Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

フィンランドの教育は?

2008-09-28 20:07:35 | フィンランド
この数年、フィンランドの教育が話題になっている。OECDの世界レベル共通テスト(PISA)の結果から「世界一の教育」と評価され、本屋さんの教育コーナーには《フィンランド=教育》がテーマの書籍が数種類、山積みになっている。また最近も何冊か新刊がでている。

これは何もない国が、国を挙げて教育に力を注いだ成果である。私が留学していた頃は、《フィンランド=福祉国家》、生活も教育も素朴な国だった。「フィンランドってどこ?」、そんな言葉に送られながら旅立ったのは、もう30年前のこと。近年はITや携帯電話、デザインなど、産業や文化も大きく伸びている。教育もその一端で、今やフィンランドはメジャーになりつつある。


(今週末はこの白鳥と再会)

さて昨日の友人との会話から。
友人:「フィンランドの教育がすごいっていうけど、昨秋先週の銃乱射事件 はどうとらえればいいのかしら?」 
私:「ウ~ン・・・」と唸ってしまう。
友人:「学力重視で心の教育が置き去りにされたってことはないの?」
私:「昔は学力低かったからね(この私がいつも数学100点!)。福祉手当が充実していたから、勉強しなくても働かなくても生きていけた。というか働くのも馬鹿馬鹿しい時代に私はいたかな。お酒に酔いつぶれて道路で寝ている若者や失業者がいっぱいいた70年代終わり」
友人:「それが突然教育に?」
私:「80年代になってそれではいけないと、健全な社会を作るために国が教育に力を入れ始めたの。その成果が最近出始めている」
友人:「よくも悪くもってこと?」
私:「多分ね。進学校も塾もないと言われているけど、やっぱり最近は学歴や学力偏重になってってきてるし、仮面バブルで若者たちの傾向はとにかくアメリカ、どんどんアメリカナイズされている」 
友人:「社会のひずみもありかしらね。アメリカ情報もあり。だから銃事件かも・・・」
と話は続く。

銃乱射事件、今回と前回の手口が極めて似ているらしい。その後調べが進み、二人は生前に接触があったとみられ、銃も同じ店で購入している。昨年の事件は、多くのフィンランド人は寝耳に水、「平和なフィンランドでこんなことが起きるなんて信じられない」と驚き、嘆き悲しんだ。続けて起きた全く同じ事件を、彼らはどんなふうにとらえているのか。銃事件の2年前には、スーパー爆弾事件も起こっているフィンランド。若者の心はどこへ向かっているのか?



お~、寒そう。  
来週、6℃に住む友人宅も訪ねる。
フィンランド旅行用・ライナーつきモコモココート、
どこにしまったっけ?