小寒から大寒へと季節はめぐり
一年で最も寒い時期を迎えていますねえ。
公園を歩いても花らしい花はほとんどありませんが
そんな中でひとり気を吐いているのがツバキの花ですねえ。
寒い頃に咲くから寒椿です。
そのまんまのネーミングですねえ。
この日も底冷えの中で健気に咲いていました。
私はこの花を見ると思わず襟を正してしまうようなところがあって
ついつい直立不動の姿勢になってしまいます。
もともと寒さが苦手のせいか、自堕落な自分を恥じるせいか
こんなに寒いのにお前は偉いなあ・・・と尊敬の念が湧いてくるのです。
この椿園は公園のはずれなので
ひと冬に一二度訪れる程度なのですが
訪れるたびに深く深く首を垂れて時には涙ぐんでしまいます。
これは「侘助」という種類のツバキだそうです。
私ももうすっかり侘助のような年齢になってしまいましたが
そのせいか激しく親近感を覚えます。
赤と言うかほとんど黒に近いような渋い色彩ですねえ。
以前に一度、この侘助がお茶席の一輪挿しに活けられているのを見て
その神々しいまでの美しさに感動したことがあります。
たった一輪のなのに、一点の曇リもスキもない凛としたたたずまいで
全身スキだらけの私は「負けた!」と思ったものです。
忙中に閑あり。
寒中にツバキあり。
この寒さなのに、ホント、偉いやつです。
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