玉城デニー知事は7日、県庁で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、県内に20日まで出ている緊急事態宣言に関して「解除を断言できる状況にない」と述べ、延長もあり得るとの考えを示唆した。県によるワクチンの広域接種センターは、9日から予約を受け付ける。

 5月23日に始まった緊急事態宣言は期間のほぼ半分が過ぎて残り約2週間となったが、7日時点で療養者数は2569人に上るなど医療体制は逼迫(ひっぱく)している。

 玉城知事は「まだピークアウトとは言い難い。緊急事態宣言の解除は断言できない状況だ」と述べ「引き続き感染防止対策の徹底」を求めた。知事周辺は「感染状況によっては延長も(知事の)頭にあるはずだ」と説明した。

 県によると、広域接種センターの予約の受け付けは9日から、電話とインターネットで始める。接種開始は会場ごとに異なり、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターでは15日から、那覇市の県立武道館アリーナ棟では22日からの予定。

 水際対策を強化するため、7月から那覇空港に到着した希望者を対象に抗原検査を始める。県が費用の一部を負担し、1日最大で千件に対応できる態勢を取る。

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