鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

蝋人形の館

2007-08-14 10:30:33 | 映画(ホラー)
「蝋人形の館」
監督:ジャウム・コレット・セラ
出演:エリシャ・カスバート、チャド・マイケル・マーレイ、パリス・ヒルトン他

公式ページ
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以前から気になっていたコレですが、行きつけのレンタル屋では、
タイミングが悪くて、なかなか借りられませんでした。
今回、実家に帰ったら兄が買ってあったので(笑)、見てきましたよー。

幽霊系ではなく、猟奇殺人ホラー。
グロ度は…どうなんだろう。それほど凄い死に方では無いと思うけど…
生きながら溶けた蝋を吹き付けられて蝋人形化されてしまう
(見えないけど多分全身大火傷)のは、映像としてグロい部類に入るのでしょうか?
たいした流血も無く、私感覚では「このくらいがちょうどいいかな?」ってレベル。

物語は、リメイク作品らしい、お約束かつレトロちっくな作り。
私の世代のホラーファンなら、怖いながらもどこか懐かしい印象を感じるかもしれない。
でも、話は古くとも、最近の映像技術の進歩も加わって、なかなか見応えある出来と思うー。
ことに脱出間際のシーンがね! 全部蝋作りの建物が溶け崩れていく様子は圧巻。
しかし、こういうのって、日光では溶けないものなのかな? 
夏とか、建物ごとヘニョりそうな気も。

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カーリーとその恋人ウェイド、ペイジとその恋人ブレイク、
カーリーの兄のニックとその友人ドールトンの6人は、
大学フットボールの試合を見るため、2台の車でスタジアムを目指していた。
途中、森でテントを張り、1泊することとなった6人だったが、
どこからともなくたちこめる悪臭や、無言で彼らを見つめる不気味なトラックとの
いざこざで、どこか後味の悪い夜となる。
翌朝、車の一台が故障していることに気付き、6人は二手に分かれることになった。
ウェイドとカーリーは、車の修理をするために、近くにある町へ。
ニック、ドールトン、ペイジ、ブレイクは、一足先にフットボールの試合へ…

そして、ウェイドとカーリーがたどり着いた町は、小奇麗ではあったが、
街中にはまるで人影がなく、ガソリンスタンドにも店員の姿はない。
音楽の音に惹かれて教会へ向かうと、そこは葬儀の真っ最中。
そこにいた男こそがスタンドの店主だったらしく、
事情を聞いた男は、今は葬儀の最中だから、30分ほどしてから
ガソリンスタンドに来て欲しいと二人に告げる。

手持ち無沙汰な二人は、やがて、町の中でひときわ目立つ大きな建物…
蝋人形館へと足を向けるのだった。

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死体を塗りこめた蝋人形だけが住む町、というのは大仕掛けで楽しい~
教会で葬式に参列する人々も、映画館でスクリーンに見入る人々も、
時折カーテン越しに外を覗くのも、すべて、蝋人形(死体入り)。

登場人物の中では、オニイちゃんがとっても頼りになります。
最初は粗暴な印象ですが、結局のところ、それが全ていい方向に繋がるんですね。
ともかく、キャンプしていた時に、彼が車に対して石を投げていなければ、
カーリーはどこに逃げ出す間もなく、第二の犠牲者になっていたことでしょう。
まっさきに犠牲になった彼氏より、ずっと魅力的ィ。

色々と最近ウワサになっていたパリス・ヒルトンですが、さほど出番はありません。
最初から最後まで彼氏とイチャイチャしつつ、最後は殺されるだけの役です。
つか、せっかくの綺麗どころなのだから、彼女の蝋人形を見たかった
…などと考えてしまうのはアレでしょうか。

いくら天才でも、手作りで一晩にいくつも蝋人形を仕上げるのは、時間的にムリ!
というのはわかるんだけどさー。
登場人物でちゃんと(?)蝋人形化されたのが主人公のカレシ一人だからな…
『これだけ登場人物がいるんだから、一人、また一人と人形化した友人を見つけていくのか?』
とか期待していただけに、とりあえず皆、殺しただけで終ってしまったのが少し残念。


さて、レビューを見ると、この映画はお色気描写もひとつのウリだったようなのですが…
私自身はオンナなせいか、特に気がつきませんでしたねぇ。
それそのもの!ってシーンがあるわけでなし。
「主人公がタンクトップでノーブラだ!しかも巨乳だ!」って言っても、別になぁ。
パリスのセクシーダンス場面も、ちゃんと隠すとこは隠してるしなぁ…
…これで喜ぶのは中学生くらいまで、という感じかなー…

や、とりあえず面白かったですよ~
ジャパホラーは、最近、ラストシーン見ても「どうなったのコレ?」って話が多かったから、
ここまでクッキリとした殺人鬼が出てくる話が爽快に感じました。
わかりやすいやね。


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