それは職場近くのコンビニだった。
コーヒーと煙草を買おうと店内をウロウロしていると
誰かに似ている外国人を見かけた。
似ているだけで人違いとは思ったのだが・・・
こんなようなラフな格好をしていた。
外国人にしては決して背は高くないが結構いい男である。
私と同じように缶コーヒーを手に
視線が合うとにこやかに会釈をして来たので
まさかとは思ったのだが・・・
「アー・ユー・ルメール?」
「イエース。そうですよ」
「オー、リアリィ!あ、握手、いいですか!」
「もちろんです」
その場で握手をしてしまった。
いつも馬券ではお世話になっています!
と言いたかったのだけれど、とっさに英語が出て来ない。
C・ルメールはJRA所属の競馬騎手である。
2002年にフランスから来日し
当初は中京や小倉といったローカル競馬での騎乗だったが
今やM・デムーロ騎手ともに日本を代表する外国人騎手になった。
とにかく騎乗がアグレッシブで頭がいい。
先日は12レース中8レース勝利という芸当もやってのけた。
大ファンであると同時に私が最も信頼する騎手だ。
確か彼は栗東の瀬戸口厩舎所属で普段は京都が自宅なのだが
この西麻布にもマンションを借りていて
東京開催や新潟や福島、北海道で騎乗する時は
前日にここから出かけて行くと言う。
その戦績は赫々たるものだが
今年は「レイデオロ」でついに念願の日本ダービーも制した。
私はノーマークだったので馬券は外したが
いつの間にか先団にとり付いて一気に突き放す横綱相撲だった。
ああ、やっぱりルメールだったか!
そのクレバーな騎乗に感心しながら地団太を踏んだのだった。
「ダービー、コングラチュレーション!」
「サンキュー!」馬券ガンバッテね」
そう言いながら
彼は飛行機で札幌競馬場へ旅立って行った。
ああ、しまった!一緒に写真を撮ればよかったと思ったのに
スマホは部屋に忘れたままだった。
ルメールちゃん頑張ってね、馬券買うからね!〈笑〉
最近は女性の競馬ファンも増えて嬉しい限りです。
去年の有馬記念はもちろん見ていましたよ。
応援していたルメールは残念ながら二着でしたが
キタサンブラックは武豊を背に名実ともに日本一の名馬となりましたね。
感激しました。
ホント、ルメール騎手のこのところの活躍は凄いの一言ですねえ。
レイデオロノ騎乗もそうですが、とにかく馬へのあたりが柔らかくペース判断も節妙です。
たぶん女性のあつかいにも慣れているのではないでしょうか。(笑)
お返事遅れて申し訳ありません。
子供の頃に池に落ちてヒルに噛まれた体験はありますが
「ピル」を飲んだことはありません。
おっしゃる通り騎乗したのはルメール騎手でした。
追い込み馬なのに奇襲作戦の逃げに出て、そのまま一着でゴールでした。
あのペース判断は素晴らしかったですねえ。