趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

庭にある花の寄せ集め Ⅱ 黄色の彼岸花など

2006-09-30 | 山野草など

  彼岸の中日から1週間経ち、最初に開花した乳白色の彼岸花はすっかり枯れて、そのあと開花した
真紅の花も盛りを過ぎて、この数日前から庭の同じ場所に黄色の彼岸花が咲きはじめました。
  

 




   彼岸花は日本中に分布していますが、人里近くの道端、墓地、田の畦などに群生します。
   彼岸花はもともと日本列島に自生していた植物ではなく、古い時代に中国から渡来してきたそうです。
   彼岸花は種ができないので、地下の球根が増殖してよく増えます。
   彼岸花は強烈な赤が印象的。まれに白い花が栽培されて、シロバナマンジュシャゲと呼ばれますが、
   素性はヒガンバナと近縁のショウキズイセンの雑種です。
   よく見れば、花形は似ていますが、色はすこし黄色味をおび乳白色です。
   我が家の庭に2~3日前から咲きはじめた黄花は、ヒガンバナそっくりですがショウキズイセンとか
   ショウキランと呼ばれている、ランでもスイセンでもないヒガンバナのなかまです。
   花は画像のとおり大型です。

              
   <ジンジャー> ショウガやミョウガのなかま。
   毎年放置しておいても、株立ちとなり、とくに夕方になると、香りの高い
   ラン状の花をつけます。





    <タカハノススキ>(=鷹羽のススキ)3年まえから庭の隅に植えた
     が、増えすぎた感じです。暮れには思い切って刈り取ります。




     





   <タカクマホトトギス>  

  
  <風知草> 風を知るとはなにやら謎めく。そのわけは葉で解けます。
   別名<裏葉草>といわれるとおり、葉の基部でよじれ、表裏がひっくりかえっています。
   そのため、わずかの風で葉が揺れて、この名ができました。黄縞の葉を鑑賞します。

  

  < トキワシノブ> (=常盤忍)


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庭にある花の寄せ集め Ⅰ

2006-09-24 | 山野草など


毎年9月という月は、とくに山野草の花の少ない月で、我が家の庭でもめぼしいものがないため、
花がなくても葉を楽しめるものは何でもかでも寄せ集めて、その画像を載せました。
今日はお彼岸の中日ですが、折りよく紅白のヒガンバナが満開で、これを目玉にしました。

  
   乳白色の彼岸花が先に開花し、数日後に赤い花が開花。

           


これは鉢植えの彼岸花です。

                
                白妙ヒマワリ、原産は北アメリカ。
                大型のヒマワリは開花後は花首が固定するので「日回り」はウソと、
                牧野富太郎博士は強く主張したそうである。
                しかし、画像の小型の白妙ヒマワリは、開花後も太陽を追う。
                       

                  
                ヨーロッパ原産のホタルブクロのなかま。
                この夏7月ごろよく咲いたが、9月に入って再び咲き始める。         
                 
                 接写した画像。 
        
        白花の斑入り葉タカクマホトトギス。
        蕾は多いが、開花までにしばらくかかりそう。
          
                
            上記のタカクマホトトギス左端の一枝の斑は特異な柄、        
            宿根草だから、来年も同じ柄が出るか要観察。
                 
               
              木立ち性ベゴニア<大羽衣> 新しい葉が次々とでて、背が伸びたが、
              花はいっこうに咲かない。 葉だけ鑑賞してもよいが、ちょっと寂しい。
             
             
                2枚の画像は上半分と下半分の接写。
      
    秋海棠(シュウカイドウ)中国からマレー半島原産で、
    中国最初の花の事典である「秘伝花鏡」(1688年)には「秋色中第一となす」と称えている。
    夏の終りの涼風とともに桃紅色の花を咲かせる。庭の秋海棠はこれから次つぎと開花の予定。
    唯一耐寒性のある球根性ベゴニア。
                  
              夏の直射光にもめげず、緑の葉をよく保った。
       
    
     原種シクラメン<コウム> ブルガリア、トルコ、コーカサス、イラン
     方面に広く分布。花は小さいがよく咲く。       
 
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秋の春蘭(主として柄物)

2006-09-10 | らん
蘭にひきつづき、秋の春蘭、主として柄物14鉢を載せました。
らん舎内の約80鉢の春蘭の一部です。
8月はじめから動き出した新芽も成長し、すっかり伸びて、
鉢のなかの株数が一挙に増えたものもあります。
             
  <守門山=すもんざん> 虎斑、産地新潟県。
   濃い緑地で、幅広・肉厚の大葉性、中立ち、葉姿全体が力強く、
   葉面に極黄色の切り虎を示す。
   古い品種ではあるが、虎斑系の最高峰として評価は高い。
             
           
           <守門龍=すもんりゅう> 蛇皮斑、新潟県産。
            大葉性の厚肉、幅広の中垂れで、光沢のある濃緑地の葉面に、
            極めて濃い黄色の鮮明な蛇皮斑が散在する。
            出芽は当初、黄緑色に出て、成長するにつれて斑柄が現われる。
            斑柄は極黄色の鮮やかな色彩で、葉面にほどよく散在し、
            固定してからは暗まない。
            丈夫で繁殖力が旺盛である。雄大な葉姿で、
            いくぶん巻き葉と撚れ葉を交える。
            数多くの蛇皮斑系統の品種のなかでも見栄えのする品種で、
            葉面の図虎斑と、これに散在する緑色の斑点が美しく、
            広く人気がある。     

 
           <虹の光> 

  
   <錦波=きんぱ> 蛇皮斑、産地千葉県。
   葉は厚肉で緑色が濃い。大葉性の中垂れ。葉幅もかなり広く、葉面に光沢がある。
   出芽は乳白色に出て、成長の過程で葉面に淡黄色の蛇皮斑を現す。
   天冴えのため、新芽の成長過程も美しく、暗むことはない。
   丈夫で繁殖力が強く、培養しやすい品種である。
   葉姿に気品があり、斑柄との調和が優雅である。日照を強くとると、
   斑柄は黄色みをさらに増す。 
   蛇皮斑品種のなかの稀貴品であり、広く人気がある。
                                                  
             <秩父錦=ちちぶにしき> 縞斑、散り斑花。埼玉県産。
              厚肉・幅広の大葉性の中立ちで、葉先に丸みがあり、
              葉面に黄白色の縞斑を示す.斑柄はほとんど二年目で暗む。
              出芽は淡黄色に出て、成長の過程で斑柄を示す。
              葉面の斑柄は後暗みをするなど不安定である。
              丈夫で繁殖力は強い。

  
  
  <山の端> 散り斑縞斑。産地は栃木県。
   濃緑色の地で、幅広の大葉性の中垂れである。葉脈が太い。
   出芽は黄白色に出て、成長の過程で緑色を増す。
   葉姿はゆったりとして堂々たる風格がある。

             
              <翠蓋=すいがい> 私の大好きな中国春蘭のひとつで、
               柄ものではないが、ここへ載せます。
               三弁とも丸みが強く、花は翡翠のような緑色に咲くのを最上とする。
               小形のうえ、うつむいて咲く姿はいかにも可憐で
               愛好者を喜ばせる。
               葉は露受けをまじえ、葉脈がなく、葉先に丸みがある。


 <加茂日進=かもにっしん>①  覆輪斑。新潟県産。
  濃緑地の大葉性の中立出、葉身中央部の幅が広く、厚肉で葉脈が太い。
  出芽は袴に紫紅色をまじえて出て、成長の過程で緑色を増し、葉の縁に
  鮮明な極黄色の覆輪斑を現す。 古い品種ではあるが、丈夫で愛好者が多い。                              
                      <加茂日進>② 鉢のうえから撮影。    

   
   <流星=りゅうせい> 蛇皮斑、茨城県産。
    葉面に淡黄色の蛇皮斑を示す。葉肉はあるが、葉幅はやや狭く、葉の縁の
    ギザも細かい。出芽は黄白色に出る。

              
             <鉄扇=てっせん> 私の最も好きな豆葉の春蘭。

              
             <米山錦> 縞斑、新潟県産。
              大葉性の中立ちで、厚肉、緑地の葉面に黄白色の
              中透け縞斑を現す。
              葉脈が太くしっかりしていて、葉の縁のギザが粗い。
              出芽は黄緑色に出て、成長の過程で斑柄は出るが、
              いくぶん後冴え性である。
              柄は鮮明さに欠け、葉面の緑色が濃いため、引き立たない。 
 
  
  <月桂冠> 白覆輪斑、新潟県産。
   厚肉、幅広の濃緑地で、中葉性の中垂れである。
   出芽は黄白色に紫紅色の筋をかけて出て、
   成長するにつれ、葉の縁の白覆輪斑が鮮明となる。  
      
 
橋本市賢堂近くの山採春蘭。我が家の春蘭のなかで最も大株。 
 年中晴雨を問わずらん舎のそとで栽培。            
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蘭(ケイラン)

2006-09-06 | らん

蘭は台湾と中国の広東省を主な原産地とするシンビジウム属の一部です。
わが国にやってきて100年以上になるため帰化植物と同じく作りやすい蘭になっています。
花は品種によって2月から4月ごろ開花して、中国蘭特有のよい香りが漂います。
私は2年前から蘭をやりはじめましたが、10数年前までは1条一千万円もする高価な蘭と
聞いていたので、まさに高嶺の花として近寄り難い存在でした。
たまたま平成16年10月河内長野愛蘭会の四国一泊ツアーで高松のある蘭店に立ち寄った折、
展示棚の蘭<天女=てんめ>を目の当たりにして、その葉の美しさに魅せられ、
3条1鉢で一万円と聞き、耳を疑うほど驚いたものでした。
昔は冬のあいだ洋蘭よりも高い温度での管理を求められ、栽培する人が限られていましたが、
バブルがはじけて、いっきょに価格破壊の対象になったそうです。
<天女>は比較的安い方でしたが、そのとき、一度に10種10鉢を購入し、
送り届けてもらい、 以来冬は居間の窓際で、春から秋は蘭舎内で育てています。
新芽の伸びる8月以降、成長する過程には変化もあり、毎日胸のときめく楽しさがあります。
いま蘭が一番美しい季節です。

 
  
           
 蘭9鉢をらん舎内の南側に並べて水やりなどをしている。

蘭<陽明錦> 比較的新しい品種。葉芸を楽しむ蘭には珍しく、美しいピンクの花を観賞できます。
10条もある大株です。
              
      蘭<天女=てんめ>  いまから10年前に台湾から紹介され、一躍銘鑑のトップに
       ランクされた人気品種。                
 
      蘭<黄金養老> 台湾報才の白黄中透けの代表的な品種。
       ベテランの人たちが栽培した<養老>は<黄金養老>と呼ばれ、
       濃い緑の深覆輪に赤みを帯びた極黄色の中透け芸は見事です。                  
                蘭<大雪原> 中垂れ葉性で、紺帽子覆輪、
                黄地に中透け芸を現す。
         
          蘭<桑原晃=そうげんこう> 
          中国報才の代表的な品種で、天冴えの白黄縞です。
          わが国には一番はやく明治時代に輸入された品種です。               
                        蘭<鶴之華> 出芽は美しく
                       乳白色の覆輪をかけ、成木になると黄色の大覆輪になり、
                       鶴が舞っている姿に似ているところから、
                       名がついたといわれています。
        
        蘭<白扇> 純白の出芽が美しい。大葉性の幅の広い葉に
        白色蛇皮斑の柄で、作りやすい丈夫な品種。
   
   蘭<瑞晃>① 台湾報才の代表的な白中透け芸で、濃緑の深覆輪との
    調和が見事です。花も葉芸と同じく、中透け花です。
       
        蘭<瑞晃>② ①を鉢の横から撮影したもの。

   蘭<愛国> 大葉性の垂れ葉、幅の広い葉に紺帽子、白中斑または
   中透け柄。性質は強健で、繁殖良好で作りやすく、大衆的人気のある品種。
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酔芙蓉

2006-09-03 | 庭木

 フヨウの一品種である酔芙蓉(スイフヨウ)は朝純白の花が開き、午後になるとピンクに染まり、
夕方には酔ったように紅が濃くなって、翌朝しぼむ一日花です。
 蘭のように数週間も咲き続ける花と、芙蓉や葵など一日で終る代わりに
シーズン中毎日のように新しい蕾が開く花と、いずれも甲乙つけがたい。
酔芙蓉は花の少ない夏の終わりに、午前と午後、花の色が移ろう様(さま)は、
情趣があります。               
  
                        9月3日午前8時写す
 
   9月3日午前10時写す              
               
               上の花を同じ位置で午後5時写す       
       
        上の一輪を拡大したもの          
                     
                    
                      9月4日午前7時(翌朝)写す
                       花はしぼんで落花寸前
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黄蜀葵

2006-09-02 | 庭木

前回我が家の庭の紅蜀葵(こうしょっき)を載せましたので、今度は庭の隅に地植えをしている
黄蜀葵(おうしょっき)を紹介します。
このような漢名で呼ぶよりも、モミジアオイとトロロアオイといったほうが、なじみがある
かも知れません。
トロロアオイは、フヨウ、モミジアオイ、ムクゲ、ハイビスカス、オクラなどと同じアオイ科フヨウ属の
植物です。 いずれも一日花です。
トロロアオイは写真のように淡い黄色の大きな花の中心にセピア色の目があり、
どことなく野趣のある花を夏のはじめから秋風の吹く今頃まで咲き続けます。
花は美しいだけでなく、根に多くの粘液を含み、古来手漉きの和紙の糊財に使われてきました。
葉には毛があり、モミジアオイ同様深く掌状に5~7裂しています。

花の色・形が食用のオクラとそっくりで、花だけ見て、その違いをどう説明するか
迷います。 ご存じの方はぜひ教えてください。

  

            

  

              
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