まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

崔洋一死す

2022年11月28日 | 日記

映画監督の崔洋一氏が亡くなった。
つい先日、大森一樹監督の訃報を聞いたばかりだが
映画界の才能の相次ぐ死に衝撃を禁じえない。
作風もタイプも異なる二人ではあったが
ともに一時代を疾走した映画人どうしだけに
不思議な縁(えにし)を感じてしまう。

一度もお会いしたことのない人ではあるが
普段の発言や活動を見る限り「反骨の人」だったと思う。
それでいて思考は常に柔軟で融通無碍。
何かのトーク番組でその知識や見識に幅広さに驚いた記憶がある。
彼自身は在日コリアンという出自だが
そうした偏狭さには捕われない自由闊達さがあった思う。
とにかく「器が広い」人だったという印象がある。
大島渚の助監督としてデビュー以来、現場で叩き上げながら
代表作は「月はどっちに出ている」とビートたけし主演の「血と骨」。
とりわけ前作はの梁 石日の自伝的小説「タクシー狂騒曲」を原作としていて
タクシー運転手をする在日コリアンの男性と
日本でたくましく生きるフィリピン女性の恋愛を描いた秀作で
数々の映画賞にも輝いただけに印象深い。
主演は岸谷五朗とフィリピン女性役はルビー・モレノ。
在日コリアンの日常を活写した映画では
井筒和幸監督の「パッチギ!」と双璧ではないだろうか。
日本映画監督協会の理事長として尽力されたことも忘れてはならないし
ご自身、俳優としてもなかなかの才能の持ち主だったと思う。
まさしく「鬼才」と呼ぶにふさわしい存在だった。








極みの紅葉

2022年11月28日 | 日記

サイクリングがてら今年最後の紅葉狩りへ。
埼玉県新座市の名刹・平林寺。
さすがにもう時期が遅いと諦めかけていたが
どうしてどうして今がピークを思わせる深紅の紅葉。
まさに極みを思わせる鮮やかさだった。

今年の紅葉は例年になく色づきがいいそうだが
うーん、見事なまでの真っ赤である。
聞くところによると臨済宗妙心寺派の禅寺とか。
京都の妙心寺と言えば大学時代に
通学の行き帰りによく立ち寄った世界遺産の名刹だ。
そう言えば京都の紅葉もすっかりご無沙汰だなあと懐かしく思い出す。
学生時代はゆっくり紅葉見物する間もなかったが
半世紀を過ぎたいま、遠く離れたこの地で
ゆかりの紅葉に再会できるのも感慨ひとしおである。
懐かしの紅葉、極みの紅葉。
ああ、京都行きたいなあ、などと
テレビのCMをのようなセリフを呟いてみる。(笑)