正さん日記

世の中思いにつれて

菅首相、「推薦名簿見ていない」は学術会議法違反の疑いと指摘される

2020-10-11 10:23:48 | 政治

 菅義偉首相が、学術会議会員105名中6名を任命しなかった問題で新たな展開になってきた。

 菅首相は10月9日、新聞社のインタービューで、9月28日に任命を決裁した時に、6名はすでに除外され、99名だったと説明した。しかも、学術会議の推薦者名簿は「見ていない」と述べた。

 この説明に対し、任命されなかった学者の一人は、「首相は、名簿も見ず99名を任命した」ことになり「学術会議からの推薦者を任命する」ことになっている学術会議法に違反すると指摘している。

 また、学術会議が105名の推薦名簿を提出したのに、99名のみの名簿になっていたとすれば、中間で誰かが6名を名簿から除くという操作をしたことになり、誰が関わったのか調査をすることが必要だと指摘した。

 菅首相は、今回任命しなかった理由を問われても「総合的、俯瞰的」と抽象的に答えているだけだが、苦し紛れに「99名の名簿になっていたが、自身は名簿を見ていない」「6名は既に除かれていた」と説明したようだが、この発言が新たな火種になった。

 また、インタビューの中で、学術会議が、菅首相に「6名が除かれた理由と、再度の任命を求める」という要請書を出しているのに対し、菅首相は、「国の予算を投じる機関として、国民に理解される存在であるべき」ことを念頭に判断した、と主張。任命されなかった6名の思想信条が判断に影響したことは「ない」と述べたが、具体的な理由の説明はしなかった。

 さらに、菅首相は6名の除外が安倍晋三前首相の引き継ぎによるものかどうか問われると、「ない。一連の流れの中で判断をした」と発言。自身の判断であることを明確にしたが、2016年からの経緯から想定してもまともには受け止められない。

 恐らく、今までもそうだが、安部、菅の二人三脚で行ったことは想像に難くない。

 言うまでもなく、学術会議の独立性は、戦後民主主義の根幹と言っても差し支えない。時の政府の恣意によって学術が歪められ、科学の発展が阻害されることは国力の弱体化に繋がる。臨時国会での徹底的な追及が求められている。「関連:10月10日

 

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