狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

それぞれの「民意」、本日午後から県民大会

2009-11-08 07:21:08 | 普天間移設

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狂気は個人にあっては稀なことである。しかし集団・民族・時代にあっては常態である

一人は個、二人は対、三人以上になると集団性を帯びる

集団は時に人を変えてしまう

                                    

先日、映画「ヒトラー最後の12日間」を見た。

ベルリン陥落直前の官邸地下室に潜むヒトラーは記録フィルムで見る背筋の延びた生気溢れる姿ではなく、背中を丸め歩く姿もよたよたまるで別人のように描かれていた。

某ブログの引用によると、このような場面が合ったらしい。

《「ソ連軍に包囲される前にベルリン市民を脱出させるべき」という進言を退けたヒトラーは、平然と「国民の自業自得(自己責任)」だとうそぶく。「(ドイツ)国民が地獄を味わうのは当然の義務。われわれを(選挙で合法的に)選んだのは国民なのだから、最後まで付き合ってもらうさ」

途中から見た筆者はこの場面は見逃したが、「貧弱な武器の市民義勇軍が重装備のソ連軍に無駄な突撃をするのを止めてください」と部下に諭されたゲッペルスが「彼ら(ドイツ国民)が我等に政権を委ねたのだ。 だからこうなった。 自業自得だ」と吐き捨てる場面は見た。

そう、ナチスドイツは最初から銃と戦車で国民を脅して独裁政権を獲得したのではない。

選挙という極めて民主的手段でドイツ国民はヒトラーを独裁者にしたのだ。

言葉を替えれば、ヒトラーの独裁政権はドイツ国民の民意であった。

 

衆議院選で圧倒的勝利を手にした「鳩山・一郎内閣」は来年の参院選で過半数を狙い、国民の委託による独裁政権の道を歩み出している。
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                    ◇

 

さて、今朝の沖縄タイムスはやたらと「民意」の文字が見出しで目に付く。

総合面左トップの見出しはこれ。

普天間移設

「民意」首相見解が鍵

公約との整合性も

 

そして社説のタイトルがこれ。

嘉手納町民大会

民意を無視する政策の愚

 

そして本日は「11万人」集会の夢よ再び、とばかりに、同じ宜野湾海浜公園で「県民大会」が開かれる。

目標動員数はせめて前大会の半数の6万人くらいかと思いきや、前回の大うそで反省したのか3万人と極めて控えめな設定。

それでも、一万五千人も集まれば御の字だとは街の声。

2009年11月05日 社会 

市町村実行委 相次いで設立/11・8県民大会 無料バス提供も【11月05日】

 11・8「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」(主催・同実行委員会)の開催に向け、市町村レベルの実行委員会の立ち上げが相次いでいる。沖縄市、宜野湾市のほか4日までに北谷町、北中城村、与那原町、大宜味村、浦添市、西原町で実行委員会が設立。会場までの交通手段として無料バスを提供する市町村もある

 今帰仁村は、遠方から大会参加する住民のために大型バス1台とマイクロバス2台を用意。8日午前10時に「今帰仁の駅」から出発する。村総務課は「区長を通じて住民に参加を呼びかけている。役場職員も共に大会に参加したい」と話した。

 北谷町では、4地区から大型バス1台ずつが出発する。与那原町は町議らが中心となって大型バス2台を予約し、午前11時にコミュニティーセンター駐車場を出発予定。出発前には、大会に参加できない町民のために出発式も予定しているという。

 ほか大宜味村や沖縄市、北中城村でも参加する住民のための無料バスを用意している。担当者らは「大会への住民の関心は高く、自治体としてできる限り利便性を図りたい」と話した。

 無料バスの提供は高齢者や子ども連れなどが優先。各自治体とも「満席になった場合は協力をお願いしたい」と話している。問い合わせは各自治体窓口まで。

                      ◇

二年前の「11万人」の夢よもう一度とばかり、同じ宜野湾海浜公園で行われる明日の「県民大会」だが・・・。

前回同様に各自治体が無料バスを準備したり議会決議をしたりで動員に必死な様子だが、3万人規模の参加を目指すといから随分と控えめな数字だ。

前回の「11万人」は実は、3万人前後だったことを自ら認めたようなものだろう。 

さもなくば「11万人」はともかくせめて半分の6万人ぐらいは目標にするのが常識だと思うのだが。

 

前回の「11万人」集会に実際に参加した奥茂治氏からジャーナリストの井上和彦氏が聞き取りしたレポートを、『WILL』2008.8月増刊号「狙われる沖縄」より抜粋して紹介する。
                               
                                               

 二〇〇七年九月二十九日、「沖縄の集団自決に軍の強制はなかった」との記述撤回を求める集会が宜野湾で行われました。
 朝日新聞はこの人数を十一万人と報じましたが、産経新聞が警察調べの四万二千人という数字を明らかにしました。その後、熊本大学の学生が十人がかりで一週間かけて集会の画像から一人ずつカウントしたところ、なんと一万三千人だったそうです。
 この手の集会には主催者発表がつきもので、千人を二千人にするくらいの改鼠はしょっちゅうありますが、十倍近い捏造参加者数が全国紙で発表されたのは、おそらく初めてではないでしょうか。
 朝日新聞には集会会場の駐車場の写真が載っていました(九月三十日付)。自家用車はほとんどなく、大型バスが占めていました。これは、行政主導で、県以下四十一市町村全ての議会が沖縄の住民に動員をかけた証拠です。
 各自治体、子ども会、団地、スポーツ団体などあらゆる団体を動かし、しかも集会所までのバスはタダ"。定期バスさえも、会場で降りる場合はタダにしていたのです。定員オーバーですし詰め状態のバスが続々とやってくる光景は異様なものでした。
 こういった動員は行政が関与しなければ、そうは簡単に出来ません。一体あの費用はどこから捻出されたのか。資金の出所を知るべく、これから情報公開を求める必要があります。

お涙ちょうだいのコメント

 内地から来ていた主な団体は、革マル系が早稲田大学、國学院大学、金沢大学、長崎大学。中核系が、「九条を変えるな広島」、「百万人の署名を集める関西連絡協議会」、「同兵庫県連絡協議会」、平和団体として長野県の自治労などでした。
 これらの団体は大きなのぼりを持ち込んでおり、かなり目立っていましたが、人数はそれほど多くはない。あとは動員された沖縄の住民でした。
 当日、私は三十名くらいで「集団自決に軍の命令はなかった」という、集会とは反対の意見のビラを五千枚ほど配りました。
 その場に棄てていく人や、丸めて投げつけてくる人もいましたが、中にはビラを読んで、真実はどちらなのか考えてみようと思った人もいるのではないかと期待しています。
 翌日、沖縄タイムスと琉球新報は一面どころか裏面まで使って見開きで「十一万人結集抗議 島ぐるみ『史実守る』」(沖縄タイムス)、「十一万六千人結集 検定撤回要求」(琉球新報)と報じました。中身も「集会大特集」。沖縄の新聞全てがこの調子ですから、これでは住民は疑ってかかるという考えすら浮かばなくなります。
 新聞の紙面では小、中学生や高校生を使って「歴史の真実を知りたい」「事実を曲げないで」と言わせる。子供たちを出してきて「おじい、おばあが嘘を溥っているというのですか」などとお涙ちょうだいのコメントを言わせる。左翼のやり方はいつもそうです。
 子供たちは「事実を曲げないで」と声を上げますが、彼らは初めから「軍によって自決を強要された、殺された」ことが事実だと教育され、洗脳されでしまっているのです。彼らの言う「事実」とは一体なんなのでしょうか。((「WILL」2008.8月増刊号 奥 茂治 南西諸島安全保障研究所副理事長 聞き手・井上和彦 ジヤーナリスト
          
                   

沖縄タイムスなど地元マスコミと自治労・沖教組を中心にした左翼団体が組織的動員した結果が幻の「11万人集会」であったことは良識ある県民なら周知のことである。

いずれにしても「政治集会」(仲井真県知事の発言)で歴史教科書の記述書き換えを迫るということがおかしいのだが。

今日の「県民大会」にも仲井真県知事は目下アメリカへ逃亡中で参加しない。 

今回の国政選挙で民主党が圧勝したことで、「県外移設」が民意だと主張する向きもあるが、国政選挙が「普天間移設」の住民投票でないことは当然としても、そもそも今回の民主党の圧勝は長期政権で驕る自民党にお灸をすえると言った意味合いの票が民主に流れ、民主党の政策を支持した票は少ないという。

そもそも国防という最重要政策が選挙の度に変わるのがおかしいし、民主党のマニフェストにも県外とは記されていない。

何よりも、現在住宅密集地域に隣接する「普天間基地」を今から県外へ移設するとなると移設先をどこにするのか。

それも決めずに徒に「県外移設」を叫ぶのは、普天間住民をさらに長期間にわたる危険に晒すということに気がつかないのだろうか。

最終的な鳩山首相の決断は、現実を見据えた松沢神奈川県知事の意見で一件落着となる。

神奈川知事 辺野古案推す 「普天間」移設【政治】

結局、明日の「辺野古への新基地建設と県内移設に反対する県民大会」という長ったらしい名前の「県民大会」も、沖縄タイムスらのマスコミに扇動された自治労、沖教組など左翼団体の「政治集会」の空騒ぎで終わるであろう。

 

町には町の民意あり 県には県の民意ある

国には国の民意がある

 

それぞれの民意作り⇒「普天間」沖縄で連日の住民集会 (00じ:49分

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