ジョギングもどき

天気晴朗にして無風。
世は挙げて日曜日の休日なり。
なまり切った体にショック療法を与えんと
久しぶりにジョギングです。

ジョギングなんて何年ぶりでしょうか。
正確に言うとジョギングではなく「ジョギングもどき」です。
格好だけはジョギング風ですが
走るのではなくノロノロ、ヨチヨチと亀のような歩行です。
人によっては足元が覚束ない徘徊老人のようだと表現する人もいます。
あの悪夢のような「半月板損傷」事件以来
運動らしい運動はおそらく初めてかも知れませんねえ。
もともと膝痛のある身ですから歩いていてもついつい膝をかばいます。
もう５年もすれば歩くことさえ困難になるかも知れません。
横を軽快に走り抜けていくランナーの姿が
涙で滲んでしまうこともあります。

冬木立の中でたった一枚
あざやかに紅葉している葉っぱがありました。
これはサクラの葉っぱでしょうか。
Ｏ・ヘンリーの名作「最後の一葉」を連想しますねえ。
もうすっかり忘れてしまいましたが
確か生きる気力を失くした少女を励ますために
嵐の中で「最後の一葉」を描き加える老画家の話ではなかったでしょうか。
小学校の教科書で読んだだけですが
感動的な話として今も鮮烈に記憶に残っていますねえ。
ということでジョギングは・・・
いや、もとい！ジョギングもどきは一時間半で終了。
風が冷たくてすっかり冷え切ってしまいました。
これから風呂であたたまってビールでも飲もうかと思います。

いい日曜だったと日記には書いておこう。