正さん日記

世の中思いにつれて

学術会議人事問題、菅首相「総合的、俯瞰的理由」連発で逃げ切り図るか。明日から臨時国会始まる

2020-10-25 11:36:08 | 政治

 明日から臨時国会が始まる。9月16日に菅義偉内閣が発足して約40日後、ようやく開かれる国会だ。

 菅首相は、この間携帯電話通話料引き下げ、不妊治療の保険適用、デジタル庁新設など国民受けする政策を打ち出した。

 また、先週は、ベトナムとインドネシアを訪問、外交デビューを果たした。その目的として両国への経済協力を約束する傍ら、南シナ海進出を露わにする中国を牽制することだった。

 この間、菅首相の本質を表したのが日本学術会議問題だ。学術会議から105名の会員の任命申請が出されたが、その内、6名について任命を拒否、その理由の説明が今日までなされていない。

 そればかりか、問題の本質をすり替えるように、学術会議の有り方について事立てて検証することになった。

 この問題については、中国1000人計画と学術会議が癒着しているというフェイク情報が出回り、橋下徹元大阪市長や、自民党の甘利明税調会長がこれに乗って学術会議をSNSで批判したが、後で訂正お詫びするというお騒がせが蔓延した。

 日本学術会議はじめ、任命されなかった6名の学者から、首相にその説明を求めている。立憲民主党はじめ野党からも菅首相に何度も説明を求めているが、首相は「総合的、俯瞰的な理由」一点張りで説明を回避している。

 このような状況から、当初、ANNの世論調査で62.3%だった支持率が56.1%と6,2%下落するなど各社の調査でも軒並み支持率が下がっている。

 明日から開かれる臨時国会で、明日は菅首相の初の所信表明演説、翌日から代表質問、衆参の予算委員会と続くが、この中で、野党が学術会議問題を中心に追及する。

 菅首相が6名の任命を拒否した理由は明確だ。この6名の学者は安部晋三内閣時に、安保法制など政府の方針を批判したからだ。

 従って、菅首相は任命しなかった理由を説明できる分けがない。

 菅首相は、国会ではどのようにして逃げ切ろうとしているのか。どう批判されようと「総合的、俯瞰的理由により」を連発して、時間の過ぎ去るのを待つような気がしてならない。「関連:10月23日

 

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