政治の堕落」。翁長雄志前知事が、辺野古の新基地建設について「唯一の選択肢」と繰り返す政府の姿勢を強く批判してきた言葉だ

歴代最長となった安倍政権の7年8カ月を振り返れば、政治の劣化が目に余る。モリカケ問題、桜を見る会、検察庁人事、コロナ対策の迷走、政治とカネを巡る問題など国民が納得する説明は、いまだにない

▼忖度(そんたく)、責任回避、私物化がまかり通る政治を断ち切れるのか。ポスト安倍に託された責任は重いはずだが、事実上の首相を決める自民党の総裁選は「出来レース」の様相だ

▼党員投票を行わない14日の両院議員総会で総裁を決めるため、派閥の論理で支持を集める菅義偉官房長官の勝利が確実視されている。政策論争を求めるのではなく、勝ち馬に乗り遅れまいとする党内政局にしらけムードも漂う

▼「密室政治」との批判もあり、中堅・若手議員は「全党員の声を反映させるべきだ」と要求はしたが、党員投票はあっさりと見送られた。党員の理解を得るためのガス抜きに見える様は、安倍1強の長期政権の弊害だろうか

▼菅氏は2日の会見で「安倍政権の取り組みをしっかり継承し、前に進める」と強調した。本来、総裁選は政治をリセットし、立て直す機会にもなるはず。「負の遺産」を検証せずに継承するなら、政治の堕落は止まらない。(吉川毅)

               

歴代最長となった安倍政権の7年8カ月を振り返れば、政治の劣化が目に余る

沖縄タイムスは、よっぽど安倍内閣と、同内閣を踏襲する菅氏が大嫌いの模様。

今日の沖縄タイムスには、他にも安倍・菅内閣を批判する見出しのオンパレード

社説[辺野古新基地問題]工事強行し寄り添わず[安倍政権の7年8カ月]

■二面トップ

菅氏基地と進行指示

「負担軽減」へ強硬手法

「予算とリンク」示唆も

結局、沖縄タイムスがこれ程嫌いな「安倍・菅内閣」なら、逆説的に言えば、国民に取って最高の内閣と言うことになる。

菅内閣イズ ベスト。