日本の新型コロナウイルス感染者数は、クルーズ船の感染者を含め累計で10万人を突破した。
現在は、第2波とも思われる感染状況になっていて、なかなか右肩下がりのカーブにはならない。
東京、大阪、沖縄、北海道などはクラスター感染を中心に依然として感染者が多いが、政府や専門家会議も経験則の積み重ねがあってか、第1波のようなセンセーショナルな表現を使わず、現在の感染者増についても「微増状態が続いている」程度の発表になっている。
感染防止と経済の両輪を回していかなければならず、好調なGO-TOキャンペーンの腰を折ってはいけないという思惑があってか言葉遣いには気を付けているのかも知れない。
ただ、感染者のトータルで10万人を超えたが、治癒した人は9万人程度いるので、現在、実際に罹患中の人は1万人程度になっている
また、この中で重症患者は150人程度になっており、一時、心配された医療崩壊の事態はなんとか免れているようだ。
しかし、依然としてマスクの着用や、消毒液の使用は欠かすことができず、カラオケなど密集を避けなければならない娯楽やイベントなどの制約は続いており、いったい何時になったら当たり前の日常に戻れるのか、そろそろしびれが切れてきたことは間違いない。
そんな中で、新型コロナが活動し易くなると言われている冬場に入ってきた。これからさらに未知の世界に入っていくことになるが、果たして第3波が来るのか否か心配だ。
折しも、ここへ来てフランス、ドイツなどの欧州や、アメリカの感染者が急増している。欧米の感染者は日本とはケタ違いに多い。
フランス、アメリカは、医療崩壊寸前になっているとの報道だが、この国がそうならば、他国ではもっと深刻な事態が起こっているかも知れない。
日本では、延期された東京五輪・パラリンピックに合わせて、実験として、野球場に多数の観衆を入れるなどそろそろ準備に入ろうとしている。
しかし、外国人の入国を緩和しようとしても、欧米が再び感染者が急増している状態では、水際作戦を万全にしなければならず、果たして約9か月後に迫ってきた五輪・パラリンに間に合うのか関係者は焦燥感に駆られているだろう。「関連:9月8日」