大阪を中心に数店舗、最近は東京・丸の内への出店が話題を呼んだ「インデアンカレー」丸の内店にて、インデアンカレー、730円。
「自由軒」と並び“大阪名物”と呼ばれることも多い、独特な風味が評判の大阪の老舗店。その創業は1947年だそうで、60年近く経つ今なお、オリジナリティ溢れるカレーを提供し続けている。このカレーが東京でもいただけるのは、なんとも不思議な気分だ。
店舗によりメニュー構成が異なるが、丸の内店では、インデアンカレーのほか、インデアンスパゲッティとハヤシライスがいただける。
大きなカウンターが横に広がる綺麗な店内。注文してほどなくして、カレーと付け合せのキャベツのピクルスが、ほぼ同時に供される。
たっぷり全面を覆うようにかけられたカレーは、小麦粉のとろみがしっかりついて、欧風カレーを思わせる。そのカレーを一口ほおばると、まるで砂糖を舐めたかのような、ガツンとくる甘さに驚くことだろう。 なんて甘いカレーなんだ、などと思うのも束の間、そのすぐ後を追うように、ピリピリと唐辛子の辛さがやってきて、口の中の甘さを一気に覆い尽くす。これも、かなりガツンとくる辛さだ。その甘さと辛さの大波が押し寄せた後、それらが調和した後味が、口の中に穏やかに残る。
2口目以降は、舌が甘さに少し慣れてきて、最初の衝撃は薄くなる。それでも、口の中では甘さと辛さのせめぎ合いが続き、その奥にじわりとコクのある旨味も感じられるようになる。あとは、無心に食べ進めるのみだ。
付け合せで提供されるピクルスも、このインデアンカレーには欠かせないパートナーだ。カレーの第一印象と同じく、砂糖のような甘さと酸味を伴ったキャベツのピクルスは、合間にいただくと、カレーの甘さの衝撃を鮮やかに呼び起こしてくれる。
その独創的な味は、好みが大きく分かれる。アナタのお口に合うかどうかはわからないが、カレーに対する価値観が少し変わるのは間違いないだろう。
なお、大阪のせんば自由軒でも、看板メニューの混ぜカレーライスを「インディアンカレー」と称しているが、同じ大阪の個性的なカレーでありながら、この2つは異なるものなので注意。
「インデアンカレー」
http://www.indiancurry.jp/
★★★★
インデアンカレーは不思議な美味しさだと思います。
僕はインデアンカレーを20年以上食べ続けていますが、
全然飽きがこないです。
似たような味では「福島上等カレー」もありますが、
味わいの深さが全然違います。
ピクルスも福島上等カレーは皿に直接入っていますが
インデアンカレーは別の小皿に入っています。
それがいいんですね。