趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

さくらそう開花 ⑤

2007-04-13 | さくらそう

  本日以降開花するサクラソウを便宜「遅咲き種」として取扱う。
  下記の16品種を含め、「早咲き種」を若干下回る60品種を残す。
  ところで、<72 岩雪の下 および 73 雪野山>  の2点は
  すでに4月4日に開花して撮影済みのところ、手違いで画像の掲示が
  遅れてしまった。
  最も早い時期の開花で、早咲き種として取り扱うべき品種だった。
 
 (通番66~80)
  66 十六夜   67 雪舞   68 桃の盃  69 母の恵  70 玉川
  71 筑紫の光  72 岩雪の下 73 雪野山  74 日暮   75 唐縮緬
  76 千島    77 赤蜻蛉  78 石山寺  79 須磨の松 80 有明
  
   
  <十六夜> (いざよい) 鑼弁抱え咲き。花弁の裏側は薄色(*注)
           表は純白。十六夜は十五夜の翌日の月で、月の出が
           少しずつ遅くなることから、ためらう想いをこめた
           和歌などにも登場する趣のある言葉。
           花容をその月に見立てたものか。昭和前期。

        (注)薄色とは一般には薄い色全般を指すのだが、
           伝統的な色名としては紫の薄い色のことである。
           日本で官位を象徴する衣服の色の最高位は、古来
           紫と決まっていて、紫は常に色の王者であったので、
           濃色(こいいろ)、薄色といえば、紫の濃淡である
           ことは断るまでもなかった。
     
     <雪舞>(ゆきまい) 切り弁梅受け咲き。紫染出し。玉井忠幸氏作。

 
 <桃の盃> (もものさかずき) 重ね弁抱え垂れ咲き。桃色底白。山内勝貞氏作。

               
               <母の恵> (ははのめぐみ) 盃咲き。花弁の裏側は淡紫桃色、
                      表は酔白で底桃。花数多く、花茎が著しく伸びる特色がある。    
                      大鐘あぐり女史の実生花。
  
  <玉川> (たまがわ)広弁盃咲き。花弁の裏側は淡紅色、表は底白ぼかし。
        花つきがよく、そろってにぎやかに咲く。野生的で強い。江戸末期。

       
       <筑紫の光> (つくしのひかり) 出典はないが、平成6年2月花の文化園より購入。


  
  <岩雪の下> (いわゆきのした) 出典はないが、平成7年2月友人より入手。
       
       <岩雪の下> 3月29日午後撮影。
    
   
   <雪野山> (ゆきのやま)重ね弁抱え咲き。花弁の表裏とも純白。
          浪華さくらそう会会長 山原 茂氏作。
       
       <雪野山> 昨年4月3日撮影。

    
    <日暮>  (ひぐらし) 桜弁抱え咲き。裏淡紫色筋ぼかし、表純白。
           遅咲きだが、大形で花もよくそろって咲く。江戸末期。
        
        <日暮> 花の裏側。
    
    <唐縮緬> (とうちりめん) 鑼重ね弁抱え咲き。表裏とも紅色。
           江戸時代より名花として伝承された品種。
           肥培しないとよい花が咲かず、栽培の力量が試される品種。
          
           <千島> (ちしま) 出典はないが、平成6年2月
                 花の文化園より購入。
                  
                   <千島>  花の裏側。

  
  <赤蜻蛉> (あかとんぼ)鑼弁平咲き。花弁の表裏とも赤色で、淡い目があり、
         花茎が伸びて不ぞろい。葉は縮みが多く、野生的な性質。
         明治中期。
 
        
        <石山寺> (いしやまでら)梅咲き。裏紫表白.富増和彦氏作。

    
    <須磨の松> (すまのまつ)桜弁平受け咲き。紫桃地に絞り。

           
           <有明> (ありあけ)丸弁平咲き。とき色地に紅絞り。
                 花芯に目がある。変わった花形に花色で、
                 初めて見る人を驚かす。
 
コメント
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