Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

富士山

2007-03-12 22:57:25 | つれづれ・・・
日が長くなってきた。仕事帰りの東横線から美しい夕暮れが楽しめる季節。わずか6分しか乗っていないが、高架なのでビルをこえた景色がよく見える。なんといってもこの景色、西の山々のシルエット。ぽっこり富士山。



生まれてからずっと富士山が見えるところに住んでいる私は、富士山には特別な愛着がある。太陽がでる方角だったり夕暮れの茜色だったり、大きかったり豆粒のように小さかったり・・・と色々だが、富士山が見えると嬉しくなる。電車の中でも富士山が見える向きに位置することが多い。

冬の晴れた寒い朝は、真っ白な富士山が凛と見える。朝の電車、「お、富士山きれいだ」と誰かがポロッと言うと大勢が外に目を向ける。ホーという和んだ雰囲気。夕方は疲れた心身には癒しの富士山。とても不思議な存在、単なる「山」ではない。

田口ランディの『富士山』を読んだ。問題を抱えたり壊れた人たちの支えになる富士山が浮き上がる。大昔から日本人は自然を大切にし拝んできたが、そんなむずかしい対象ではなく、「富士山、いいね」と共感できる存在。無意識の中での共通項かなと思った。


元旦の朝、我が家のベランダから