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3月になりました


 3月になりました。いくぶん寒さもましになりました。春遠からじといったところでしょうか。寒いのが苦手な私としては、待ち望んだ季節がやってきます。
 2017年になってもう、まるまる2ヶ月が過ぎました。今年の冒頭、1月の5日に前立腺の手術をうけました。あれから2ヶ月になります。まだ尿もれは残っておりますが、それ以外、体調はいいです。お酒も飲めるようになりました。
 3月といっても別段、これという予定はありません。SF仲間との会合が2回あります。このときお仲間と飲むお酒が、外で飲む初めてのお酒かというと違います。実は2月の24日に家人とささやかな快気祝いをやりました。
福あかりというお店です。阪急御影駅の北側にあります。そば屋さんですが他の献立も充実してます。このお店、そばもおいしく、おちついた雰囲気でお料理も良心的でていねいに調理してることがよく判ります。夜のふく蕎麦酒膳コースをいただきました。まとまったよい献立でした。ただ1品1品をとらえると、例えば天ぷらは私の天ぷらの方がカラッと揚がっておいしいです。このお店、気に入って新そばの季節には毎年来てます。昨年は入院してましたし禁酒でしたので、禁酒あけの2月に行ったしだいです。
3月の11日には明石に魚の買出しに行く予定です。明石の魚の棚商店街では昼網といって、その日の午前中に獲れた魚がお昼には店頭に並びます。有名な明石のタコや明石鯛が生きたまま売られています。
3月20日の春分の日には姫路に行きます。兵庫県立歴史博物館で行われている「人間国宝・桂米朝とその時代」展を見に行こうと思っています。この日が最終日です。姫路は米朝師匠の出生地。米朝師匠のご子息で桂米團治さんの弟さんがこの博物館の学芸課長をやっておられます。貴重かつ興味深い資料が見れるでしょう。
3月22日は病院行きです。神鋼記念病院の泌尿器科に行きます。これで無罪放免されるのではと期待しております。   
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ブラタモリ神戸に来る

 小生はあまりテレビを観ない。昨年は面白かったから「真田丸」を観ていたが、今年のNHKの大河ドラマは観ない。プロ野球が始まれば阪神タイガースの試合を観るが、ドラマ、バラエティのたぐいはあまり観ない。そんな小生でも「ブラタモリ」は観ている。
 タモリさんは本物の教養人だと思う、そのタモリさんの博識ぶりと人柄、それにその土地ならではの成り立ちなど、なかなか興味深い。面白い番組である。そのブラタモリが、わが街神戸に来た。
 小生、生まれは西宮だが、神戸にはもう50年以上住んでいる。幼稚園から小学校、中学、高校とぜんぶ神戸市立であった。神戸はきれいで住みやすい、非常に良い街であると小生は思う。
 ブラタモリでは前回と今回、2回にわたって神戸をブラブラしていた。前回は、「神戸の港」-神戸はなぜ1300年も良港なのか?―。神戸港は今年開港150年を迎える。ところが神戸港の歴史はもっと古く、奈良時代から港として栄えてきた。平清盛が神戸中興の祖として大和田泊を整備したのも大きいが。
 なぜ神戸が良港なのか。海底が深く大型船が接岸できる。良い水が六甲山系から湧き出している。そして神戸港のかたち。その港のかたちを作ったモノはなにか。六甲連山は海と並行していない。斜めに傾斜している所がある。それが神戸港の形成に大きく関係している。
 2回目、今回は港ではなく神戸の街。―神戸はなぜハイカラなのか―。タモリさんと近江さんがまずいったのは神戸観光の大定番、異人館。途中、外国の人とすれちがうがまったく違和感がない。これは本当だ。小生(雫石)中学や高校の同級生に華僑の子供がいたが、違和感なく仲良くしてた。
 ハイカラ。西洋風でしゃれていること。日本古来の和風に海外から入ってきた文物がふれて新しい「美」ができたということではないだろうか。
 明治になり日本は開国した。横浜、長崎、函館などに港が開港した。それらの土地には外国人専用の居留地が作られた。神戸にも居留地が作られた。ところが神戸だけは、日本人と外国人が混ざって住む雑居地がある。しかもその雑居地が広い。この広い雑居地で多くの日本人が外国人と交流を持った。とうぜん、外国の文化風習も神戸の雑居地では知られるようになったというわけだ。
 この番組、いつも観ているが、タモリさんと近江さんが、どれぐらいの距離をブラブラしてるのか、もひとつよく判らなかった。それが今回は地元神戸。どれぐらいの距離をお二方が歩いているのは実感をもってよく判った。
 それにしても「ハイカラ神戸」は一昨年亡くなった畏友西秋生のライフワークともいうべきテーマだ。「ハイカラ神戸幻視行」という著作もある。彼がご存命ならタモリさんの案内人として適役だったのだが。残念だ。
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タクシードライバー


監督 マーティン・スコセッシ
出演 ロバート・デ・ニーロ、ジョディ・フォスター、シビル・シェパード

正義のない「力」は暴力である。教養のない「正義」は狂気といっていいだろう。なにも高学歴や博学な知識の持ち主が教養あるわけではない。学歴、知識、は正義の必要条件ではあるが充分条件ではない。事実、小生の古い知人でこういうご仁がいる。そのご仁、だれもが認める名門大学の出身である。該博な知識学識の持ち主で、だれと口論しても負けない。そのご仁を小生の車に乗せた事がある。目的地に着いた。もぞもぞしててなかなか降りない。車のドアの開けたかを知らないのだ。このご仁は教養ある人といえるだろうか。ここでいう教養とは広い意味だとご理解いただきたい。
トラヴィスは元海兵隊ベトナム帰り。戦争の後遺症か不眠症。夜、眠れない。無為に夜を過ごすのならばと、タクシードライバーになる。夜のニューヨークを走る。運転しながらつぶやく「この街はくさっている。人間はクズばかりだ。掃除が必要だ」
トラヴィス本人は「学歴は普通だ」といっているが、哀しいほどに無教養だ。大統領候補事務所の美人をデートに連れ出すことには成功する。二人で映画を観に行く。で、行った映画というのがポルノ。普通、初デートでポルノ映画に行くか?トラヴィスはそれが不思議に思っていない。
トラヴィスの「正義」はますますこうじてきて、必殺仕置き人にでもなったつもりか、銃を買い込み、肉体を鍛え、射撃の練習をする。
そして実行する。大統領候補を暗殺しようとするが失敗。次は13歳の少女を助ける。その少女、売春をさせられている。少女を囲っている組織に殴りこみ多くの人間を撃ち殺す。
トラヴィスは少女を助けた英雄とされ賞賛され、少女の親からは感謝の手紙をもらう。
トラヴィスは今夜もニューヨークの街を流す。トラヴィスの「正義」を抱いて今日も走る。  
終わり方が怖い。狂気を秘めた人間が、夜の大都会に野放しにされているのだ。 
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播州ラーメン


 ごらんのとおりラーメンです。うまそうでしょう。ラーメンといいますと、各地にお国自慢のラーメンがありますね。札幌ラーメン、博多ラーメン、喜多方ラーメン、和歌山ラーメンなどが有名ですが、まだまだ知られていない郷土のラーメンがあります。私は地元神戸のお隣明石にちなんで明石ラーメンというのを考えました。
 ここ兵庫県は兵庫5国といいまして、摂津、丹波、但馬、播磨、淡路の五つの地域で構成されています。明石はこのうちの播磨の国に入ります。明石と同じ播磨に西脇市があります。このラーメンは西脇の特産ラーメンで播州ラーメンといいます。
 見た目はごく普通のラーメンに見えますが、スープが違います。甘めのスープです。玉ねぎとりんごを使って甘みを出します。味つけは砂糖、味醂、醬油です。
 西脇はかっては繊維産業が盛んで、全国から中学を卒業した女の子が女工さんとして、数多く働いておったそうです。その若い女の子の口にあわせて甘めのラーメンができたそうです。
 なんてエラそうな知ったかぶりしてますが、私は播州ラーメンを食べたことがありません。ネットなんかで調べてこれをつくったのです。おいしかったですよ。機会があればぜひ西脇まで食べに行きたいと思っております。
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サーロインステーキ


 ワシは貧乏人やが、たまには贅沢してもバチは当たらんやろ。ワシは食い意地がはっとるさかい食いもんで贅沢しちゃろやないけ。ワシら日本人の贅沢ちゅうと、やっぱ牛肉やな。
 牛肉、ワシが住んどる神戸は神戸牛ちゅうブランドもんがあるけど、ワシはそないなもん食うたことあらへん。いつもアメリカかオーストラリアからの輸入もんの牛肉や。
 あらがわにでも食いにいったろかと思った。なんでも世界でゆいいつミシュランで星ふたつをもろたステーキ屋なんやて。ワシはそないな南蛮のゴム輪帯屋のいうことんなんぞは知らんけど、一度はあらがわでステーキを食いたいと思うておった。しかし、さすがにあらがわは贅沢過ぎる。高津の富クジでネの1365番が当たったら、あらがわでステーキを食うて、JR西のトワイライトエクスプレス瑞風のスウィートに乗って旅行に出ちゃろかいな。
 ま、それは高津の富が当たってからのこととして、今回は肉を買って来て自分でステーキを焼くことにしたで。
 三宮のそごうの地下の大井精肉店に買いに行った。一番高いサーロインを買うた。万札が1枚財布からのうなった。
 家に帰って来た。さて焼こうか。まず、焼く前に冷蔵庫から出して肉を室温にもどしとかなあかん。ごちゃごちゃせんと余計なソースなんぞ作らんと、シンプルに塩と胡椒だけで食う。焼くのはサラダ油やのうて牛脂を使うで。両面を強火で焼いて、フライパンを火から外し、いったん冷す。それから弱火で加熱。あと焼いてる時間で、レア、ミディアム、ウェルダンと調整したらええねん。
 さて焼けた。食おうか。1枚5000円の肉はどんなもんかいの。うまい。うまいけど、びっくりするほどのもんやなかった。この肉、見事な霜降り。脂肪が多いわけやから、やわらかいけど、肉本来の旨みはゆうほど多なかった。日本人は牛肉ちゅうと霜降り信仰があって、霜降りをありがたがるけど、脂肪は本来は味のないもんや。肉のほんまの旨みは赤身や。こんどは霜降りやのうて赤身の多い肉でステーキを焼いてみようぞ。
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とつぜんSFノート 第86回

 SFは売れないんだな。売れないから書店も積極的に売ろうとしない。小生はSFマガジンを定期購読している。偶数月の25日になると、早川から送ってくる。定期購読者あてに案内が来ていたから「SFが読みたい2017年版」を先日送ってもらった。ふむ、なるほど。国内1位があれで、海外1位がこれか。
 翌日、三宮センター街のジュンク堂をのぞいた。国内1位のあれも海外1位のこれも、置いてはあったが、普通に棚に入れてあった。
「このミステリーがすごい」も毎年読んでいる。こちらの国内1位はそれで、海外1位はなにだ。「このミス」は毎年12月に発売される。この時も「このミス」発売翌日にジュンク堂をのぞいた。国内1位のそれと海外1位のなには、「このミス1位」とPOP付で平積みで売られていた。
 SFとミステリー。この差はなんなんだ。本が売れていない。その売れない本のなかでもSFは特に売れていないわけ。売れない本の中でも、かろうじて売れているのはお説教本。精神科医だとか牧師だとか坊主、学校の先生、かような連中の年寄りが、「与えられた場所で咲きなさい」などと、説教をたれる。それを喜んで読んでいる人がいる。ま、人それぞれで、人の価値観はとやかくいうつもりはないが、小生はかような本はタダでもらっても読まない。世の中、よほど説教をくらいたいムキがいると見える。
 それはそれとして、なぜSFが売れないのか。ま、考えてみたらSFなんてもんは昔から、あまり売れるモノではなかった。開闢以来、日本で一番売れたSFは小松左京の「日本沈没」だろう。あれはプレートテクトニクス理論を元にした最新の地球物理学ハードSFである。
 SFの本家というか、直球ど真ん中ストライクは、ハードSFであろう。科学を元に、空想の翼を飛ばし、うんと風呂敷を広げまくる。SFの持つ面白=センス・オブ・ワンダーを味わえるのがハードSFではないだろうか。センス・オブ・ワンダー、なんといっていいかな。思いもかけぬ事象を見て、感動すること。わかりやすくいえば「びっくりすてき」ということだろう。だから、素直にみればSFは面白いのである。ところがSFというと敬遠するムキが多い。なぜか。SFは難しい言葉が出てくるから、よく判らん、ということだろう。確かに「シュレジンガーの猫」だの「事象の地平線」だの「赤方偏移」だの、よー判らん言葉が出てくる。なんのこっちゃらちんぷんかんぷんである。しかし、かような言葉はあくまでSF村の方言であって、いってることは普通の小説と同じなのだ。
 一番売れたSF「日本沈没」でもプレートテクトニクスなる難しげな理屈がでてくるが、ようするに地球の表面の大地は動いている。日本列島はその動いてる大地にの境目にある。その境目の片一方がとつぜん外れた。つっかい棒がなくなった日本列島がズズズと沈む、わあ、えらいこっちゃ、という小説である。ほんまにあったらエライことなことを、いかにもほんまそうに思わせて、ご機嫌をうかがう。これがSFのキモではないだろうか。虚心坦懐に読めばSFはたいへんに面白いのである。
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サピエンス全史


 ユヴァル・ノア・ハラリ 柴田裕之訳 河出書房新社

 ホモ・サピエンスのきみが、同じような体格のネアンデルタール人と1対1の素手のケンカをやれば100%きみは負ける。きみが格闘技の達人であっても負けるだろう。きみでなくとも、アレサンドル・カレリンでも木村政彦でもたぶん負けるだろう。ところが、きみが100人ともだちを集めて、100人のネアンデルタール人とケンカすれば、100%きみが勝つ。
 原始人にもいろいろあった。10万年前、ホモ・サピエンス、ホモ・ネアンデルタールレンシス、ホモ・エレクトスなど。ホモ・サピエンスだけが生き残り、他のホモ属はみんな絶滅してしまった。だからきみもわたしもここにいるわけだ。
 ホモ・サピエンスたるきみやわたしはなぜここにいるのか。ホモ・サピエンスはなぜ他のホモ属を出し抜き、あまつさえ全生命のトップにまで上り詰めたか。
 7万年前、ホモ・サピエンスの脳の中で大きな変化が起こった。だから100対100のケンカで体力で勝るネアンデルタールに勝てるのだ。
 三つの「革命」がホモ・サピエンスに「文明」をもたらし、この地球の支配者たらしめているのだ。「認知革命」「農業革命」そして「産業革命」
 ホモ・サピエンスはなぜこれらの「革命」を成し遂げられたのか。「虚構を信じる力」があったからだ。例えば「貨幣」あんなものは、ただの貝殻であり、石ころである。現代でもただの金属片で紙切れだ。これらのモノが価値あるものとの「虚構」を信じることができるから、今の経済は回っている。
 上手いたとえ話を使いながら展開する論はわかりやすく、知的興奮を誘う。ホモ・サピエンスのはるか太古から未来まで、リニアに語られるサピエンス史は長編SFを読むがごとき面白さである。
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前立腺風雲録 第1回

 今年の1月5日に前立腺肥大の手術を受けた。手術だから根本的な治療ということになる。今日は2月22日。術後2か月近くたった。これで前立腺騒動もひとくぎりついたといえよう。そこで、これから小生の前立腺をめぐる話を書いていこうと思う。
 前立腺肥大。男性だけの症状だ。なぜ前立腺が肥大するのかよく判ってない。男性ホルモンがワザしているらしい。50歳以上で30%、60歳以上で60%、70歳以上で80%の男性が前立腺肥大になる。
 ことの始まりは8年前にさかのぼる。2008年6月23日会社の健康診断。尿に潜血反応があるといわれた。念のため泌尿器科の診断を受けた方がいいといわれる。
 芦屋の吉田泌尿器科へ行く。ここで受けた尿検査では潜血反応はなし。小生の年齢を聞いて、尿の出方について聞かれる。そういえば、最近、おしっこの勢いがなくなったし、キレも悪い。残尿感があるし、頻尿ぎみで、夜中に何度もおしっこに起きる。と、いうようなことをいうと、前立腺が肥大しているかもしれない。血液検査をしましょう。ということで採血される。
 三日後、6月27日、吉田泌尿器科へ血液検査の結果を聞きに行く。
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零戦がB29の下請け

 小生は通勤に神戸市営地下鉄海岸線を使っている。神戸でJRから海岸線に乗り換える。朝はハーバーランドで地下鉄に乗ったときは、ほぼ満員で座れないことが多い。その多くの乗客は和田岬で降りて、そこからは座れる。ここで降りる人のほとんどは三菱の人だろう。ここには三菱電機神戸製作所と三菱重工神戸造船所がある。三菱村といっていいだろう。
三菱重工神戸造船所。造船所とはいいつつも今は潜水艦しか造ってない。それも川崎造船と交代だ。川崎造船もこのすぐ近くだ。日本の潜水艦はすべてこの二つに造船所で建造されている。だいじょうぶなんだろうか。万が一、一朝ことあらば、神戸のこの狭い地域にミサイルを撃ちこまれれば、日本で潜水艦が造れなくなる。修理もできなくなるだろう。戦略的なことを考えて潜水艦の建造計画を立てているのだろうか。
それはそれとして、造船は神戸の、いや日本のお家芸であった。その神戸の造船業で三菱の造船所は大きな割合をしめていた。それが商船の建造を止め、潜水艦だけを川崎と交代で建造。それ以外は何をしているのだろう。原発関係は福島の事故以来ダメ。船がダメなら飛行機ということでジェット機を造る算段であったが、頼みのMRJは予定がベタベタに遅れている。飛行機関係に多額のお金と人員をつぎ込んでいると聞く。なんでもボーイングの下請けをするとのこと。零戦を造っていた三菱がB29を造っていたボーイングの下請け。日米の和解もここに極まれり。 
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リップヴァンウィンクルの花嫁


監督 岩井俊二
出演 黒木華、綾野剛、CoCoo、原日出子、地曳豪、りりぃ

 不思議な映画である。3時間になんなんとする長尺の映画ではあるが、3時間はアッというまである。時間を感じさせない。タイトルの「リップヴァンウィンクル」ま、いわばアメリカ版浦島太郎といっていいかな。どっかで夢中になって過ごすうちに外界ではとんでもない時間が過ぎていた。この映画の「リップヴァンウィンクル」は主人公の友だちマシロのハンドルネームだが、主人公ナナミ自身が不可思議な遍歴ののち、とんでもない時間が過ぎていたからだろう。映画の中での現実の時間の経過は1年も過ぎていないだろう。しかし、ナナミにとっては恒星間旅行をしたほどの時間が経っている。そのナナミの不可思議ワールドを案内するメフィストフェレスが何でも屋の安室行舛(アムロユキマス。=セイラさんブライトさん、アムロ行きます!)
 ナナミは教師。といっても正式の教師ではなく非常勤の派遣教師。気弱で声も小さく教師をクビになり、コンビニのバイトで糊口をしのぐ。ただ一人だけネットで教えている女の子だけがゆいいつの教え子。そんなナナミ、SNSで知り合った男と結婚する。友人も親戚もないナナミは、結婚式の体裁を考えて何でも屋の安室にニセ者の代理親戚の派遣を頼む。ナナミも安室に頼まれてニセ家族のバイトをする。そして本業は「女優」だというマシロと知り合う。
 ナナミはマザコンのダンナとも離婚。メイドのバイト。バイト先にはマシロがいた。
 ナナミの両親も離婚している。家族も友人もいないナナミにとってバイトのニセ家族が、家族同様に仲良くしてくれる。ナナミにとってこの世界には、ニセモノの家族、「幸せの限度が低い」マシロ。メフィスト安室、そしてネットでつながったただ一人の教え子だけ。
 この世界が滅んでも3人だけ生きている。なにもない虚空にナナミ一人。前にパソコン。ネットでつながった根暗な教え子。そして「また困ったことがあればいってください」という安室。この3人おれば世界は動くのだ。
 なんといってもナナミの黒木華がいい。可憐でかわいいが、群衆に溶け込むと目立たない。黒木のメイド姿かわいい。弱そうだがほんとは強いのではないか。それに安室の綾野。うさん臭そう。なんぞこんたんがあるに違いない。こいつのほんとの目的はなんだと思わせて映画を最後まで見せる駆動力となる。マシロの母親役はシンガーソングライターのりりぃなんだな。強烈な存在感であったが彼女は昨年の11月に亡くなっている。この映画が遺作ではないか。
 ともかく、不思議な映画であった。
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厚い豚肉のお好み焼き


 お好み焼きや。粉もんやで。粉もんはうまいで。定期的に食わにゃおさまらん。粉もんは関西人のソールフードやさかいな。ワシも関西人やから月に一度は粉もんを作ってたべにゃあかんねん。
 粉もんちゅうてもいろいろある。ま、代表的なもんやったらタコ焼きとお好み焼きやな。今回はお好み焼きと行こう。お好み焼きの本場は大阪と、それに広島やけど、ワシはどっちかちゅうと大阪風のやつがええな。具はいろいろあるけど、定番は豚肉やな。今回も豚を使こうたで。その豚を一工夫した。お好み焼きの豚肉ちゅうと薄切りの肉やな。それを厚めの肉を使った。とんかつ用のロース肉でお好み焼きを作った。豚肉やからしっかり火を通さなあかん。肉だけ先にフライパンで焼いておいて、ホットプレートの生地の上にのっけて完成した。
 うん。ごちそう感のあるお好み焼きになったで。
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ブリカツ丼


 わたしは丼が好きです。主食であるご飯の上におかずが乗っかっています。1食をひとつの器で食べることができます。たいへんに合理的なお料理といえましょう。
 いろんな丼があります。5大丼といって天丼、牛丼、カツ丼、うな丼、親子丼ですかね。だれが決めたわけではありませんが、ま、この五つが代表的な丼物でしょう。わたしはこんなかでもカツ丼が特に好きです。三宮で外食するときは吉兵衛でカツ丼を食べることが多いです。自分でも作ります。いろんなカツ丼を作ります。チキンカツ丼を一度作りましたが、ほとんどがベースが豚肉を揚げたもの。とんかつですね。で、今回はまったく違った発想のカツ丼を作りました。豚や鶏ではなく魚を使ったカツ丼です。
 ブリカツ丼です。新潟県は佐渡の名物だそうです。日本海ではおいしいブリがとれますものね。作り方はいつもカツ丼とほとんど同じです。ブリの切り身を小麦粉卵パン粉をつけて揚げます。揚がったら、醤油、味醂、砂糖のタレをくぐらせて、丼めしの上に乗っけます。たいへん、おいしいです。ブリが旬の冬にはまた作りましょう。
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深海の怪物

「それ」が「そいつ」に当たった。このことは「そいつ」にとって、幸か不幸か判らない。しかし、「そいつ」の通り道にいた連中にとっては大いなる不幸であった。なぜなら「そいつ」はまだだれも見たことがない凶悪な怪物に変身したからだ。
「そいつ」は深い海の底にいた。マリンスノーが積もる海溝の底。目の前を横切る小生物を食指を伸ばして食べる。手近にいる異性と交接する。卵を産む。「そいつ」の行うことはそれだけ。そうなのだ、「そいつ」は卵を産むレベルの生命。こんな深海にいる生き物としては高等な方だろう。
「それ」が当たったことは「そいつ」自身は気がつかなかった。ただ、自分の身体がずいぶん大きくなったことは判った。それよりも、動ける。これにはびっくりした。今まで海底の岩盤に着床して、食指と生殖指だけをゆらゆら動かすだけであった。身体が岩盤から離れた。海中にゆらりと泳ぎだした。それにともなって、身体がさらに大きく、食指は長く太く強力になった。
 甲殻類がいる。ヤツは「そいつ」が主食。いつもヤツに食べられている。今は立場が逆転した。今は「そいつ」の方が大きい。
 食指がヤツに届いた。1本の食指はヤツの身体に巻きつく。締めつける。ギチギチギチ。キチン質でできた硬い甲羅が少しづつ変形していく。ヤツは動けない。もう1本の食指がヤツのハサミをつかんだ。ハサミで挟まれた。いままでは、そのハサミで挟まれて、岩盤から引きはがされて、むしゃむしゃと食べられていた。ハサミをつかんだ食指でぐんとひっぱる。ベキ。ハサミが取れた。もう1本のハサミも取れる。これでヤツは丸ごしだ。
 甲羅にひびがいった。パリン。甲羅が割れた。白い柔らかい肉があらわれた。食指で肉をほじくりだして食べる。むしゃむしゃむしゃ。中身を全部食べて、空っぽになった甲羅を投げ捨てる。「そいつ」はまた大きくなった。

 昨夜、午後7時26分ごろ、静岡県の広い範囲、駿河湾を中心に、静岡市、清水市、富士市、沼津市で異常に高い放射線量が検出された。この地域では78ミリシーベルを記録した。浜岡原発からの放射線もれは観測されず、この地域だけに限定した宇宙線の異常と考えられる。なお上空のバン・アレン帯に大きな空洞が見られるため、宇宙線の異常は間違いない。
 この地域の住民は将来、癌を発症する確立が高いため、今後は定期的に癌検診を行う必要がある。静岡県はそのための特別予算を県議会に計った。
 一番放射線量が高かったのは駿河湾の海上であって、サクラエビ漁漁船第2早山丸が当該海域で操業中であった。乗組員全員相当量の放射線を被爆しているおそれがあり、帰港後ただちに検査入院した。第2の第五福竜丸といわれている。

「そいつ」は喜びにうちふるえていた。今まで自分を締め付けていた「力」がぐんぐん弱くなっていく。進む先には「光」が見えてきた。
「光」それは「そいつ」が知らない概念である。今まで「そいつ」の世界ではなかった。あ、いや。あった。一部の生物に発光器官を備えているモノがいた。真っ暗な中にポツポツと「点」が見えることがあった。あれが「光」か。しかし、いま、「そいつ」の眼前にあるのは、全世界が輝いている。
「そいつ」の脳は食指の間にある。全身は大きくなったが、「そいつ」の身体で最も大きく変化したのは、その脳である。
「意識」がめばえた。「あれ」からずっと動いていた動作が止まった。上へ動く。上昇が止まった。「そいつ」は海面に出た。新世界がそこにあった。「空」がある。そして、向こうには「陸」がある。「そいつ」は本能に導かれるまま。陸を目指す。空腹だ。小さな生き物をいくら食べても満腹しない。「陸」には食べ物がいっぱいあるに違いない。
 と、その時、「そいつ」は自分の身体が宙に浮くのを感じた。なんだ。これは?

「しゅんちゃん。海に入ってはいけませんよ。放射能がいっぱいあるんですからね。それにもう帰りましょう。病院に行かなくては」
「おかあちゃん。見て、カモメがかわいいタコを食べてるよ」

「そいつ」は意識が遠のくのを感じた。これが「死」か。  
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とつぜん上方落語 第9回 鷺とり


 休日出勤の多いわたしでも日曜は休みのこともあります。先日、お天気の良い日曜日、芦屋川を散歩してました。カモやサギ、セキレイ、それに河口の近くにはカモメなどけっこう野鳥がおります。
 サギがおりました。これはアオサギでしょうか。シロサギもいましたが、シロサギは警戒心が強いのか、写真を撮らせてくれません。
 サギの出てくる落語といえば、なんといっても「鷺とり」ですね。わたしは桂枝雀師匠のをDVDで持ってますが大爆笑です。この落語ではサギを捕まえる方法としてサギに呼びかける方法が紹介されています。
 最初、大きな声で「サギ」と呼びます。するとサギは人間がいるなと思います。で、近寄って、さっきより小さな声で「サギ」といいます。するとサギは、「おや、遠ざかっているな」と安心するわけで。サギのすぐ後ろで、うんと小さな声で「サギ」といいいうとサギは、人間はうんと遠くへ行ったなと思うわけです。で、ワッとサギを捕まえるというすんぽうです。
 これを航空自衛隊の戦闘機の攻撃システムに採用するのです。高価な対空ミサイルよりよほど効果的で安あがりです。次期主力戦闘機のF35にはせひ採用してもらいたいものです。
 中国空軍の最新鋭ステルス戦闘機J-20が尖閣上空に出現。航空自衛隊のF35がスクランブル発進。日本が誇る秘密兵器「サギトリ」を搭載したF35です。空対空ミサイルなんぞは積んでません。
 まず遠くの方から大きな声で「J-20」と呼びます。あとはおわかりですね。J-20のケツにぴったりくっついて「J-20」で、うしろから20ミリバルカンで撃つ。「サギトリ」があれば20ミリバルカンがあれば充分です。上方落語は日本の防衛予算の削減に大いに役立ちます。安部晋三さん稲田朋美さん、上方落語を聞きましょう。
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病院へ。お酒解禁


 きょうは会社はお休みをいただきました。病院です。1月5日に前立腺の手術を受けました。術後診察です。
 予約時間の11時30分には神鋼記念病院に着きました。泌尿器科の待合室はたいへんな数の患者さんです。この病院は前立腺の手術では兵庫県で2番の実績があります。泌尿器科はこの病院の看板の一つでしょう。先客の数は多いですが、予約制ですので15分ほどで診察室に呼ばれました。
 出血は完全に止まっているし、尿もれも少なくなってきています。術後の経過は順調とのことです。排尿のあとエコーで膀胱を見られました。残尿も10ccほどで問題なしです。
 で、先生に聞きました。もちろんお酒です。お酒OKです。自転車に乗ってもいいです。9か月ぶりにお酒が飲めます。
 病院を出たあと、摂津本山駅で家人と待ち合わせ。ラ・ポストで昼食。平日のお昼ということで、男性のお客は小生ひとり。おばさんがぎっしり来てました。味は、まあイケました。ランチ1280円。いいじゃないですか。
 昼食の後、ぶらぶら坂道を上がって岡本の梅林へ。梅はひととおり咲いておりました。
 病院は3月も来なさいということですが、お酒解禁ということで、ひとくぎりついたといえましょう。で、このたびの顛末をこのブログに記録として残していこうと思います。来週の水曜日2月22日から新カテゴリー「前立腺風雲録」を開始します。同病の方の参考になればうれしいです。
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