まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

トチノキ愛

2019年11月26日 | 日記

秋が深まるにつれて
トチノキがいい色に枯れて来ました。
紅葉ではありませんが味わいのある「錆色」です。
数ある公園の樹木の中では
トチノキが一番好きかも知れません。

栃の木、あるいは橡の木と書いてトチノキ。
とくに珍しくもない公園木で街路樹でもよく見かけられますが
何とも言えぬ表情があって味のある木です。
楕円を長くしたような独特の形状で
日の光を浴びてキラキラと葉脈まで透けて見える若葉の頃。
葉が大きいのでジョギングの途中に
よくトチノキの木陰で休憩したものです。

秋にはまるまるとした実をつけます。
ツバキの実によく似た果実は熟すにつれて果皮が割れ
中から栗にそっくりの種子が飛び出します。
この実を丁寧にあく抜きして
もち米と一緒に炊いたのが有名な「栃もち」です。
昔から田舎では素朴な郷土食として土産物にもなっていますねえ。
あ、そうそう・・・斎藤隆介さんの有名な童話
あの「モチモチの木」に登場する木は
このトチノキなんですよ。

トチノキの落葉はイマイチ風情がありません。
ハラハラと散るのできなく
葉が大きいので「バサッ、バサッ」と音を立てて落ちて来ます。
ここらへんは改善の余地ありとは思いますが
どうしようもありません。(笑)
公園はこれから本格的な紅葉の季節を迎えますが
カエデやモミジだけが高揚ではありません。
ぜひトチノキに注目してください。

以上、私の「トチノキ愛」でした。