Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

療育・音楽療法、新年度はじまる。

2012-04-15 23:11:37 | 音楽療法

東京YWCA で開講している 療育プログラム のひとつ<音楽療法>、2012年度がスタートした。幼児と小学生以上の2クラスで、2歳~20歳までの子どもたちが集まってくる音楽療法は、今年で6年目になる。

発達障がいといってもさまざま。クラスは(いちおう案内パンフには)、「発達に障がいもしくは課題をもつ、コミュニケーションや学習に困難さをかかえる、社会性・ライフスキル等の獲得の場を必要としているこどもたちを対象」としている。幼児クラスでは、検査で発達の遅れがわかったり、さらに診断名がふえることがある。小学生以上では、その内容や程度、レベルなどの差が顕著で、幼児以上に診断名がさまざまになってくる。いわゆるグレーゾーンといわれるボーダーの子どもたちも多い。

このクラスは個別指導ではなく、あえてグループで行なうところによさがある。「できる・できない」を前向きに捉え、プラス方向へもっていく。模倣したり、教えあい、工夫しながらお互いが成長している。最近、長く在籍しているメンバー数名の大きな成長が感じられたが、カメのごとくゆっくりの道のり。それぞれの心身の成長とともに、「ここが好き、ここは私の居場所」という感覚が嬉しい。指導者は音楽療法士の私+アシスタント3名。

藍さんは幼児教育を学ぶ大学4年生。子どもの頃から教えている生徒で「幼稚園の頃から幼稚園の先生になりたい」夢を叶えつつある。そのため音楽も、ピアノだけではなく声楽、ソルフェージュ、初見奏、伴奏、オルガンなど、幼稚園の先生向きに教えてきた。音楽療法も勉強したいというので、大学入学前からのアシスタント4年目。

泰子さんはピアニスト。音大大学院でピアノを学んだが、音楽療法の授業も必修。子どもたちの動きを見ながら、ピッタリの音楽を奏でてくれる。ピアノに寄っていく子どもたちを上手にサポートしている。今年度は「ピアノコーナー」で毎回鑑賞も取り入れる。

そして強力なアシスタントをゲット! コンサートを一緒にしている女優の松永リ香さん年に数回、自作紙芝居や朗読をしに来てくれる が、今年はアシスタントとしてお手伝いくださる。私は「表現力を身につける」を課題のひとつにしているが、音楽以外の分野からもアプローチしたいとかねがね考えていた。言葉の訓練、気持ちや感情の表出、コミュニケーションには演劇も大きなひと役。

 

年度内には、臨床心理学大学(院)生の長期実習、バレリーナや新体操の友人がきてくれる予定もある。夢は<みんなでコンサート>、ますます楽しい予感の<療育・音楽療法>。