがく)
もともと実生で作出された無地葉のフウランから、<富嶽>が出現した。
その富嶽のなかに青軸があり、<青軸富嶽>として珍重された。
7本立ちの黄覆輪。