悪しき慣習

もう余計なこと言わんでええのに・・・
そんな先輩議員の嘆きの声が聴こえて来そうである。
たった一日つとめただけで月額１００万円。
文書通信交通滞在費と言うらしい。

国会議員に歳費（給料）とは別に払われる活動費だ。

ことの発端は先日の選挙で当選した「維新の会」の新人議員。
喜びの初登院後、事務局から届いた封書には
なんとぶ厚い１００万円の札束！
黙って貰っておけばいいのによほど正直な人だったのだろう。
これはおかしいとブログで報告して真相が発覚。
その後の大騒ぎはご存知の通りである。
やれ全額寄付するだの、やれ日割り計算にすべきだの
根本的な制度改革が必要だのと各党バラバラ。
日割り計算というのもおかしな話で
サラリーマンなら面倒臭い領収書を添えて請求するのに
すべて非課税で領収書もいらない金だと言う。
その気になればまるごとポケットマネーにも出来る金で
昔から「第二の給料」と呼ばれるのも頷ける。
うーん、たった一日で１００万円か・・・
なんとも羨ましく、国会議員は一度やったら辞められませんな。
１０年以上もこんな悪しき慣習に浴してきて
今さら「身を切る改革」もないものだと呆れ果てます。

周回遅れらしい

イギリスのグラスゴーという街で
地球温暖化の国際会議ＣＯＰ２６が開かれていて
最後まで大揉めに揉めたらしい。
国際政治には関心も知識もないオジサンではあるけれど
最近の異常気象にはさすがに危機感を覚える。

ＣＯＰ２６は・・・
国連気候変動枠組み条約第２６回締結国会議
という長たらしい名前が正式らしい。
要するに表向きは地球温暖化対策に積極的に取り組む先進国と
冗談じゃねえぞ石油や石炭をバンバン燃やして
散々っぱら繁栄を謳歌してきたくせに
今さら勝手なことを言うなという途上国の利害がぶつかり
いつもルール作りで大揉めに揉めるらしい。
この会議でわが日本はまたしても「化石賞」という
栄誉ある賞を受けることになってしまった。
温暖化への取り組みがとりわけ遅れている国というレッテルを貼られ
それは世界的にほとんど「周回遅れ」のレベルだと言う。
まことに不名誉かつ情けないことではないか。
その原因を識者があれこれ指摘していた。

　●ビジョンのない政治家。

　●一度始めたことを途中でやめられない霞が関の官僚。

　●勇気がないサラリーマン経営者。

つまり温暖化対策に本気で取り組む人間が誰もいない現状で
いちいちごもっともと深く頷くしかない。
周回遅れを取り戻すのは至難のわざで
オジサンも大いに協力しなければと思うのである。