鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

「エクステ」

2008-01-28 15:23:32 | 映画(ホラー)

「エクステ」
監督:園子温
出演:栗山千明、大杉漣、佐藤めぐみ、つぐみ、他

公式サイト

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公式サイト開いて、コーヒー吹きそうになりました。
まさに臨毛体験!! ぎゃはははー!

さて、大笑いの公式サイトとウラハラに、映画の内容はオーソドックス。
『虐げられたものの復讐劇(でもちょっと的ハズレ♪)』でした。

この映画の何が見どころかと言われれば『生理的嫌悪感』でしょうね。
口の中とか皮膚の中、目の中(!)を、髪の毛がざわざわ動き回るシーンは、
なんか見てて体中が痒くなるー。

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横浜港に到着したコンテナの中から見つかった、外国の少女の死体。
コンテナ一杯にみっしりと詰まった髪の毛の中から発見された彼女は、
内臓を全て抜き取られており、おそらく、臓器密売組織の犠牲者と思われた。
そして、一通りの検死を終えた彼女の死体は、安置所にひきとられ…
そのまま、姿を消したのだった。

主人公・優子は、かつて実の姉から虐待を受けていた過去の持ち主。
今は家を出て、友人と一緒に暮らしていたが、
そこに、姉が小さな娘を連れてやってくる。
断りきれずに、嫌々ながらも姪を預かることとなった優子だったが、
姪の身体に残る無数の虐待の痕を見て、
助けてあげたい、という気持ちを強く抱くようになる。

そして、優子が美容師のタマゴとして働く美容室に、
ある日、エクステを売っているという男が現れる。
見た目も異様であり、優子とその姪の髪をじっと見つめる奇妙な男だったが、
扱うエクステはとても上等。美容室で、試しに使った結果も好評だった。

だが、そのエクステを使ったものたちは、何故か次々と、
不可解な死を迎えていく。

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大杉漣が髪フェチの変質者を好演(?)していました。
怖いとかブキミというよりは、見てて笑いしか出てこないんですけどね。
髪の伸び続ける少女死体役の人形は、ちょっとブキミながらも美しい出来栄え。
ホラーのよく似合う栗山千明は、今回は幽霊でも殺人鬼でもなく、
最後まで生き残るヒロイン・優子役です。

美容師さんって、お互いにカットモデルになったりするせいか、
みんな髪の毛をコテコテに加工してる人が多いように思うんですが。
こんな真っ直ぐ黒々ツヤツヤの、未加工100パーセントの長髪では、
客はかえって美容師としての腕に不安を感じるよーな気もします。
(自分で自分のアタマはカットしないだろうけどさ。気分的にネ)

しかし、結局、死体の少女は内臓を奪われたことよりも、
髪の毛切られたことのほうがショックだったんでしょうかねぇ。
死んでも髪の毛だけでなく、目だの口だのからもひたすら毛を生やして、
部屋中を埋め尽くす…ってどんな執念やねん!

とりあえず、今回の犠牲者たちは、何の関係もない人が一部いる他は…
あんまり同情的になれないタイプばかりでしたので、
見ていてこころおきなく楽しめるホラーではありました。

ただ残念だったのは、自分の娘を奴隷のように躾けて虐待していた、
主人公優子の姉とそのオトコが犠牲になるシーンで…
あんまり二人が怯えていないように見えたこと。
こういうタイプの人達には、ぜひとも恐怖に絶叫し、
自分の死を実感し怯えながらの最期を迎えて欲しいものです。
(いや、あくまでフィクションの中の話ですからね)


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