名古屋は高岳駅近くにあるスリランカカレーのお店「南洋の父」にて、チキンとパイナップルのハーフ&ハーフ、880円。
すぐ近くを名古屋高速が走るこのあたりは、住宅街なんだろうか、オフィス街なんだろうか。繁華街と言うほどではないものの、大通りは交通量も多く、さほど背の高くないビルやお店が点在している。
そんな一角のビルの半地下にあるこちらのお店に一歩踏み入れると、外の喧騒とは打って変わって穏やかなヒーリングミュージックが流れており、アジアンテイストの漂う落ち着いた雰囲気に、早くも南洋の旅に出た気分になる。
「南洋の父」なのであろうマスターが一人で切り盛りしているこちらのお店は、スリランカを旅行中にスパイスに魅了されたというマスターが、まだアーユルヴェーダという言葉が広まる前から、その教えに基づいた、心と体に優しいカレーを考案して出しているのだそうだ。
定番のカレーが数種類と日替わりのカレーが2種類。その中から2種類をチョイスするのが基本スタイルのようだ。
チキンカレーは、手羽元がドンと入っているが、スプーンですぐにほぐれるほど柔らかく煮込まれている。スパイスカレーを標榜しているだけあってスパイスがしっかり効いているものの、どちらかと言うとベースの優しい旨みが前面に出ており、あくまでスパイスは引き立て役といった印象を受ける。とてもスッキリした味わいで、胃にも優しそうだ。
そしてパイナップルのカレー。写真で見てもわかるとおり、パイナップルがどっさりゴロゴロと入っている、印象的なカレーだ。食感も残っており、確かにパイナップルなのだが、スパイスともちゃんと調和しており、甘味と酸味をスパイスで楽しむカレーになっている。
どちらも辛さはさほどでもないが、食後のハーブティーをいただく頃には、なんだか体がポカポカと温まっているような気分になる。
「南洋の父」(高岳)
愛知県名古屋市東区泉2-1-4 スプリングビル B1F
052-937-6195
11:30~14:00、17:30~21:30(L.O.21:00)
定休日:水曜日
★★★★