狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

軍に救われた金城重明氏 

2008-07-23 07:01:31 | ★集団自決

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『WILL』増刊号掲載のジャーナリスト鴨野守氏の渾身のレポート

「村民多数を手にかけた『悲劇の証人』金城牧師」

を、当日記で一部紹介したところ、

当日記コメント欄を含むネット上に、「軍命あり派」のヒステリックな反応が見られた。

世界日報に6月から7月にかけて掲載された鴨野氏の

「沖縄戦『集団自決』から63年 第3部 真実の攻防」

の記事の中から何編かを当日記で紹介したら、

これも同じく反対派から異常な反応があった。

地元紙が黙殺する「不都合な真実」を取材すると、

それを「人格攻撃」というらしい。

痛いところを突かれて動揺する「軍命あり派」の様子が垣間見れた興味深かった。

「真実の攻防 第3部」は、

Viewpoint 2008 August」として発売されているので是非読んでほしいのだが、

その中から前記「WILL」記事の金城重明氏に関連する部分を一部引用で紹介したい。

両親や兄弟、そして村民多数を殺害した金城兄弟は、敵に切り込みをかけて死のうと敵陣に向かう。

ところが、彼らがその途中で目撃したのは「全滅したと思った日本軍だった」という。

その時の衝撃は計り知れないものがあった。『なぜ自分達だけが、こんなむごい目にあわなければならないのだ』と、腹の底から憤りと不信感こみあげてくるのを禁じえなかった(「WILL」記事より)

金城氏が主張し続けるように、実際に軍が住民に自決命令で地獄を味あわしておきながら、

自分たちだけのうのうと生きているのなら、

金城氏の憤りも不信感も理解できる。

だが、その後の彼のとった行動は、とても同一人物の行動とは思えない。

昨年9月10日那覇の出張法廷で証人として証言台に立った金城氏は、憤りと不信感を表したはずの日本軍に、傷の手当てを受けていたのである。

証人の金城氏は、集団自決後、米軍の迫撃砲で負傷した。その傷は軽いものではなく、傷跡に指が四本も入るほどのケガだったという。その後、赤松嘉次隊長と遭遇。 直接、隊長と言葉を交わしているのである。 法廷で金城氏はそのときの様子をこう証言している。 「軍の医療班のところへちょいちょい通って消毒、絆創膏(ばんそうこう)だけです。 薬は無かった。 それでたまたま赤松さんに会ったら、渡嘉志久に行けば薬はあるはずだよと。 そして、確認の意味で言ったけれども、ああ渡嘉志久に行けば薬はありますかと。 隊長から、権威ある者の発言はもう一回で十分だといわんばかりに叱られた」 この発言は重要だ。つまり、金城氏の傷は軽症ではなかったので、日本軍の医療班を訪ねた。 ちょいちょい通ったが、医療班からは消毒や絆創膏を張ってもらっただけだという金城氏。 こうした傷の手当ての場合、一日に何度も行くわけではない。 毎日、日本軍の医療班のある所に通って消毒してもらい、絆創膏を張ってもらったのだろう。 負傷して何日かの或る日、赤松隊長は金城少年を見て、「渡嘉志久に行けば薬はあるはずだ」と助言している。 この証言は結局、明らかに赤松氏が住民に自決命令なるものを発していないというものだ。(略)

金城重明氏は法廷証言を通じて、「赤松氏の自決命令はなかった」という証人であることを浮き彫りにした。 被告の大江健三郎氏・岩波書店に勝訴判決を出した深み敏正裁判長が、判決文の中で金城証言に言及しなかったのは、そのためでないかと思えて仕方がない。(「Viewpoint  August 2008」よりー太字強調は引用者) 

 

真実の攻防 沖縄戦「集団自決」から63年 3部」を収録した

「Viewpoint  August 2008」には、

沖縄県にも大いに関係のある「中台貿易の最前線ルポ」も掲載されており、

特に沖縄県民には目からウロコの必読の一冊です。(定価500円)

 

◆「おまけ」

大分合同新聞社員も依頼 県教委の教員採用試験で  07/22 22:27  【共同通信】 
 大分の教員汚職事件に絡み、大分合同新聞社事業局の幹部社員が2007年、県教育委員会の小学校教員採用試験を受けた自分の長女を「よろしく」と大分市教委部長に頼んでいたことが22日分かった。同社はこの社員を降格処分とするとともに、監督責任を問い上司を減給処分にした。

 同日夜、記者会見した大分合同新聞社の利満広志常務取締役社長室長は「大変申し訳ない。報道機関としてモラルに欠けるものだ」と謝罪した。

 同社によると、幹部社員は松尾勝則事業局事業部長(52)で、同日付で同局参事に降格。上司の安部鋼一郎常務取締役事業局長(68)は減給1カ月の処分とした。

 同社の説明によると、松尾参事は06年10月のパーティーで会った大分市教委部長との雑談で、自分の長女が採用試験を受けていると話したところ「1次(試験)を通ったら声を掛けてください」と言われた。

 07年に1次試験を通った後、松尾参事は部長を訪ね「よろしくお願いします」と頼んだという。長女は合格し、松尾参事は5000円相当の歳暮を部長に贈った。

                    ◇

地元紙と教職員組合は、

持ち持たれつのベタベタの関係。

沖縄タイムス、琉球新報さん!

大丈夫でしょうね・・・。

「不都合な真実」も報道すべきですよ!

 

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