まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

祝・成人の日

2024年01月07日 | 日記

明日は全国的に「成人の日」だそうである。
縁もゆかりもないけれどめでたく新成人となる諸君に
勝手に祝意の酒を贈りたいと思う。
オジサンが成人を迎えたのはもう半世紀も前で
記憶も定かではないけれど、袖振り合うも他生の縁である。

さあ、グイと飲み干してくれ。
二十歳の日をともに祝おうではないか。
ついでに諸君たちに井伏鱒二の詩を贈りたいと思う。

  この杯を受けてくれ どうぞなみなみ注がせておくれ

  花に嵐のたとえもあるぞ 「サヨナラ」だけが人生だ

これは于武陵という人の漢詩を
作家の伏鱒二が独自の日本語に訳したものだが
心に響く素晴らしい詩だと思う。
「さよならだけが人生だ」は永遠の真実かも知れない。
人生には花も咲けば嵐の日もある。
うれしい出会いもあれば悲しい別れもある。
この世は「会者定離」の繰り返しで
出会った者やがては必ず別れる運命にある。
その「無常感」に耐えることが
人間を成長させ人生を豊かにするのではないかと
オジサンはいつも思うのである。

 

 


中くらいなり

2024年01月07日 | 日記

そんなことをしている場合か?
百円でも義援金送ったた方がマシだろう?
という批判の声を気にしながらも
新年の縁起物だからと恒例の初詣に行って来た。
もちろん真っ先に被災者の皆さんの無事を祈ったのだが
ついでに恒例のおみくじも引いてみた。



結果は「中吉」だった。
めずらしい扇子型のおみくじだった。
まずは「凶」でなかったことにホッとしながらも
正直ちょっとガッカリだった。
別に大吉を期待していたわけでもないし
大吉をひいた年に特にいいことがあった記憶もないのだが
喜んでいいのかどうか判断に困る結果だった。
うーん、中吉か・・・
小林一茶の有名な俳句にこんなのがあった。

   めでたさも 中くらいなり おらが春 〈一茶〉

そうだよな、俺なんか中くらいがちょうどいい。
大吉なんか出て、とんでもないものに当たったらその方が怖い。
などと思い直して深呼吸すると
もう一度被災地に手を合わせながら帰路に着いたのだった。