夢ウツツでテレビのニュースを見ていて驚いた。
歌手の八代亜紀さんが亡くなったという。
能登の地震の惨状に打ちひしがれる思いでいただけに
二重のショックどころではなかった。
え、どうしたの?そんな、まさか、ウソだろ?
思わず取り乱してしまっていた。
♬ 夜の新宿 裏通り 肩を寄せ合う 通り雨
自他ともに認める、ついでに隣近所も認める演歌ファンだった。
と言うか演歌しか歌ったことがない昔人間だった。
ただ、それぼど八代亜紀さんのファンだったというわけではない。
ド演歌というよりポップ調の演歌が好きだった。
そんなある日、ススタジオの隅で台本の打ち合わせをしていると
八代亜紀さん本人が歌番組の打ち合わせでスタッフとともに入って来て
簡単なカメラ合わせを始めたのだが
その際、彼女が大ヒット曲の「舟歌」を口ずさみ始めた。
全くのアカペラで調子を取るだけのワンフレーズだったのだが
その歌声にド肝を抜かれてしまったと言うのか仰天してしまったのだ。
独特のハスキーボイスでささやくように泣くように歌う・・・
たったワンフレーズだけなのに「背筋が震える」とはこのことかと思った。
まさに「演歌の女王」を体感し痛感した日だった。
と
分ー