まだ初秋ともいえないが、庭を見渡すと、いつの間にか<紫式部>の実が
色づき、<芙蓉>の花が咲きつづけ、<リンドウ>が青紫色の花を開きはじめた。
1.<ムラサキシキブ>=紫式部。
木では珍しい紫の実を結ぶ。紫式部にゆかりを求め、ロマンを感じる人もいるか。
それが残念なことに「源氏物語」には見られず、紫式部を記念した名でもない。
江戸時代初期の名は「実むらさき」や「玉むらさき」。商売上「紫式部」の方が
美しいということでこの美飾名が広がり、人気がでたという。
白い実のなる変種は「シロシキブ」=白式部。
2.<フヨウ>=芙蓉。
日本の西南部に分布する低木。花は朝白く、夕方には濃く桃色に変化する。
一日花で朝開き、夕方萎む。
3.<リンドウ>=竜胆。
高原の花のしんがりに咲く。
我が家のリンドウは園芸種だから、この時期でもよく咲く。
野生の花は陽光を好み、日蔭や曇天には開ききらない。
リンドウの名は漢名の竜胆の音読みに由来。根の苦さを竜の胆にたとえた。
消化不良や食欲不振の薬に使う。秋を代表する花として親しまれてきた。
1
2
4
<ムラサイシキブ>と<シロシキブ> =紫式部と白式部
11
10
6
<フヨウ>=芙蓉。
08
10
<リンドウ> =竜胆