正さん日記

世の中思いにつれて

菅首相、陰険さ露わ。6名排除の説明せず、学術会議の検証にすり替え

2020-10-15 12:24:42 | 政治

 菅義偉首相は、やはり安倍晋三前首相と同じ陰険な政治姿勢の持ち主ということが日に日に露わになっている。

 学術会議会員6名の任命申請を拒否し、その理由をまったく語らないのにも関わらず、学術会議の有り方について自民党に検証を求めた。

 自民党は、早速検証チームを作って、検証に取り掛かり早期にその内容を示すことになった。

 また、政府内でも河野太郎行革相が、学術会議を行革の対象にすると述べ、党の検証結果と合わせて学術会議に対し、何らかの改変を求めることになる。

 多分、学術会議は政府機関の1つとして、年間予算10億円を支出しているので、検証の結果として予算の削減を企てることが予測される。つまり兵糧攻めにして学術会議に言うことを聞かせるつもりのようだ。

 学術会議は、かつて安倍政権から輸出武器についての研究を求められたが、受け入れなかったため、政権から目を付けられている。

 また、今回任命を拒否した6名が、「安全保障法制」に反対したように、状況次第で政府方針に従う姿勢を見せないため、政権としてはいらだちが募っているようだ。

 その延長線で、今回の6名の任命拒否が行われ、それを批判されると、待っていましたとばかり会議の検証に取り掛かったのだろう。

 このような菅政権の行為に対し、学術会議や野党は問題の核心をすり替えるものだと強く抗議している。

 この他、甘利明党税調会長が、学術会議と中国の「1000人会」と結び付けて、会議が反国家行動をしているようにSNSに投稿、これが虚偽と指摘され「お詫びして訂正」したようにやっていることが悪質だ。

 また、このフェイク情報に悪乗りして、野党から自民党に鞍替えした長島明久氏や細野豪志氏が、同じような情報をSNSに投稿、これまた「お詫びして訂正」するというおまけがついた。

 長島、細野氏は、自民党に忠節を尽くして「みこ取り」をした感じだが、何とも哀れな感じだ。

 私見だが、学術会議は、政府が10億円程度の予算をつけているだけで、独立性を損なうことになるようなら、いっそのこと予算を返上、政府から真に独立した組織に改編した方が、会議と国民のためになるのではなかろうか。

 菅首相に対して、6名の任命拒否をした理由の説明と、即刻、6名を任命するよう求めて、380団体が抗議と要望の意思をアピールしている。

 野党は、実質的に6名を切ったという杉田和博官房副長官の国会招致を求めているが、自民党は絶対受け入れない姿勢だ。

 考えようによっては、森加計、サクラよりもっと罪が重い学術会議への干渉を露わにする菅首相は、安倍前首相と同等の陰険な政治姿勢の持ち主のように思われる。「関連:10月14日

 

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