「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

旅とくらし、くらしと旅

2010-11-20 23:52:32 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
2週間ぶりに自宅で過ごす週末。

「モクテスマの復讐」からはようやく立ち直りつつあるが、
その間、ためてしまった仕事も多い。
ノートを引っ張り出して業務メモにまとめ、
さかのぼってのブログの更新などで日を送る。

夜、久しぶりに「日本一」へ。

「おごってでも一人で食べるな!」は、
敬愛するO先生の弁であったが、
このところ、サンサルバドルにいる時には、
自宅での食事は当然のことながら、
どこかに食べに出る時も一人での食事が多くなった。

考えてみれば、
富士で生活している時も、
いつもの「丸天」には一人で行くことが多かった。

(注:丸天は、富士市内にある、顔馴染みの魚河岸料理の店。
ネットなどでも良く知られているとのことであった。)

中米の地での活動は、
「旅の坊主」の行脚先での出来事なのだろうか。
それとも、
生活者として中米で暮らす者が、
(旅が多いのも生活の一部として)
日々の暮らしの中で行っていることなのだろうか。

ふと、そんなことを考える。

日本とは違う緊張感の中で生活しつつも、
生活は生活。
日々、ピリピリでは、
息が詰まるし、長つづきもしない。

仕事の種類は、なるほど多少は珍しいかもしれないが、
仕事をして、お金をもらって、生活しているのは、みなと同じ。

特別なところに行って、特別なことをしている、
どこかにそんな思い込みが、
あったのかもしれない。
(思い上がり、と言うべきかも……。)

日本を発って2ヶ月が経ち、
少しは落ち着いて、
自分を振り返ることが出来るようになった、
そんなところなのかもしれない。

なかなか得難い経験をさせてもらっているのだから、
それを活かさない手はない。
その部分は、まったく変わってはいないが。

見慣れた店。
少しずつ成り立ってくる定員さんとの会話。
いつもと同じビールとおつまみ。
皮のノートを開いてメモをとりつつの、
いつものような一時であった。

どうやら、体調はもどったみたいである。

                      (11月22日アップ)