趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

秋の風情

2008-09-24 | 山野草など

      庭のなかを見渡すと、秋の風情を感じるススキの穂が揺れている。
      現代ススキを庭に植える人は少ない。 
     「万葉集」巻八で庭のススキを詠んだ、石川広成のような万葉人とちがい、
      現代では秋の風物詩としての舞台は、もっぱら山野の自然植生だろう。
      ただ例外的に<タカノハススキ>は庭で楽しまれているようだ。
  
    
        葉の横縞の斑の並びかたを鷹の尾羽根に見立てて名づけられた。
  
      
       
                タカノハススキ(=鷹の羽薄)
             5年前に一株植えつけたが、毎年株が張り、
             一時は一抱えもあるほど増えたので、
             毎年鎌で刈りとっているほどだ。
                 
                    <秋海棠>
     

     
          <タカクマホトトギス>



       
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再びヒガンバナ

2008-09-21 | 山野草など
 
   9月15日に「初秋の草花」としてヒガンバナを掲載したときには、
   シロバナマンジュシャゲの右手前に真っ赤なヒガンバナが顔を
   出し始めたところだったが、それから1週間も経たないうちに
   シロバナの一部が枯れはじめ、アカバナが満開となってきた。
  

        

      
      <シロバナマンジュシャゲとヒガンバナ> 
        シロバナはヒガンバナとショウキズイセンの雑種。9月20日撮影

       <ご参考>に掲げた昨年の画像と比較して花の数が少ない。
        この夏前、玄関先で見苦しいため、黄変した葉を抜き取ったため        
        花付きがよくなかった。
        
      

<ご参考> 昨年9月21日のブログの記事。

   毎年9月という月は、とくに山野草の花の少ない月で、我が家の庭でもめぼしいものがありません。
   今日はお彼岸の中日で、折りよく紅白のヒガンバナが満開で、これを目玉にしました。

   彼岸花は日本中に分布していますが、人里近くの道端、墓地、田の畦などに群生します。
   彼岸花はもともと日本列島に自生していた植物ではなく、古い時代に中国から渡来して
   きたそうです。
   彼岸花は種ができないので、地下の球根が増殖してよく増えます。
   彼岸花は強烈な赤が印象的。
   まれに白い花が栽培されて、シロバナマンジュシャゲと呼ばれますが、
   素性はヒガンバナと近縁のショウキズイセンの雑種です。
   よく見れば、花形は似ていますが、色はすこし黄色味をおびた乳白色です。
   
   
   
    画像をクリックすると拡大します。
    乳白色のシロバナマンジュシャゲまたはシロバナヒガンバナ。9月21日撮影。
 
         
         19年9月21日撮影。

             
             19年9月21日撮影。
       
    
    乳白色の彼岸花が先に開花し、数日後に赤い花が開花。

           

               
              画像をクリックすると拡大します。
                これは鉢植えの彼岸花です。19年9月25日撮影。



  彼岸の中日から1週間経ち、最初に開花した乳白色の彼岸花はすっかり枯れて、
  そのあと開花した真紅の花も盛りを過ぎて、この数日前から庭の同じ場所に
  黄色のショウキズイセンが咲きはじめました。
  ヒガンバナそっくりですが、ショウキズイセンとかショウキランと呼ばれている、
  ランでもスイセンでもないヒガンバナのなかまです。 花は画像のとおり大型です。

    
    黄色の花はショウキズイセン。 19年9月29日撮影。
        
        ショウキズイセン。 19年9月29日撮影。

  ショウキズイセン。19年9月29日撮影。

       画像をクリックすると拡大します。
       ショウキズイセン。花はヒガンバナより大型です。19年9月29日撮影。




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キイジョウロウホトトギス開花

2008-09-19 | 山野草など

  去年の夏、AAさんに分けてもらったキイジョウロウホトトギス(=紀伊上臈杜鵑)に
  蕾が12個もつき、そのうち2個の蕾が黄色く色づいて、下向きの花が開いた。
  ホトトギスはユリ科の植物で、日本に最も種類が多く、11種を数えるそうだ。
  うちジョウロウホトトギスの類は茎が枝垂れ、花は釣鐘状で、外側は黄色。
  太平洋沿岸に3種が点在し、「キイ」は「紀伊」。和歌山県に分布する。
  花の内側の茶色の斑点は縁に達しないので、黄色い外縁が鮮やか。
  その斑点は、下の写真のとおり、下から覗き込まないと見えない。
  
  どんな草花でも、陽を強く採りすぎると花付きはよくなるものの
  葉が焼け紺性を失って、葉先も傷んで見苦しくなってしまい、
  葉を美しく作るために日陰で栽培すると、花が育ちにくい。
  この一年初めてキイジョウロウホトトギスを育ててみて、
  鉢とその置き場所、ブレンドした土、採光、水遣りなど
  栽培管理面はおおむねうまくいったと思っている。  
   
 
  9月24日撮影。最初に開花した2輪のうちの1輪は落花。
  

       9月20日撮影
       
          9月20日撮影
              
             うつむいている花の内側を下から覗く、9月20日撮影

              
               9月19日撮影。

     
       熊野古道の「中辺路山草店」で見つけた紀伊ジョウロウホトトギスの大株。
       栽培管理が悪く葉はボロボロだったので、求めず。9月27日撮影。

         
             9月29日撮影。
             花の蕾を無数に発見。 
  

<ご参考>
 昨年9月8日づけのブログの記事
  
 山野草を栽培しはじめた20年も前から難しい花だと聞いていたため、
 一度も手がけたことのなかったキイジョウロウホトトギスを、
 パソコン教室でご一緒のAAさんに、先月20日一鉢分譲していただいた。
 この機会にこの難物に挑戦して、今年はむりでも来年はぜひ花を咲かせてみたい。
 キイジョウロウホトトギス(=紀伊上臈杜鵑)は紀伊半島南部の川岸や
 水が滴り落ちている岩場などにダイモンジソウやイワタバコなどと
 ともに自生しているのを見たことがある。

 キイジョウロウホトトギスは垂れ下がって育つので、
 庭の隅に転がっていた深鉢を見つけて、3日前ていねいに植え替えてみた。
 鉢の置き場は、当面蘭舎内の正面の棚で一番風通しのよい場所にきめた。
 通風がよいと乾きやすいため、水やり加減が大切だろう。
 蘭は3日に1回程度だが、こちらは乾き具合を見ながら毎日やっている。

    
    去年の8月25日撮影。
           
           深鉢に植え替えて、9月8日撮影。
                 
                 蘭舎内の正面の棚。9月8日撮影。
         


   
      

          20年9月19日撮影分
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ハクモクレンの剪定

2008-09-18 | 庭木

  庭のハクモクレンの徒長枝が茂り放題伸びている。秋深くなって落葉してから
  剪定してもよいが、今のうちにやれば、枝はまだ柔らかいから切りやすい。
  しかし葉の裏にイラガの幼虫がいるかもしれないので、刺されないよう注意が必要。
  9月15日から18日まで4日間、ほとんど鋸を使って2メートル余りに徒長した枝30本、
  混み合った枝70本剪定した。
  昨年は10月6日から7日間、もう一年前は10月19日に強剪定。
 (末尾に2年間のブログ記事を掲載した)

     
        剪定前、8月23日撮影。
        
               8月23日撮影
    

                              9月15日撮影

               
                    9月15日撮影
          
            約半分の徒長枝を剪定後、9月16日撮影。

         
            剪定完了後、9月18日撮影。
             
              剪定済みの混み合った枝、9月18日撮影

    

<ご参考>
 19年年10月9日づけのブログの記事
  
  今年も昨年にひきつづき、ハクモクレンを剪定した。
 晴天の続いた10月6日から3日間、2㍍以上に徒長した枝30本、それ以下
 の枝約50本を高枝鋏や剪定鋏のほか鋸まで使って剪定し、無数の葉をすべて
 枝からもぎとる。それはごみとして廃棄するためカサを減らす目的でもあるが、
 葉の裏に寄生しているイラガの幼虫(毛虫)を捕殺するためである。
 葉の裏を一枚一枚点検して約50匹を処分した。
 残した花芽の数は約400、来春3月末にはソメイヨシノ桜や桜草に先駆けて
 たくさんの花を楽しませてくれるだろう。
(今春のブログ記事から。3月14日ハクモクレン420輪開花、
 桜草3月31日最初の6種6鉢開花、4月1日ソメイヨシノ5分咲き、
 4月7日満開。)

 以下の記事と画像は平成18年10月19日に投稿したもの。


  <ご参考> 平成18年10月19日の記事と画像
 我が家の白木蓮(=ハクモクレン)は庭の桜に次ぐ巨木です。
 放置すると、樹高が10~15㍍にもなるそうで、このことを知るまでは、
 剪定もしなかったので大きくなり過ぎました。花後すぐ翌年の花芽が
 着くと聞いたため、ここ数年間花が開いて4~5日目には花ごと剪定して
 おりました。花が散り落ちるまで木にとめおくと見苦しいからです。
 しかし、この木は一日中陽の当たる庭の真南にあって、花後よく葉が茂り
 木陰をつくってくれるため、夏はたいへん貴重な存在です。
 冬に向かうこの時期に蕾の少ない徒長枝を剪定しています。
 今年は2㍍前後の徒長した枝を30本、50㌢~1㍍余りの枝を約80本
 剪定したので、庭が明るくなった感じです。 

                 
                 ハクモクレンの花。18年4月25日に撮影したもの。
  
   剪定前のハクモクレン樹高6㍍ ① 18年10月14日撮影

           
           剪定前のハクモクレン② 18年10月14日撮影
 
         
         剪定後のハクモクレン① 2㍍あまりの徒長枝を30本以上切り落としたため、
                樹高は一挙に4㍍に戻る。 10月19日撮影
    
                 剪定後のハクモクレン② 10月19日撮影

                剪定後のハクモクレン③ 10月19日撮影

     
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初秋の庭木と草花

2008-09-15 | 庭木
    
 
        朝夕秋の気配を感じる冷気が肌に心地よい季節となった。
        庭のあちこちで、秋の訪れを告げる庭木や草花が目に入る。
         1)紫式部  2)白花筑紫萩 3)タマスダレ 4)枸杞
         5)秋海棠  6)シロバナマンジュシャゲ
     

  
   <ムラサキシキブ> 紫式部
   木では珍しい紫の実を結ぶ。
   紫式部にゆかりを求め、ロマンを感じる人もいるが、
   残念なことに「源氏物語」には見られず、紫式部を
   記念した名でもなさそう。江戸時代初期の名は
   実むらさき、玉むらさきや山むらさきなど。
  
            <白花筑紫萩> 西日本に多い萩。
              万葉集に萩の歌は142首、その多くは大和で詠まれたとみられ、
              本種の可能性が高いと指摘する学者もいる。
              マメ科のため、やせた乾燥地にも育つ。
              数日前から蕾がほころび、白い花が開きはじめた。
              9月9日朝撮影。





         上の3点は9月15日の午後撮影。

  
        この夏水をやっても水はけが悪く、水を吸収しないため、
        思い切って鉢を割り、根を捌き、一回り大きい鉢に植え替えた。
        植え替え後、8月24日撮影。

     
   <タマスダレ> 寒さに強く、暖地では葉をつけたままえ越冬する。有毒。

     
      

       
  <クコ>=枸杞 
        夏の終わりに充実した枝の葉腋から淡紫色の小さい花をつける。
        花はあまり美しいものではないが、晩秋には長さ1㌢ぐらいの
        楕円形の実をつけ、赤く熟して美しい。
        しかしこの木が有名なのは、滋養強壮の働きから、薬膳料理に
        欠かせないため、一時ブームとなり、万能薬のように騒がれた。
        (枸杞茶)(枸杞酒)。 ナス科の有刺低木で、繁殖力は旺盛。

  
 


          <秋海棠>
           秋海棠は、その名で秋を感じさせる。
           中国最初の花の事典である「秘伝花鏡」1688年)は
           <秋色中第一となす>と称えている。
           ベゴニアの類で雌雄異花。
           雄花は大きい2枚のがく片と小さい2枚の花弁を持ち、、
           雌花は花弁を欠く。
           戸外で越冬できる唯一の球根性ベゴニア。
           玄関脇の人目につきやすい場所で、直射日光を浴びながら、
           毎年よく育ち、花を付けるが、日焼けして葉の色が悪い。
         
              



    
<シロバナマンジュシャゲ> ヒガンバナとショウキズイセンの雑種。
      上の3点はいずれも9月15日撮影。<ご参考>に掲げた昨年の
      画像と比較して花の数が少ない。この夏前、玄関先で見苦しいため
      黄変した葉を抜き取ったため花付きがよくなかった。
      シロバナマンジュシャゲの右手前に開花の近いアカバナが見える。

      

<ご参考> 昨年9月21日のブログの記事。

   毎年9月という月は、とくに山野草の花の少ない月で、我が家の庭でもめぼしいものがありません。
   今日はお彼岸の中日で、折りよく紅白のヒガンバナが満開で、これを目玉にしました。

   彼岸花は日本中に分布していますが、人里近くの道端、墓地、田の畦などに群生します。
   彼岸花はもともと日本列島に自生していた植物ではなく、古い時代に中国から渡来して
   きたそうです。
   彼岸花は種ができないので、地下の球根が増殖してよく増えます。
   彼岸花は強烈な赤が印象的。
   まれに白い花が栽培されて、シロバナマンジュシャゲと呼ばれますが、
   素性はヒガンバナと近縁のショウキズイセンの雑種です。
   よく見れば、花形は似ていますが、色はすこし黄色味をおび乳白色です。
   
   
   
    画像をクリックすると拡大します。
    乳白色のシロバナマンジュシャゲまたはシロバナヒガンバナ。9月21日撮影。
 
         
         9月21日撮影。

             
             9月21日撮影。
       
    
    乳白色の彼岸花が先に開花し、数日後に赤い花が開花。

           

               
              画像をクリックすると拡大します。
                これは鉢植えの彼岸花です。9月25日撮影。



  彼岸の中日から1週間経ち、最初に開花した乳白色の彼岸花はすっかり枯れて、
  そのあと開花した真紅の花も盛りを過ぎて、この数日前から庭の同じ場所に
  黄色のショウキズイセンが咲きはじめました。
  ヒガンバナそっくりですが、ショウキズイセンとかショウキランと呼ばれている、
  ランでもスイセンでもないヒガンバナのなかまです。 花は画像のとおり大型です。

    
    黄色の花はショウキズイセン。 9月29日撮影。
        
        ショウキズイセン。 9月29日撮影。

  ショウキズイセン。 9月29日撮影。

       画像をクリックすると拡大します。
       ショウキズイセン。花はヒガンバナより大型です。 9月29日撮影。


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