日に日に陽射しが強くなって来ました。
大好きなトチノキの葉っぱが
楕円形の影をくっきりと浮かび上がらせています。
もう初夏を通り越して夏です。
たまった新聞を駆け足で読んでいたら
気になる記事がありました。
ここのところ何かとかまびすしい憲法論議。
ある憲法学者の指摘によると
憲法改正には「850億円」もの費用がかかるそうです。
改正の是非には国民投票が必要ですから
おそらくその費用も含めての積算なのでしょう。
正直、ちょっと驚きました。
この財政難の折柄、そこまで大金(税金)を使ってまで
本当にいま憲法を改正するあるのか?
憲法改正はそこまで差し迫った喫緊の課題なのか?
自分の名を歴史に残したいという
安倍首相の野望と身勝手だけで決めていい問題なのか?
あの人の言動は呆れ果てることばかりです。
恥ずかしながら・・・
私はカンタンという昆虫の存在を知りませんでした。(笑)
昆虫の名前は知らないけれど
でも、憲法改正はそんなに「カンタン」な問題ではありません。
憲法施行70年の記念すべき年ですから
憲法論議が盛んになることは大いに結構ではありますが
それと憲法を改正することとは違います。
首相は唐突に「機は熟した」などと勝手に言い出して
2020年までの改正スケジュールまで目ざしているそうですが
オイ、憲法改正はオリンピックじゃねえぞ!
オレは昔から読売新聞が大嫌いだから読んでねえんだよ!
なんてついついガラが悪くなってしまいますが
憲法改正に850億円!
果たしてそこまでしてやる必要があるのか?
いまやるべきことは他にあるでしょ!
皆さん、どう思いますか?
論議することさえタブー視するムキもおられるかもしれませんが、憲法を聖域とするのはいけません。
850億、確かに安からぬお金ですが、憲法改正がほんとうに必要なら850億であろうが、1000億であろうが、出費すればいい。大切なのは、それだけにお金を使って、憲法改正すべきと、国民に納得させるかどうかですね。残念ながら私の見るところ、安倍さんには、まだそこまで説得力はありません。
しかし、昨今の東アジアの情勢を観るに、憲法、とくに9条がこのままでいいとは思えぬ人が増えていることは事実でしょう。ある意味、金正恩は安倍さんの最大の応援者でしょう。
阪神ファンの私は、もちろん読売新聞なんか読みません。
あの三代目のバカ息子にそのような「忖度」があるとも思えませんが
確かに北朝鮮情勢は安倍首相にとっては大いなる「追い風」ですねえ。
内心、しめしめとほくそ笑んでいるのかも知れません。
憲法論議が本当に深まれば自然に道は見えて来るとは思いますが
私は彼に現行憲法への敬意、リスペクトがないのが一番不満です。
先人がどれほど知恵を絞って現在の平和憲法を生み出したのか?
なぜ70年もの間、日本は戦争をしないで済んだのか?
それを真剣に考えないで、都合が悪くなったから憲法を変えるのでは
結局、従来の解釈論から永遠に脱しきれないと思うのです。
http://sasurai.biz/0003105.html
単なる懐旧趣味ならいいのですが、とても危険な思想を感じます。
確かに「共謀罪」にしても、背景にあるのは警察力の強化ですし
ドンドン監視社会に突き進んで行きそうですね。