趣味の園芸

庭で育てている季節の草花や庭木、蘭など

[土漠の花」を読んで。

2015-06-01 | 読書
  感激したわけではないが、この小説を続けて2回読んだ。
  小説の題名「土漠の花」は耳なれない言葉で冒頭から躓いた。
  小説の舞台は北アフリカ一帯を占める「サハラ砂漠」の
  東部に連なるソマリア周辺であるが、小説の第1行で
 「一面の土漠と佇立する岩山 」からは、私が生まれ育った
、 鳥取市の北部に広がる鳥取砂丘とは、その規模の大小は
  別にして、まったくイメージの異なる情景であろう。
 
  現地氏族間の抗争を避けて保護を求めてきた女性アスキラ
  を救出したことから、追い打ちを仕掛ける現地人兵士と
  陸上自衛隊の激しい銃撃戦が、小説の全ページをつうじて
  間断なく展開される。
  現地人兵士の銃弾に直撃されて次々と倒れる当方隊員の
  生い立ちや生き様は克明に描写され、生き生きとした人間
  像が読者に伝わる。
  その反面、「土漠の花」であるアスキラを前面に出す描写が
  乏しいと思ったのは、私の読みが浅いからかもしれない。
  
  
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2 コメント

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感心します (yukomama)
2015-06-03 18:15:47
たがさんへ
いつもコメント有難うございます。
「土漠の花」を2回続けて読まれたとの事
きっと深い読みをされていると思います。

たがさんの読書力にはついては行けませんが
いつもとても良い所に目をつけられていますね。

3日程、姉妹と旅行します。また帰りましたら
宜しくお願い致します。
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あなたのコメントを読んで (田賀)
2015-06-06 11:30:24
 1)「土漠の花」の読後感。
 印象の重さといい、 登場人物の描写の
 きめ細やかさといい、
 最近書店に並ぶ新刊のなかで、
 格別すぐれた作品だと思います。
 借りた本で、先月末に返却して手元にないため
 記憶に残る箇所を抜き書きできませんが、
 主人公がアスキラに寄せる心情の描写が
 爽やかだった印象を大切にします。
 2)新緑の季節にご姉妹と旅行、
 素晴らしいですね。
 帰宅後、落ち着かれたら、旅の思い出など
 お聞かせください。
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