「旅の坊主」の道中記:常葉大学社会環境学部・小村隆史の防災・危機管理ブログ

日本唯一の防災学部はなくなっても、DIGと防災・危機管理を伝える旅は今日も続いています。

「モクテスマの復讐」

2010-11-15 23:15:08 | 中米防災協力(プロジェクトBOSAI)
体調はまだ戻らない。

8時前、母をはじめツアーの皆さんが出発するのを見送り、
ゆっくり目の朝食。
ただしこれも果物とジュースくらいの
ごく軽いもので済ます。

12時過ぎにチェックアウトし、
ホテルにお出入りの白タクで空港へ。

今日は移動日。
TACA便+TACA便で、
サンサルバドル経由パナマまでが旅程。

TACA便では、
理解不能なことが起こるみたいだ。
同じ乗客が乗り継ぎをするというのに、
発券番号が違うからと、
2つ目の発券が出来ないとのこと。
理解に苦しむ。

入国手続きをして、荷物もピックアップして、
それから改めてチェックインをせよ、と言うのだから、
おいおい、である。
(1時間半の接続時間で出来るはずがない!)

かなり粘って確認してもらい、
荷物はスルーにしてもらえたが、
搭乗券については
サンサルバドル空港の接続カウンターでなければ
ダメ、とのこと。
うーん……。
まぁ、文句をつけたところで何が始まる訳でもないのだが……。

イミグレの前、ターミナルをうろつく。
例のステーキハウスは、
Tボーンステーキに中ったという訳ではないとは思うが、
行く気にはなれず、で、
スターバックスでコーヒーを飲みながらメール。

スカイプのアカウントでネット接続出来たのだが、
つなげては切り、を繰り返さないと、
割高になるので要注意であった。

サンサルバドルまでは、メールやら原稿書きやら。
多少は体調が戻ってきたかな、というところ。

サンサルバドル空港着。
着いたのは滑走路側から見て右奥のゲート。
残念ながらTACAのカウンターは反対側の外れ。
しかたなく、そこまで歩いていって発券してもらい、
戻って到着したゲートの隣の隣、
パナマ便のゲートで搭乗を待つ。

パナマへの機中でもメール&原稿書き。
復調傾向にはあるようであった。

パナマの空港では、
例によって入国手続きに時間がかかる。
これだけならば、まだよかったのだが……。

スーツケースの鍵がこわされ、
中に入れていたポータブルのHDDが盗まれていた。
せっかくの、ほぼ新品のリモアを壊しやがって!
と怒ったところで後の祭り。

妹にもらったベルトを締めていれば、
多少の抑止効果はあったのかもしれないが、
面倒くささが先に立ってそこまではしなかった。
うーん……。

メキシコ旅行で下痢をすることを
「モクテスマの復讐(あるいは逆襲)」と言うのだそうな。
モクテスマ(正しくはモクテスマ二世)は
16世紀前半、スペインの侵略者コルテスによって滅ぼされた、
アステカ帝国末期の王の名前なのだそうな。

そりゃぁ、恨みは深かろう……。
「モクテスマ王の復讐」は、
下痢だけでは済まず、かなり強烈であった……。

手配をお願いしていたタクシーが待っていてくれる。
前回も泊まった、ホテル・トーレ・デ・アルバへ。
前回泊まった棟の隣に、
えらく上品なイメージのタワー棟が完成していた。
あとで聞けば、本来そちらはかなりの高額らしいのだが、
そこの一室に落ち着く。

モクテスマ王としては、
帳尻は合わせておいたぞ、ということ、
なのだろうか……。

                           (11月19日アップ)