まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ディープインパクト死す

2019年07月31日 | 日記

広々とした北の大地でのんびりと牧草を食みながら
せっせと子作りに励む余生だった。
数々の栄光に彩られた現役時代そのままに
引退後も訪れる人が絶えない人気者だったと言う。
あの熱狂と怒涛のような歓声がまだ昨日のことのようである。



ディープインパクトが亡くなったと言う。
競馬ファンならずとも「え?」と驚く人が多かったに違いない。
種牡馬として17歳はまだ若すぎる年齢だった。
いかにアクシデントが発端とは言え「安楽死」は痛ましい。
訃報を聞いてからずっと考え続けているが
彼を一言で表現するような言葉がうまく見つからない。
名馬、豪脚、最強馬、怪物・・・
どんな形容詞もちょっとニュアンスが違うと思えてならない。
忘れられないレースと言えばやはり皐月賞だろうか。
スタートで大きく出遅れほとんど致命的なハンディを背負いながら
直線だけで他馬をゴボウ抜きにして見せたあの鬼脚。
そのカミソリのようなナタのような瞬発力に全身が総毛立つ思いだった。
どこかに一抹の「危うさ」を残しながらも
走ってみれば圧倒的な能力の互いで他馬を力づくでねじ伏せる。
無敗の三冠馬にシンボリルドルフという先輩がいるが
あの完璧なレースぶりとは明らかに違った強さがディープにはあった。
人々の心に「深い」「衝撃」を刻み込んだのが
ディープインパクトだった。
合掌!