Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

「音楽りょうほう、たのしいな」

2007-01-24 21:44:21 | 音楽療法
群馬県桐生市の小学校・学習(特殊)学級で音楽療法の授業をするようになって3年、子どもたちも先生方も、そして何よりこの私がいちばんワクワクしているときである。浅草から東武線特急に乗り、のどかな田園地帯の関東平野を山に向かって出かける。四季折々、いつも車中からの景色や色を楽しみにしている。

音楽療法は市内の小学校から子どもたちが集まってくる。先生方が意欲的で、勉強会や研究発表もしている。セッションではアシスタントとして大活躍。一人一人のいいところを引っ張りだす手腕はさすが、「○○ちゃん、いいね」「ちょっとこうしたら?」「ウーン・・・」「ヤッター!」

最初は「?」と全身かたい鉄板になっていたA君は今やリーダー格となって仕切る。「僕が僕が」のB君は順番が待てるようになった。引っ込み思案のCちゃんは音楽にのって軽やかなステップを踏む、そして笑顔や表情が出るようになった。Dちゃんは音楽にあわせて歩けるようになった。そしてたくさん経験している年上の子が年下の子の面倒をみるようになる・・・。子どもの音楽療法は成長を生む。遅々とした歩みではあるが、子ども同士、また子どもと先生、そして音楽療法士とのコミュニケーションと信頼関係を学び、築く場でもある。

今日、お世話係の昭和小学校:山田学先生から「是非ブログに載せてください」と写真がおくられてきた。市内小学校の作品展に出した絵、「音楽りょうほう、たのしいな」と描いたとのこと。





感動、大粒の涙がでるほどうれしい。「楽しい」と感じて表現してくれる子どもたちに、私は感謝したい。今度の金曜日は桐生にでかける日。また皆で楽しく音楽しよう、音楽で遊ぼう!