狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

国交省判断が結論ありき?同じ法令なら同じ結論だろう、近く工事再開、年内に土

2018-10-31 08:22:26 | 辺野古訴訟

 

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 ■御知らせ■

当日記関連の裁判日程

11月1日(木)10時00分 久米孔子廟訴訟 控訴審 第2回口頭弁論

             原告:住みよい那覇市をつくる会  金城テルさん

11月9日(金)13時10分 翁長知事国連演説訴訟 判決

             原告:沖縄県政の刷新を求める会 江崎代表以下17人

11月30日(金)14時00分 高江私的検問訴訟 第1回口頭弁論

             原告:依田啓示氏 被告:沖縄平和運動センターとその活動家

12月5日(水)11時30分 県警検問控訴断念訴訟 第3回口頭弁論

             原告:沖縄県政の刷新を求める会 江崎代表以下3人

 

国交省の思ったより早い「結論」に、デニー知事は「結論ありき」「自作自演」などと憤りの様子。

デニー知事の怒りに同調した31日付沖タイが、予定調和の大発狂!

合計七面を使った発狂見出しを抜粋して紹介しよう。

■一面トップ

辺野古工事再開へ

承認撤回の効力停止

国交省決定 年内土砂投入か

知事「民意踏みにじる」

係争委に審査要求検討

■二面トップ

国 新基地推進ありき

政権内判断 押し通す

「自作自演」非難免れず

政府は「方の支配」無視

■三面トップ

新政権いきなり南極

避けられぬ工事再開

承認撤回 効力停止 国交省決定に怒り

■第二社会面トップ

「国は暴力的」

怒りと失望広がる

代案なく諦めの声も

■社会面トップ

知事「強い憤り」

国が対話拒否と批判

承認撤回の抗力停止

怒気含み会見

防衛局前 抗議200人

「上司に伝える」対応3分

 

 デニー知事は「撤回」の抗力停止などの国交省の決定に対し「民意を踏みにじる」「尊厳を無視」などと怒りを露にしている。

だが「辺野古移設問題」は「尊厳や民意」など「感情」の問題から「法律上」の問題になっている。

皮肉で云えば、デニー知事の「民意を踏みにじる」などの怒りの表現は、究極の民主主義かもしれない。 「民意」が法律を超越するという主張だから。

しかしデニー知事は、怒りの矛先を間違えている。

「撤回」は、4年前に最高裁で確定した「取り消し」と全く同じレールの上で法的に審議され、同じ結論が出たに過ぎない。

「結論ありき」などと怒ってみせても見当違いだ。 「国交省への審査請求」は「取り消し」と同じ法令に関わる案件である。 結論が違う方がおかしい。

「取り消し」と同じレールに上を走る「撤回」が違う結論を出したら、それこそ脱線であり法治国家としての大事故ではないか。

 

最初から「結論ありき」は、県が実施した「撤回」であり、実施しても失効するのは目に見えていた。

 

デニー知事が怒りを向ける相手は無意味な「撤回」を実行した謝花副知事ではないか。

 

 

沖縄タイムス+プラス ニュース

 【東京】石井啓一国土交通相は30日、沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄県による埋め立て承認撤回の効力を一時的に止める執行停止を決定した。不服を申し立てていた沖縄防衛局は近く工事を再開し、年内に土砂投入に踏み切る構えだ。一方、玉城デニー知事は執行停止決定を不服として、第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る意向を示した。法廷闘争に発展する可能性が高い。

辺野古埋め立て承認撤回を巡る動き

(資料写真)キャンプ・シュワブ沿岸部=8月10日

辺野古埋め立て承認撤回を巡る動き

(資料写真)キャンプ・シュワブ沿岸部=8月10日

 

 執行停止の決定通知が31日に防衛局に届き次第、撤回により止まっていた工事が可能となる。辺野古沿岸部の埋め立て工事は、中断前に土砂投入の目前まで進んでいた、執行停止の決定で重大局面を迎える。

 岩屋毅防衛相は執行停止の決定を受け、記者会見で「現地の気象状況を踏まえ、準備が整い次第、速やかに工事を再開したい」と述べた。

 石井氏は30日の記者会見で執行停止を決めた理由について「日米間の信頼関係や同盟関係等にも悪影響を及ぼしかねない」などと説明。経済的損失や、米軍普天間飛行場の危険性の除去を早期に実現することが困難となることなど、防衛局の主張を認めた。

 県は防衛局の執行停止申し立てに対し、個人の権利を守るため制定された同法では国による申し立てが制限されているほか、承認撤回から申し立てまで1カ月以上が経過しており、緊急性がないと訴えていた。

 県は係争委に主張が認められなければ、高裁への提訴を検討。来春までに新基地建設の賛否を問う県民投票を実施する予定で、多数の反対票を集め、国に再考を迫る考えだ。

                                              ☆

 

埋め立て撤回「効力停止」:国地方係争処理委員会に申し立て 玉城知事「強い憤り」

2018年10月31日 05:05

 

 【東京】辺野古新基地建設の埋立承認撤回を巡り国土交通大臣が処分の効力の停止を決定したことを受け、玉城デニー知事は30日、都内の都道府県会館で会見し「行政不服審査法の趣旨をねじ曲げてまで、工事を強行する国の対応に非常に憤りを覚える」と述べた。県が第三者機関の「国地方係争処理委員会」へ、審査申し出を検討することも明らかにした。

県の埋め立て承認撤回が執行停止されたことについて、「強い憤りを禁じ得ない」と話す玉城デニー知事=30日、東京都千代田区の都道府県会館

 石井啓一国交相が沖縄防衛局を「一私人の立場である」と認め、県が意見書を出して5日後に執行停止を決めたことに玉城知事は「結論ありきで中身のないもの。審査庁として公平性・中立性を欠く判断がなされた」と糾弾。その上で「知事選で改めて示された民意を踏みにじるもので、法治国家においてあるまじき行為。到底認められるものではない」と批判した。

 今後は、通知書を精査し係争処理委に「可及的速やかに」に審査を求める方針。「法の趣旨を逸脱した、違法な審査請求である。委員会に審査を申し出てその点をしっかり主張したい」と説明した。

 玉城知事は「環境保全措置など承認に付した留意事項がある」とし「事前協議が整うことなく工事に着手すること、ましてや土砂を投入することは断じて認められない」と主張した。

                                      

今回の「撤回」に対する国交省の判断は、4年前の翁長知事による「取り消し」と同じレールの上で審議された。

念のため、4年前の「取り消し」の審議過程を復習してみよう。

県、取り消し⇒国、国交省へ審査請求⇒国交省、取り消し・執行停止⇒県、高裁へ提訴⇒高裁で」権敗訴⇒県、最高裁上告⇒最高裁で県の敗訴確定⇒県、「取り消し」を取り消す

かくして翁長知事の存命中は、仲井真前知事が承認した「防衛局の埋め立て申請」が適法であると最高裁がお墨付きを与えたことになる。

翁長知事は「取り消し」を取り消した直後から「撤回」の実施は主張していた。

だが、「撤回」がなんの効力も無い「竹光」であることは一番承知していた。

したがって「撤回サギ」などと反基地活動家から批判されながらも、存命中は終に「竹光」を抜くことは無かった。

さて、翁長知事は国交省が「取り消し」の執行停止の結論を出した後、直ちに高裁へ提訴するほうが時間の無駄を省けるが、あえて時間稼ぎの国県係争委に審査要求という寄り道をした。

では、デニー氏の次の進路は高裁提訴か?

翁長知事の後継者を自認するデニー知事がレールを外れるはずは無い。

翁長知事が引いた「国県係争委」レールを走って、その後高裁、最高裁と「結論ありき」のレールの上を突っ走るだろう。

時間と税金の無駄使いである。

デニー知事のレール上の暴走を4年前の翁長知事の「取り消し」と比較するため、当時のブログ記事を調べてみて驚いた。

翁長知事をデニー知事、「取り消し」を「撤回」に置き換えてみたら現在と寸分たがわぬ記事が書かれているではないか。

 

 
【おまけ】

 

参考のため、以下に、当時ブログ記事を転載しておこう。

 

コメント (4)

「結論ありきだ」デニー知事が憤り 辺野古埋め立て承認撤回・執行停止

2018-10-31 05:37:50 | 辺野古訴訟

 

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沖縄タイムス+プラス ニュース

 【東京】沖縄県の玉城デニー知事は30日、名護市辺野古の新基地建設を巡る県の埋め立て承認撤回に対し、石井啓一国土交通相が執行停止を決めたことに「結論ありきで中身のないものだ」と述べ、強い憤りを示した。決定を不服として国地方係争処理委員会に審査を申し出る方針も示した。出張先の東京で記者団に答えた。

名護市辺野古の埋め立て承認撤回を石井啓一国交相が取り消したことに「強い憤りを禁じ得ない」と反発した玉城デニー知事=30日、東京都千代田区の都道府県会館

 知事は、内閣の一員である国交相が執行停止を決めたことに、「公平性・中立性を欠く判断がなされたことに、強い憤りを禁じ得ない」と反発。

 防衛省が工事再開の意向を示していることには「県との事前協議が整うことなく工事に着工することや、土砂投入をすることは断じて認められない」と述べ、工事再開を容認しない考えも示した。

                          ☆

>「結論ありきで中身のないものだ」と述べ、強い憤りを示した

デニー知事が「結論ありき」とお怒りのようだ。

だが、国交省は4年前の「取り消し」と同じ手続きを踏んだに過ぎない。 最初から結論は分かっている案件に怒ってみせているのはパフォーマンスなのか、それとも4年前の「取り消し」の前例を知らないのだろうか。 まさかね。

>「公平性・中立性を欠く判断がなされたことに、強い憤りを禁じ得ない」と反発。

 >決定を不服として国地方係争処理委員会に審査を申し出る方針も示した。

不服なら直接法廷闘争に入るべきだろう。

だが法廷闘争は「取り消し」の前例に拠れば最高裁で県の敗訴が確定している。

直接提訴する前に寄り道して、国地方係争処理委員会に審査を申し入れるとのことだが、これも結論は見えている。 。

確か、県の申し入れは却下で、門前払いだったと記憶している。寄り道は時間稼ぎだ。

およしなさい、デニーさん。 無駄なことは。

デニー氏は翁長県政が「取り消し・訴訟」で全面敗訴した事実を知りながら無駄な抵抗で時間と血税を浪費しようとしている。

工事遅延による損害賠償の他に、無駄な抵抗のために血税を浪費する県とデニー知事。

県と知事に対して血税返還の住民訴訟の可能性も浮上してきた。

 

 

 

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