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筒香の一発で岩貞くずれる

 岩貞VS今永。奪三振防御率ピッチャーどうしの投げ合い。きょうは岩貞の負け。やっぱり4番の一発はこわい。2回、岩貞、筒香に一発食らってガタガタ。ピッチャー今永にまで四球だして3点取られる。
 しかし打てんな。打順毎日ころころ変わっているが、これでええんちゃうか。
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イカのトマトソース煮込み

 
イカである。ワシはタコやイカといった軟体動物が好きでよく食う。日本は世界一のイカ食い国だそうで、ワシも日本のイカ食い王国の末席を汚させていただいておる。
イタリア、スペインといったラテンの国でも、日本と同じくタコやイカを好んで食う。イカと里芋のたいたんみたいな和食もええけど、きょうはイタリアンでせめてみようぞ、
イカをトマトソースで煮こんだぞ。むつかしいことはない。玉ねぎを炒め、リングに切ったイカを入れ(足も入れるぞ)赤ワインを注いで、少し煮詰めてトマトソースを入れて30分ほど煮る。
イカやタコといった軟体動物は中途半端に加熱するとかたくなる。サッと加熱するか、でなかったらじっくり加熱しよう。この場合でも最低30分は煮よう。最後にグリーンピースを散らしてできあがりや。   
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ミス、エラーの応酬。で、新井の一発でケリ

いちおう勝ったけど、なんとも低レベルな試合やったな。阪神、DeNA双方、ミスエラーで試合の流れがあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。で、結局、ケリをつけたのは新井の一発。ま、超変革中やからしゃあないけど、今年の阪神、もひとつ安定しませんな。今年はこれでええ。
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SFマガジン2016年6月号


SFマガジン2016年6月号 715

雫石鉄也ひとり人気カウンター

1位 失踪した旭涯人花嫁の謎 アリエット・ドボダール 小川隆訳
2位 天地がひっくり返った日 トマス・オルディ・フーヴェルト 鈴木潤訳
3位 月の合わせ鏡      早瀬耕
4位 双極人間は同情を嫌う  上遠野浩平
5位 牡蠣の惑星       松永天馬

連載

小角の城(第38回)           夢枕獏
椎名誠のニュートラル・コーナー(第51回)
天は蒼い大気の海、地は灼熱のマグマの海 椎名誠
マルドゥック・アノニマス(第9回)   冲方丁
青い海の宇宙港(第9回)        川端裕人
ウルトラマンF(最終回)        小林泰三
幻視百景(第2回)           酉島伝法
近代日本奇想小説史 大正・昭和篇(第27回) 横田順彌
SFのある文学誌(第46回)       長山靖生
にゅうもん! 西田藍の海外SF再入門(第10回) 西田藍
アニメもんのSF散歩(第10回)     藤津亮太
現代日本演劇のSF的諸相(第19回)   山崎健太

特集 やくしまるえつこのSF世界

 小生はSFは文芸であるとこころえる。確かにアートや漫画、アニメ、映画、音楽もSF的要素を色濃くもったモノがある。しかし、それはあくまでSFアートでありSF漫画でありSF音楽だ。コーヒー牛乳やコーヒーゼリーなども確かにコーヒーの要素があるが純然たるコーヒーではない。
 コーヒー専門誌といいつつも、レギュラーコーヒーはそっちのけでコーヒーのお菓子やコーヒーのフラッペばかり特集する雑誌はコーヒー専門誌とはいえぬだろう。最近のSFマガジンはそいういうことをやっているのである。
 前号はデヴィト・ボウイ特集。今号はやくしまるえつこ特集。アホか。やくしまるえつこってだれや。知らんぞ。薬師丸ひろ子なら知ってるが。
 隔月刊になって「英米SF受賞作特集」をしなくなったな。小生の記憶に間違いがなければ2014年3月号以来してないんじゃないか。ネビュラ賞やヒューゴー賞の受賞作を紹介しなくてもいいのか。そういうことはSF専門誌の大切な仕事だろう。
 小生の身近のSFもんには、最近のSFマガジンは読んでないし買ってないという人がけっこういる。本気で再考すべし。       
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とつぜん対談 第89回 三代目との対談

 おかしいなあ。約束の時間を1時間も過ぎてるぞ。あまり時間に正確ではない人だとは聞いていたが、ちょっと遅れすぎです。
 今日の対談相手は三代目さんです。三代目さんは、その名のとおり、会社の三代目社長さんです。あ、いらっしゃいました。

雫石
 どうも、お忙しいところを、よく来ていただきました。

三代目
 ぼくになにを聞きたい。ぼくはいそがしいんだ。

雫石
 すみませんね。あなたの会社の創業者はあなたのおじいさんですね。

三代目
 そうだよ。

雫石
 二代目社長はお父上ですね。

三代目
 そうだよ。それがなにか。

雫石
 あなたは世襲の三代目なんですね。お若いですね。いくつですか。

三代目
 28だけど。

雫石
 いつの入社ですか。

三代目
 2年前。

雫石 
 入社2年で社長!?その前は?

三代目
 大学。

雫石
 26まで大学。大学院ですか。

三代目
 いいや学部だけど。

雫石 
 どこの大学でしたっけ。

三代目
 東淀川大学

雫石
 2年留年ですか。

三代目
 ぼく、人気もんなんで大学が手放してくれなんだ。オヤジが大学に3億ほど寄付したらやっと卒業させてくれた。
 
雫石
 卒業してすぐ今の会社に。

三代目
 そうや。ぼくは優秀やから、いろんな企業から声がかかったけど、オヤジが急死してしゃあなかったんや。

雫石
 東淀川大学卒業生に企業が?父上が亡くなって、あなたが社長になるまでだれが社長でした。

三代目 
 オヤジが社長の時の専務や。

雫石
 その専務さんは今は?

三代目
 クビにしてやった。いろいろうるさいことばかりいうんで。

雫石
 その専務さんは父上といっしょに会社を大きくした功労者でしょう。

三代目
 あいつだけやない。オヤジにつかえた年寄り連中はみんなクビにしたった。

雫石 
 実務にたけたベテランがいなくてはこまるでしょう。例えば経理部門のトップはだれが?

三代目
 ああ、大学でぼくとサークルがいっしょやった友だちがウチの経理担当重役や。

雫石
 どんなサークルでした。

三代目
 カウチポテト研究会。あいつはそこの会計やったんやぞ。営業担当はカウ研の宴会部長といわれてた男や。資材購買担当は仕入れ係りや。

雫石
 カウ研の仕入れ係って?

三代目
 コンビニでポテトチップ買ってくるんや。

雫石
 そんな人が会社の資材購買。だいじょうぶですか。

三代目
 あいつはできる男や。それに社長がぼくだからOKなんだ。

雫石
 東淀川大学卒でできる男?で、あなた社長になって何か実績は。

三代目
 ああ。ぼくは業界の核爆弾男といわれているぞ。ぼくのやったことはものすごい破壊力なんだ。

雫石
 なにしましました。

三代目
 ぼくが社長になってから出荷するウチの全製品を半額にした。

雫石 
 そんなことをしたら利益があがらないでしょう。

三代目 
 従業員の給料も半額にした。

雫石
 従業員は食べていけないでしょう。

三代目 
 知らん。ぼくとぼくの友だちだけ豊かであればいいんだ。文句をいうやつはクビだ。

雫石
 業界は大混乱でしょう。

三代目
 業界団体が制裁を加えるらしいけど、そんなもんへでもないわ。

雫石 
 毎日どんな生活してます。

三代目
 11時ごろ目を覚ますな。車が迎えに来る。

雫石
 車というと。

三代目
 ロールスロイスや。芦屋の六麓荘のぼくの家まで迎えにきてくれるんや。

雫石
 会社ではどんな仕事。

三代目
 一日ユーチューブ見てる。ときどきハンコつくけど。

雫石
 社長がそんなんで会社はだいじょうぶですか。

三代目
 だいじょうぶに決まってる。ぼくが社長だからや。ぼくはエリートで経営の天才なんだ。なんせ東淀川大学カウチポテト部部長やったんやから。

雫石
 夜おそくまで仕事してるんでしょう。

三代目
 ぼくみたいな天才はムダに時間をかけない。午後4時には仕事終わる。

雫石
 夜はなにしてるんですか。

三代目
 キャバクラに行ってる。そこのねんちゃんとべちょべちょ遊んで、それからねえちゃんようけ引き連れてなんぞうまいもん食いにいくんや。

雫石 
 毎日ですか。

三代目
 そやな。

雫石 
 月に小遣いは?

三代目
 さあ、意識して小遣いつこうたことなから、よう判らんけど月500万ぐらいやろか。

雫石 
 聞くところによると、あなたの会社の従業員の平均月収は月15万ないんですよ。あなたひとりそんなぜいたくしていいんですか。

三代目
 ええねん。ぼくは三代目の天才でエリートなんやから。この会社はぼくのもんや。会社の金をどう使おうとぼくの自由や。

雫石
 それでいいんですかね。

三代目
 ええねん。 

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巨人の田口が打てん。新たな天敵か

 巨人先発の田口が打てん。6回3安打におさえこまれてしもうたわ。けど、7回、大和、福留の連打、ゴメスの四球で、その打てん田口にやっとマウンドを降りてもろて、次のマシソンが原口に四球。結局阪神の反撃はこれだけ。
 メッセンジャーのたびたびの好守備で流れが来たかと思うたけど、もうひと押し足らんかったな。
 それにしても巨人の田口、阪神の天敵にならなければいいが。
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だんじりの道


 5月の連休も終わった。(小生には連休なんぞはなかったけど)小生が住
いおる神戸の東灘は、5月の連休中というとだんじりの季節である。区内の各神社が、だんじりを繰り出して町内を巡行するのである。
 この写真はJR攝津本山駅の少し西、南北に走る道である。上はJRの線路。右側は車道である。写真には写ってないが左にも車道がある。このガードは3本の道があるわけ。では、真ん中の、黄色い標識でとうせんぼしてあり、中ほどに水がたまっている道は何か?車が通る道ではない。人が通る道でもない。だんじりが通る道である。車道や歩道をだんじりが通ってガードをくぐると、上がひっかかってしまう。だから少し低いだんじり専用の道を作ったというわけ。
 
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ダイナマイトどんどん


監督 岡本喜八
出演 菅原文太、宮下順子、北大路欣也、嵐寛寿郎、金子信雄、岸田森、フランキー堺、

 主演が菅原文太、共演が北大路欣也、金子信雄。プロデューサーが東映の大物俊藤浩滋。と、東映の本格的任侠映画の陣容に、監督が東宝の名監督岡本喜八。それに日活ロマンポルノの名花宮下順子、和製ドラキュラ岸田森、名優フランキー堺、それにアラカン嵐寛寿郎。こうしてみるとなんとも贅沢な映画であることか。内容も贅沢というか面白さてんこ盛りというか、コメディーであり、ヤクザ映画であり、スポーツ映画でもある。
 終戦直後の北九州。ヤクザの抗争が絶えない。業を煮やした警察は各組の親分さんを警察に集て提案した。
「お前ら野球で決着をつけろ」
 GHQの賛成もあって、こうして前代未聞のヤクザだけの野球大会が開催された。なんせ選手は全員ヤクザ極道者である。まともな野球になるはずがない。ピッチャーは投げる球はデッドボールがやたら多い。ラフプレーの続出で、まともに試合やっている時間よりも、乱闘やってる時間の方が多い。野球やってんのかケンカやってんのか判らない。
 抱腹絶倒、前代未聞の極道野球映画である。いやあ。面白かった。さすが岡本喜八である。  
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ヤクルトのルーキー原におさえこまれる

 ヤクルト先発の原におさえこまれてしもうたわ。けど、高山が1点かえたしたさかい良しとするか。
 しっかしヤクルトの打線はこわいな。こんな打線やのにヤクルトはなんで5位なんやろ。
 しかし、阪神の打線はきょうは打てかったな。ま、しゃあないわ。こんな日もあるわいな。江越が登録抹消。若いもんをつことんねんから、安定せえへんのんは承知の上やんか。今年の阪神はこんなんでもええんちゃうん。
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カツオ茶漬け


 5月だ。1年中でいちばん良い気候だといっていいだろう。で、5月といえばカツオだ。タタキで食べることが多いが、ちょっと変わった食べ方をした。お茶漬けだ。カツオの茶漬け。
 まず、カツオの刺身をヅケにする。すりばりでゴマをする。そこに醤油、味醂、酒をいれてカツオの刺身を漬けておく。20分ぐらいつければいいだろう。
 ホカホカご飯を用意する。しその葉をきざんでのっけて、その上にヅケにしたカツオを乗せ、海苔を散らす。あつあつの昆布だしをそそぐ。これでできあがり。おいしおす。
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焼豚うどん


 チャーシュー。焼豚である。豚肉を焼いたのである。うまいのである。この焼豚はラーメンの相棒として広く知られているが、たまにはラーメン以外の麺とも仕事をしたいとのご希望。で、だれと組みたいと聞いたら、うどんがいいとか。
 うどんと組ませてみた。素うどんに焼豚を乗せたぞ。豚の肉はラーメンの場合バラ肉を使うことが多いが、うどんには脂身が少ない方がいいだろう。もも肉のかたまりを使ったぞ。
 焼豚とはいいつつも正確には煮豚だな。もも肉のかたまりを、醤油、味醂、酒でコトコトと40分ほど煮る。一晩置く。
 さて翌日。煮豚をグリルに入れて表面に軽く焦げ目をつける。これをスライスしてうどんに乗っける。青ネギを散らしてできあがり。
 うん、焼豚の相棒、うどんは合格。
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今年の岩貞は2点あれば充分や

 今年の岩貞やったら2点あれば充分や。1回ルーキー板山のタイムリーで取った2点を岩貞、さしたるピンチもなくあぶなげなく7回まで守る。あとはドリス、マテオのヒゲ男二人がゼロにおさえる。
 しかし、うまいことまわっとるな。高山、横田がお疲れになったら、陽川、板山が打つし、ピッチャーも岩貞に加えて横山が出てきたし。少々打てんが、福留おじさんのお休みがあまりこたえてへんな。
 しかし、ヘイグが調子ようなったらどうすんねん。ゴメス、メッセンジャー、ドリス、マテオ。だれも落されへんやんか。
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チャチャヤング・ショートショート・マガジン 第3号


チャチャヤング・ショートショートの会

チャチャヤング・ショートショート・マガジン」の第3号が出た。2号から体裁が変わった。この3号は昨年9月に亡くなった西秋生追悼特集。40年来の友人を亡くすのはとてもつらい。もちろん小生も追悼文を寄稿した。
 追悼特集は西秋生の作品2編と、6氏からの追悼文と西氏ご夫人からの感謝の言葉。それに西氏が編集していた同人誌「風の翼」の編集後記、西秋生作品リスト。
 創作は次の10編。
「幻視者の死」(遺稿) 西秋生
「夏の終わり」    西峻司
「牡丹と椿と金木犀」 和田宜久
「敗戦処理投手」   雫石鉄也
「トモコの紅」    雫石鉄也
「エドモンド」    深田亨
「兄嫁」       篁はるか
「方向の終着点」   大熊宏俊
「紫色のビー玉」   服部誕
 全体的に落ち着いた大人な作品が揃った。特に「幻視者の死」は西秋生の遺稿にふさわしく、大震災で阪急の三宮駅が倒壊。王子公園駅から分岐する上筒井支線を復活。上筒井、原田の森、王子公園一帯が神戸の中心地になるという。現実と虚構がないまぜになった世界が舞台。そこにあるバア「アカデミア」そこに集う三人の老作家。話題はこの地で奇禍にあって急逝した若い作家のこと。
傑作である。
 他の作品も奥にノスタルジーを感じさせる、セピア色な作品がそろった。
 
  

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伝言板

 5月の風が吹く。つばめが飛ぶ。駅舎の軒下に巣をつくったのだろう。木造の駅舎を老人が掃除する。
 レールの横の草むらからバッタが飛び出す。日に5本しか電車がこない。午前に2本。午後に3本。午前の2本目の電車がそろそろ来るころ。
「ユキちゃん。もう東京に帰るんか」
 若い女性が駅に来た。老人が声をかける。
「はい」
「作蔵さんの初七日はすんだかや」
「はい。父が存命中は仲良くしていただきまして」
「いやいや。作蔵さんはほんとはあんたが心配で」
「わたしはケンカして飛び出した娘、親孝行できませんでした」
「そんなことはない。作蔵さんにとってあんたは自慢の娘じゃった」
 電車が来た。1両だけの電車だ。
「気をつけて帰るんじゃぞ」
「ありがとうございます」
「あの伝言はどうする」
「そのままにしておいてください」
 電車は娘を一人乗せて元来た方へ動き出した。ゴトゴトと車輪が回る。レールの錆が散る。この駅は終着駅だ。
「さて、もうすぐ田植えじゃ。用水路の掃除もせにゃならんわい」
 老人はほうきとちり取りを横の納屋にしまった。
「腰が痛いわい。そろそろここの面倒もおしまいじゃて。さ、メシにするか」
 嘱託で駅舎の管理をしている老人が去った。駅は無人になる。緑の風がホームを吹きぬける。電車はこのあと午後2時まで来ない。
 錆びかけたレールとホーム、雨露をしのぐだけの駅舎。この廃線間近なローカル線の終着はこんな駅だ。その駅の軒下に伝言板がある。だれでも携帯電話を持っている。駅の伝言板。めったに見られないだろう。その伝言板がこんな過疎地の無人駅に残っている。

「はい。カット」
 監督の声が響いた。
「ユキちゃんは何時に帰る」
「3時です」
「そうか。ではあとは彼女が帰ってからだ。それまでメシだ」
 午後3時。メイクをすませた豊浦由紀がセットに入ってきた。
「ごめんなさい。勝手しました」
「おう、間に合ったか」
「いいえ」
「そうか。ま、ご愁傷様」
「では、テイク3から。ユキちゃんいいか」
「はい」
「では雨降らせて」
 下町の路地。岡持ちを持った出前持ちの女の子が自転車で走る。雨が降る。ずぶぬれになった。女の子は沈痛な表情。泣いているらしい。顔は雨でぬれたか涙か。
「はい。OK」
 スクリーンに雨にぬれた泣き顔の女の子の顔のアップ。自転車に乗った彼女の背中が遠のく。エンドマーク。スタッフロールが流れる。客席のあちこちでハンカチを取り出す人がいる。

「では本年度主演女優賞は豊浦由紀さんです」
 由紀は前年度受賞者の綾瀬はるかからトロフィーを受け取った。広瀬すずが壇上に上がった。
「続いて新人女優賞です」
 広瀬がトロフィーを抱えて控えている。
「豊浦由紀さんです」
「豊浦さん、なにかいうことは」
「わたくしごとですが。小木曽のじいちゃん。あの伝言もう消してください」

最終電車が出て行った。この駅に電車が来ることはもうない。小古曽伝助のこの駅の仕事も今日でおしまい。
「作蔵、由紀ちゃんもああいっていることだし。この伝言消すぞ」
 伝言板にはこう書いてある。
「由紀、東京へ帰れ。家に来るな。作蔵」 
 伝助は1行だけ表記してある白チョークの伝言を消した。実は薄くなって消えかけるたびに伝助が書いていた。
「作蔵。由紀ちゃんも成功したし、ここに帰ってきてもええじゃろ」

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だんじり


 神戸は東灘のだんじりです。これが来ないと、神戸に初夏は来ません。
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