狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

全会一致で失敗の照屋会長、全会一致で解任!

2019-02-05 06:10:18 | 辺野古訴訟

 自民党県連は4日、常任総務会を開き、名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票を巡り、辞意を表明していた照屋守之県連会長の辞任を全会一致で了承した。照屋氏は県民投票の全県実施が決まったとして1月29日に提出した辞職届を撤回する考えを示したが、県連は辞任させることを決めた。

照屋守之氏


                  ☆
 
県民投票の条例改正で、自民党県連を全会一致で纏めると豪語した照屋守之会長は、実際は「賛成派」「反対派」「退席派」と大きく分裂したため、責任を取って辞表を提出した。
 
ここまでは責任者の責任の取り方たとして、一応納得できる。
 
だが、そのあとがいけない。
 
県連内のドタバタ劇に対し、党内はおろか支持層の県民からも批判の矢を浴びた。
 
沖縄タイムスなどは、自民党県連の分裂騒動を「混乱の極み」と酷評した。
 
これに対し、一部県連幹部は「新聞が酷評するような分裂はない」などと開き直る始末。
 
だが事実は事実だ。
 
沖縄2紙の偏向報道はさておき、少なくとも県議会で全会一致のはずの投票で、自民党は「賛成」「反対」「退席」と三つに分裂したことは紛れもない事実である。世間ではこれを「分裂騒動」と呼ぶ。
 
これを「分裂ではない」と開き直る県議に聞きたい。 
 
「分裂ではなくバラバラ」と言えば納得できるのか。
 
いったん提出した、辞表を「保留」にしたり「撤回」したりで、見苦しい照屋会長は条例改正の「全会一致」で失敗したのは事実。
 
その照屋会長を自民党県連が「全会一致」で解任したのは、皮肉な結末である。
 
 
照屋会長の辞任が決まり、会見した自民県連の役員ら(左から具志堅透政調会長、島袋氏、末松文信総務会長、中川氏)=4日午後、自由民主会館

 自民党県連は4日、常任総務会を開き、照屋守之会長の会長職辞任願を受理することを全会一致で決めた。照屋氏は同日付で会長職を解かれ、当面、副会長の仲田弘毅氏と中川京貴氏を中心に県連を運営、新会長は3月の県連大会までに決定することが決まった。
 照屋氏は「辺野古米軍基地建設のための埋め立て」の賛否を問う県民投票条例の改正案の審議で、自民会派をまとめられなかった責任を負い、1月29日、辞任願を島袋大幹事長に提出。その後、慰留の声が多かったなどとして辞意撤回を表明した。
 しかしこの日の常任総務会で出席した議員らは、撤回を受け入れなかった。照屋氏は総務会の決定に従う意向を示している。
 常任総務会後に記者会見した島袋氏は、県議会で新里米吉議長が提示した県民投票条例改正を受け入れた照屋氏の判断について「所属議員は『この案は厳しい』というのが大半だった」と報告。議員間の意思疎通がない中、照屋氏が会長として単独で議長案に賛成したと説明した。
 照屋氏は総務会の途中で退席。報道陣の取材に対し、議長案に賛成した理由について「全県で実施する可能性があるならば、議長案に賛同して取り組むべきと考えた」と述べ、自身の判断に瑕疵(かし)はないとの認識を示した。
 自民党は今後、会派として、県民投票についてのスタンスをまとめる。

                ☆

>自身の判断に瑕疵(かし)はないとの認識を示した。

照屋氏が賛成票を投じた「3択」案には、宜野湾市民の安全や危険負担には一言も触れていない。

辺野古移設(埋め立て)の原点である普天間返還(移設)について、照屋氏の説明責任を求める。

 

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10 コメント

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Unknown (東子)
2019-02-05 07:39:23
「「全会一致」は確認も… 自民県連の執行部に不満噴出 県民投票3択案 2019年1月29日 08:19」
県民投票 自民党
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/378445

>24日の各派代表者会で議長案に合意した照屋守之県連会長が経緯を説明するも、一部県議らの不満は収まらず、午後1時半に始まった協議は約5時間続いた。
>「照屋会長の手続きは丁寧さを欠いた」。
>県連幹部の一人は今回の混乱をこう説明する。
>複数の県連関係者によると、県連内で慎重意見がある中、照屋氏は24日、県連役員らへ「会長に一任してほしい」と要望し、通常は幹事長が出席する各派代表者会へ自ら出て、議長案に合意したという。
>その議論の過程では、欧州視察中の議員らにも連絡を随時取っていると説明していたが、県連幹部は「出張中の議員が聞いていたのは自民が独自に提案した3択案まで。議長案に応じるという話は全員が聞いていなかった」と明かす。

何を焦って、議長案(公明党案)に賛成したのだろう?
選挙協力(票)?


>ただ、別の関係者は「不参加を表明していた5市の市長が参加に転じた時点で、参加できる環境を整えるのが県連の仕事だ」と語り、議長の3択案容認は最終的に認めざるを得なかったと説明する。

5市の市長が参加に転じた
 ↓
「どちらでもない」」を加えた3択案に賛成すべし

と読める。
が果たして、この順だっただろうか。

3択になっても5市が参加に転じる保証はない。
保証もとらずに3択に改正するとは、お人好し。
という意見が沖縄与党から出ていた。
ということは、「3択に改正→5市参加」と読める。
議会が選択肢を見直すなら、参加について考え直しても良いという市長は、あった。
この市長の発言をきっかけに、あそこも考え直す=参加と言った、あそこも考え直す=参加と言ったという記事が数時間の間に、タイムス、新報から大量に出た。
ついに、5市全部が考え直す=参加と言ったの記事が出た。
この時点で、宜野湾と宮古島の市長のコメントはなかった記憶。

しかしだ。
タイムス、新報が5市全部が考え直す=参加と言ったの記事を出すからには、裏の話を掴んでいて、記事にしているかとも、思う。
半面、自民党県議へのプレッシャーか、はたまた、5市の市長に考え直すに留まらず参加を表明せよのプレッシャーかとも、思った。
外ではやかましくても、自民党内では5市の市長の意向を直接確認したりして、総合的に判断しているもの、まぁ、それが常識だからね、そうしていると思っていた。

グダグダ長く書いたが、タイムス、新報の「5市全部が考え直す=参加と言った」の記事を信じ、「ならば、反対する理由はない」「公明党の案を蹴れば、今後の選挙協力に影響がでる」と考えて、賛成に回ったという印象。
そこには、「普天間の“早急な”危険除去」を願う宜野湾市民の民意も、中傷妨害嫌がらせにもめげず、今日まで辺野古受け入れを撤回しない辺野古区民の思いも、ない。

「オール沖縄」とどこが違うの?
返信する
Unknown (東子)
2019-02-05 07:39:50
「自民沖縄県連:照屋会長の辞意「保留」 先延ばしの背景は「人材不足」 2019年2月1日 14:05」
自民党 照屋守之 県民投票 深掘り
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/379873

>条例改正を全会一致にできなかった責任を取り自民党沖縄県連会長を辞任する意向を示した照屋守之氏の取り扱いが保留となっている。

保留の理由が、次期会長の「人材不足」?
反対票を入れた議員から選ぶのに、躊躇しているのか?
賛成票を入れた議員の中でたらい回ししようとしたら、クレームがでたのか?
返信する
Unknown (東子)
2019-02-05 07:46:36
署名簿の閲覧期間の記事が無かった。
署名簿を閲覧できるようにするのは、
 署名した覚えのない、なりすましによる署名発見
 署名したけれど、署名を取り消したい人の署名削除
のため。

もう一つ無かった記事は、「署名簿のコピー=署名簿の選挙への活用」の禁止。
「署名簿のコピー=署名簿の選挙への活用」が、名古屋では、問題になった。
リコール運動(署名運動)に携わって、名簿情報を手に入れやすい位置にいて、立候補し、当選。
「『辺野古』県民投票の会」(元山仁士郎代表)は、「選挙への目的外使用やコピーをしないこと」を明言していますか?
私は、聞きません。
ただ、「選挙への目的外使用やコピー」しても、違法ではありません。


「名古屋市議会リコールの署名簿流出 選挙運動に利用か 2011年4月11日21時58分」
http://www.asahi.com/senkyo/local2011/news/NGY201104110013.html

>河村たかし名古屋市長が主導して昨年夏に実施された市議会解散のリコール運動で集められた署名簿が、外部に流出していたことが11日、関係者の証言でわかった。
>一部は3月の出直し市議選で、減税を訴える無所属候補らの選挙運動に利用されたとみられる。
>市選挙管理委員会などによると、リコール署名簿の複製や目的外使用を禁じる法令の規定はなく、個人情報保護法も政治活動に関する情報は対象外だという。
>署名集めを担った河村市長の支援団体「ネットワーク河村市長」の鈴木望代表は署名期間中、選挙への目的外使用やコピーをしないことを明言していた。


「リコール署名簿流出「内部から」 河村市長が調査発表 2012年3月28日16時30分」
http://www.asahi.com/special/nagoya/NGY201203280009.html

河村たかし名古屋市長が2010年夏に主導した市議会解散のリコール運動で集められた署名簿の一部が、インターネット上に流出した問題で、河村氏は28日、減税日本代表として記者会見し、
>リコールの事務作業を取り仕切った60代の会社社長の男性が署名簿をコピーし、市議選の候補者に渡していたと発表した。
>男性は、河村氏らが立ち上げた調査委員会の調べに対し、電子データ化した署名簿のコピーを昨年3月の市議選の候補者13人に渡したことを認めた。
>13人は多くがリコール運動に携わっており、このうち10人が減税日本公認で立候補し、8人が当選した。
>署名集めを担った河村市長の支援団体「ネットワーク河村市長」の鈴木望代表は、選挙への目的外使用やコピーをしないことを明言していた。
>河村氏は28日の会見で、署名簿が選挙に使われたことなどについて、「申し訳なかった。ルールを決めておくべきだった」と話した。
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Unknown (普通の宜野湾市民)
2019-02-05 07:49:12
照屋守之元会長。
確か昨年だったか、米軍の不祥事に対しての抗議で沖縄防衛局を訪ねて、担当者に対し机を叩いて恫喝まがいのパフォーマンスをテレビニュースで見たが実に不快なシーンだった!

米軍指令部に乗り込んで、司令官を前に同じ事をするならまだしも、防衛局員の担当者にテレビカメラ用のパフォーマンス抗議とはね!
器が知れます!

全会一致で解任は正解だと思います。
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Unknown (東子)
2019-02-05 08:03:19
模擬投票したら、若い人が「辺野古反対」と言っていると。
「普天間の“早急な”危険除去」を願う宜野湾市民の民意、中傷妨害嫌がらせにもめげず、今日まで辺野古受け入れを撤回しない辺野古区民の思い、これらを説明されても「反対」と投じているなら、これが玉城氏が公約に掲げた3本柱の一つ「沖縄らしい優しい社会」なんですかねぇ。
それとも、宜野湾市民の民意、辺野古区民の思いを無視しているから、無視しない社会を作ろう、それを「沖縄らしい優しい社会」と言っているのだろうか。
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Unknown (東子)
2019-02-05 08:06:35
昨日の虎ノ門ニュースで、青山氏が、八重山日報に載ったリレー討論会での狼魔人さまの発言(最高裁判決)を紹介していましたよ。
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Unknown (amai yookan)
2019-02-05 08:36:00
照屋さん この議会質問からは、あんな素振りは微塵もなかったのに、この急変は解せないですね・・
https://youtu.be/-HxHeHVhtLY?t=1320

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本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2019-02-05 09:36:06

オピニオン面に一般投稿6本(児童生徒の「ぼくも私も」など除く)。

「おばあの介護 奮闘続けた父」の那覇市・東風平宏美さん(43)は、1月18日に続き今年2回目の掲載。
「映画『洗骨』の せりふに共感」の西原町・新垣利雄さん(63)は、1月15日に続き今年2回目の掲載。
「牛久にパワー 『稀勢の里関』」の茨城県牛久市・福山啓子さん(67)は、1月12日に続き今年2回目の掲載。
「見応え十分の 老連芸能大会」の伊良波幸政さん(77)は、1月7日に続き今年2回目の掲載。
「水道 塩素投入見直しを」の那覇市・賀川健二さん(70)は、2017年7月11日以来の掲載。
「米寿の恩師から」の那覇市・藤林清子さん(65)は、1月8日に続き今年2回目の掲載。

カギカッコは投稿欄における見出し。
 
(おまけ)
2月3日付けオピニオン面「先月の投稿から」によると、1月1~31日の投稿数は、「主張・意見」301本、「論壇」82本、「茶のみ話」75本。同月の掲載は、「主張・意見」128本、「論壇」等35本、「茶のみ話」30本なので、投稿日と掲載日のズレはあるとした上で、掲載率はそれぞれ43%、43%、40%程度となる。

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Unknown (amai yookan)
2019-02-05 10:52:44

「どちらでもない県民投票は必要ない」=これ、県民の思い・意見だと思うが

どこで・どう引っくり返ったのか??で「県民は疑問の塊のまんま」だ

せっかくの「普天間基地の危険性除去=普天間基地の即時返還のチャンスだった」のに

どこの、だれが・この、ろくでもない「どちらでもない県民投票」を押し進めた犯人なのか??

これを明らかにしないで不問のまま、県民投票に走れば「全会一致」どころの話ではない、

県民の疑問が大増殖・政治不信となり

「惨めな県政を抱えた惨めな県民」と成り果てる、悲しい結末を引き摺ることに・悲劇だ。

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知らぬが仏が役に立つ (宜野湾ママ)
2019-02-05 11:45:24
私は署名についてはまだ疑わしいと思っています。署名が提出されてから反基地団体やマスコミが県民投票を煽りまくって、あれよあれよと考える隙を与えず進めていましたから。何故そんなに急いで決めるのかという疑問も持っていました。署名なんて、選挙事務所から選挙時に集めた支援者名簿を手に入れて勝手に書き写す事なんて簡単に出来ますからね。知事選についても沖縄の選挙管理委員会は信用していません。選挙違反もやりたい放題でしたから…沖縄県は外国籍でも県職員になれますし、知事の身内であれば県の重要な役にも就けます。信用出来ない理由はあげればたくさんありますよ。我那覇さん達のように問題意識を持った沖縄の若者が増えてくれるといいのですが。
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